2012年8月30日木曜日

禍も福の端

久しぶりに大阪へ行ってきた。
梅田も天王寺も心なしか東京より蒸し暑いように感じた。

サラリーマンだった頃、毎月のようにどこかしら出張したものだが、
大阪は名古屋に次ぐ馴染みの街だった。
毎夜のごとくよく食べ、よく飲んだ。関西の淡味は、
上品な?ボクの舌によく合うのだ。

さてボクには持病がある。何事にもつい暴走してしまうという悲しい病気だ。
とりわけうまいものを前にすると、この暴走が容易に止まらなくなる。

道頓堀に「大たこ」というタコ焼きの名物屋台がある。
当時は威勢のいいオバちゃんが次々と客をさばいていて、
ボクも大阪へ行くたびに顔を出し、大ぶりのタコが入った
熱々をほお張ったものだが、その日はつい食べ過ぎてしまった。

いったい何皿(1皿10個)食べたのかまったく憶えていないが(5皿以上は確か)、
その後に焼き肉屋で、肉とキムチ数皿をしこたま詰め込み、酒をガブガブ飲み、
次いでこってりラーメンを食べ、さらに〆は……

ホテルの部屋に倒れ込むように戻ると、やにわに腹痛が。
七転八倒とはこのことだ。唸り声を上げて床を転げ回り、脂汗たらたら。
呼吸すら苦しくなった。そしてついに救急車を呼ぶはめに。

(わーい、わーい。前から救急車に乗りたかったんだァ!)
なんてのんきな心境ではない。ずっと唸りっぱなしで、もう半分死んでいた。
病院に着いたら急いで点滴注射。あとは何にも憶えていない。

これが世に言う「道頓堀タコ焼き事件」。
あの聖人のような完全無欠の嶋中さんが、タコ焼きを食べ過ぎ入院? 
まったく信じられません!
もといた会社では伝説の珍事として、また後輩たちへの戒めとして、
今でも語り継がれているという(もうやめてくれ!)。

思い起こせば恥ずかしきことの数々……寅さんの科白じゃァないが、
本を書かずに恥ばかりかいて、よくもまあ、懲りずに生きてきたと思う。
大阪に行くと、「タコ焼きとキムチ」の巻き起こした一大騒動がトラウマのように甦り、
心の古傷がチクチク痛む。

旅の恥は掻き捨て、というが、掻き捨てるべきものが多すぎる。
しかしそのおかげで、今やタコ焼きにも負けず、キムチにも負けぬ
丈夫なカラダを持つに至ったのだから、「禍も福の端」というべきか。


←みなさん、くれぐれも食べ過ぎには注意
してください!













2012年8月23日木曜日

東方無礼之国

わが家の上階には元東大哲学科の教授で「和辻哲郎賞」を受賞したHさんという偉~い
センセー(講談師・2代目神田山陽の息子さん)がいる。時々プールにお出ましになるが、
周囲のものは〝キリスト様〟という尊称を奉っている。〝痩せたソクラテス〟をそのまま
体現しているような哲学者で、風貌からしてボクみたいな太った豚とはちがっている。

しかし、そんな偉いセンセーでも、団地の管理組合役員に選ばれたりすると、
口さがない一部の住人から、やれ「学者先生は浮世のことがてんで分かってない」だとか、
「バランスシートの見方すら分かりゃしない」などと散々けなされる。
ボクだってそんなもの知りはしないが、他人の金勘定ばかりしてきた銀行員上がりの
隠居たちは、鬼の首でもとったような気になるのか、ソクラテス先生を「社会性ゼロ」
などとバカにするのである。日本では必ずしも博士は尊敬の対象にならないのだ。

ところが隣国はちがう。韓国人は学位が大好きなので、博士となるともうたいへんだ。
死ぬまで〝博士様〟と呼ばれ尊敬される。なにしろ韓国では死ぬと棺に学位が
刻まれるという。

以前、韓国で取材したときのこと。某飲食繁盛店の店主はバリッとした韓服を着て現れた。
その登場の仕方が可笑しかった。悠揚迫らぬ態度というのだろうか、
後ろにひっくり返ってしまうのではと心配するほど胸を反らし、悠然と現れたのである。
話しっぷりも芝居がかっていて、牛が反芻するみたいにゆっくりとしゃべる。

「失礼ですが、両班(ヤンバン)出身ですか?」
ボクは多少からかい気味に、しかしマジメな顔で聞いてみた。
答えは「イエス」だった。

両班というのは朝鮮王朝時代の貴族であり高級官僚であり地主層だった人たち。
もともと中国に倣った官位制度から生まれた階層で、公式行事の際に、東班(文官)と
西班(武官)が2列に並び立ったことに由来する。その後は文官のみを特権階層に
位置づけるようになり、武官(軍人)は徐々に社会的認知を失っていった。

両班には「汗をかいてはならない」という原則があって、肉体を労する仕事は
とことん卑しまれた(「肉体を労する国」参照)。前述の店主は自身を両班出身だと
言ってそっくり返ったが、たぶん大ウソだろう。李朝末期になるとニセ両班があふれ、
日韓併合の時は人口の半分が両班だった。賄賂を払えば両班の資格が
いくらでも買えたので、朝鮮半島の至るところにニセ両班がいっぱい現れたのだ。
どう考えたって、国民の半分が支配階層だったなんてありえない。

