2009年12月17日木曜日

民謡じゃないつーの

「紀元節」を「キモト節」と読む学生がいるという。
民謡か何かと勘違いしてる。
無知もここまで来ると、笑える。

さて、下は学生から上は政治家まで、現代日本人に足りないのは
誇りと気概のようだ。鳩山首相以下、閣僚たちのツラ構えを見ても、
士大夫然とした面貌の持ち主は皆無に近い。もっとも親分が
「宇宙人」なんて呼ばれてる御仁では、子分たちの小人ヅラを
責めるのはちと酷かもしれない。

外交の場で、日本の政治家がどこか卑屈に映るのは、
正しい歴史教育が施されていないためだろう。
人間に一番大事なことは、プライドを持つことだ。

どうやったらプライドを育めるか。
そこに歴史教育の出番がある。
歴史教育の目的は、極論かもしれないが、
国民にプライドを持たせることにある。

幸い、日本には世界に誇るべき歴史がある。
武士道の倫理は清貧と規律を重んじる
プロテスタンティズムにも匹敵するし、
日清・日露戦争の勝利は、日本の歴史に
輝かしい1ページを刻んだ。

一方、フィンランドやポーランドといった国には、
他に誇るべき勇壮な歴史がない。
ドイツやロシアといった強国に
絶えず侵犯され、支配されてきたからだ。

それでもアイデンティティを失わなかったのは、
祖国に対する強い愛着と誇りがあったからだ。
それが他国の暴圧に決して屈しない、
勁草のような精神を養った。

何も小難しい歴史書なんか読まなくていい。
たとえば司馬遼太郎の『坂の上の雲』を
最後まで読み通してみたらどうだろう。

もうそれだけで、背筋がシャンとするはずだ。
日本人としての自覚と気概が芽生えるのである。
貧乏所帯を必死の思いでやりくりし、
綱渡りのようにして日本の独立を守ってきた
ご先祖様たちに対して、満腔の敬意を払いたくなるのである。

こんな素敵な国なのに、自国の歴史に誇りを持てないなんて……。
実に悲しいことだ。

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