日本では食いもの屋の店主でも、何代も続けば尊敬されるが、韓国では絶対にだめ。
料理の鉄人も天才シェフもだめ。「肉体を労する」仕事は賤業視され、
とりわけサービス業は卑しめられているからだ。逆に尊敬されるのは学者先生や
弁護士、政治家といった「心を労する」人たち。飲食店に100年続く老舗がないのは、
自分たちの仕事に誇りが持てず、子どもたちを後継者にしたがらないからである。

韓国人は面子や体面にこだわる。異常にこだわるといっていい。
だから宴会などでも席順をどうするかで、とことん議論する。ボクもたまたま宴席の
現場に居合わせたことがあるが、年齢だとか地位だとかを微妙に勘案しながら、
互いのメンツが立つように慎重に席順を決める。ご苦労なことだ。

物の本によると、朝鮮王妃の葬儀をめぐり、100年以上言い争ったという事例もある
というから、メンツや自尊心を守り抜こうとする精神はハンパじゃない。
韓国人が二言目には「日帝36年」と言い出すのは、よほどプライドが傷つけられ、
腹に据えかねているのだろう。「過去は水に流して……」などというたわごとを、
聞いてくれるような相手ではない。

李明博大統領に宛てた首相親書が突っ返されたという。
外交儀礼上、異例の事態だという……。

かつて支那は朝鮮のことを「東方礼儀之国」と呼んだ。
ところが今は「東方無礼之国」に成り下がり、世界の笑いものになっている。
韓国人はとにかくうるさい、しつこい、怒りっぽい。やっかいな隣人である。
ある親日派の韓国人は自嘲気味にこう言ったという。
日本にはあらゆる思想がある。が、韓国には〝反日思想〟しかない











 

2012年8月17日金曜日

日本人のアイデンティティ

昨日は明るいうちから酒を飲んだ。
お相手をしてくれたのは28歳の青年S君で、長女の幼なじみでもある。
現在はフロリダ大学大学院の院生をしていて、一時帰省中だった。
研究分野は「野生動物と人間とがいかに共存するか」というもの。
将来的には大学に籍を置き、教鞭を執りたいという。

以前話したとき、「日本にもう一度オオカミを復活させたい」
なんて夢を語ってくれた。さすがにそれはむずかしいというが、
オオカミと共存できたら、と想像するだけでも楽しくなる。

話のタネは次から次へと尽きることはなかった。
竹島や尖閣のこと、オリンピックのこと、アメリカでの生活のこと、
食いものや世界のビールの話、「やっぱ日本の女性が一番」といった話、
レイシズムの話、日本人としてのアイデンティティの話……。

アメリカで生活していると、いろんなことがあるという。
もちろん不愉快なことも多い。なんといってもフロリダはアメリカ南部。
カラードに対する差別はいまだ色濃く残っている。

「よく黒人差別のことが話題にされますが、黒人は逆にアジア系を
徹底的に差別するんです。黒人警官は白人には甘いですけど、
アジア系にはとことんつらく当たる。ボクなんかよく交通違反で
捕まりましたけど、白人にはお目こぼしがあってもボクたちにはない。
意地悪な警官は決まって黒人でした。黒人対アジア系の対立の根は
とっても深いんです」とS君は嘆息する。

公民権法がとっくに成立していても、キング牧師が〝I Have a Dream〟と
訴えた黒人たちの「夢」はいまだに実現していない。S君によると、
レストランにしろ、映画館にしろ、いまだに白人席と黒人席とが、
あからさまではないにしろ分けられているので、
(ボクはいったいどっちの側に座ったらいいんだ)と悩むという。
こういう話はアパルトヘイト時代に、日本人は準白人、すなわち〝名誉白人〟
として遇された、という愚かな時代を思い起こさせる。
なにが名誉白人だ、バカにしてやがる。

I have a dream that my four children
 will one day live in a nation
where they will not be judged by the color of their skin
but by the content of their character
(私には夢があります。いつの日にか、私の幼い4人の子どもたちが、
肌の色ではなく、人格の中身によって評価されるような国に生きるという
夢なのです)(キング牧師の演説より)

外国に暮らしていると、いやでもアイデンティティ、すなわち「オレは何者なんだ?」
という自問にさいなまれる。人種のmelting potにあっては、自分を内面から支える
歴史や文化のバックボーンが不可欠なのだ。
「司馬さんの『坂の上の雲』はいいですね。秋山兄弟の骨太の生き方にはずいぶん
教えられるものがありました。外国暮らしの日本人には必携の本です」(S君)
そう、あの作品を読む読まないでは腰の据わり方がちがってくるものね。

「ボクたちのご先祖さんたちは、多くの血を流し、綱渡りをするみたいにして、
この小さな島国を護ってきたんですね」とS君はしんみり。
「そうだね。貧しいながらも、全身全霊を捧げて護ってきたんだ。
ボクは思うんだ。中学高校の、日本の悪口ばかり書かれた歴史教科書なんか要らない。
ただ『坂の上の雲』だけを読めばいい。この本だけは必修にしろと……」

でき損ないのイヤ~な隣人たちが竹島や尖閣諸島でキナ臭い動きをしている折、
日本には『坂の上の雲』というすばらしい本があるじゃないか、と改めて思う。
世界のどこに出しても恥ずかしくない、勇気と気概のある日本人がそこにいる。
そして日本には世界に誇れる第一級の歴史と文化がある。
礼儀も節度もわきまえない、李さんの国に、そんな歴史がありますか?

←登っていけば、やがては
一朶いちだ)の雲を掴めるかもしれない……。
そう思いながら明治期の日本人は
粉骨砕身がんばったという




2012年8月14日火曜日

たとえ斃るとも


日本にとって歴史とは単なるヒストリーだが、
中国にとっては国威発揚のためのプロパガンダ、
そして韓国朝鮮にとってはロマンあふれるファンタジーだ、
とはすでに述べたところだが(『どっちが夷狄だよ』参照)、
韓国政府は性懲りもなく、またぞろ出来損ないのファンタジーを創造し、
ウソの上塗りをしている。困った人たちだ。

筑波大学大学院の古田博司教授は、こう言っている。
韓国は事実を認めたら成り立たない国。自立的な歴史なんてどこにもない。
かつては中国の属国、その後は日本の一部、日本敗戦後はアメリカに独立させて
もらったのだから正統性もない。だから、あたかもずっと自立した国だったかのように
歴史を偽造していかざるをえなかった。日韓歴史共同研究委員会で韓国側が
持ち出すのは、そういう偽造のかたまりです。それはもう聞くだにバカらしい説なのですが、
でも彼らはそれを死守せざるをえない》

韓国の李明博大統領が日本国領土である島根県の竹島に不法に入国した。
この暴挙に対して日本政府は国際司法裁判所(ICJ)へ提訴する、と発言しているが、
過去3度もICJへの付託を拒否している韓国のこと、今回も進展の見込みはない。

韓国の一貫した主張は「日本との領土問題は存在しない」というもの。
自分たちの言い分が正当なものだと思うのなら、正々堂々と審判を受け入れ、
国際裁判の場で客観的な判断に委ねればいいのに、と日本人なら思うが、
韓国人は思わない。裁判すれば必ず負けると分かっているからだ

ICJへ提訴しても、紛争当事国の一方が土俵の上にあがろうとしないのでは
審判はできない。ICJ判決でも、「国際領土紛争の存否は客観的に判断されるべき」
としているのだが、韓国はただ一方的に正当性を主張しているだけ。
竹島を自国領土だと本気で思うのなら、潔くICJへの付託を受け入れ、
世界に向かって大いに自国の正当性を訴えればいいのだ。

衆人環視のもと、土俵上で白黒つけようと言っても、彼らは敵に背中を見せるだけ。
ロンドンオリンピックの柔道男子66キロ級で、〝♪ 青あげないで白あげる〟の旗判定に
よほど不信感をおぼえたのか、審判となると決して真正面から向き合おうとしないのである。
こういう輩を日本では〝卑怯者〟と呼ぶ。

西郷隆盛の「南洲翁遺訓」にこうある。
《国が侮辱を受けて何もしない政府は、商法取引所であって政府の名に値しない》と。


《正道(せいどう)()み、(くに)(もっ)(たお)るるの精神無(せいしんな)くば、外国(がいこく)交際(こうさい)(まった)かる()からず。
()強大(きょうだい)畏縮(いしゅく)し、円滑(えんかつ)(しゅ)として、()げて()()従順(じゅうじゅん)する(とき)は、
軽侮(けいぶ)(まね)き、好親却(こうしんかって)(やぶ)れ、(つい)()(せい)(うく)るに(いた)らん》   

外交とは、自国と他国との利害を調整することだ。国益をいかにして確保し、
損失を最小限にとどめるか――それが目的である。ではその「利」とは何か。
安全保障や通商産業分野の損得はもちろんあるが、精神的な価値だってある。

それは他国に侮られないように「国家の威信を守ること」だ。
威信が失墜したら、国際政治の場ではまともに相手にされなくなる。
だから、
《国凌辱(りょうじょく)せらるるに)()たりては、縦令国(たとえくに)(もっ)(たお)るとも、正道(せいどう)()み、
()(つく)すは政府(せいふ)本務(ほんむ)(なり)

ということになる。陵辱されたら一戦交える覚悟で正道をつらぬけ、ということなのだ。
その覚悟がへっぴり腰でタマ無しの民主党政権にあるやなしや。

竹島への不法入国抗議のために駐韓大使を召還するのもいいけれど、
不肖われわれにだってやれることはあるだろう。
もういいかげん、ウソで固めた韓流ドラマの放映はやめたらどうなんだ。
韓国への渡航も禁止、マッコリやキムチ、焼き肉も食べちゃいかん!
(ああ、年甲斐もなく、えらく興奮しちゃったな。反省、反省……)

おい、そこのオバサンたち! 「チャン・グンソク」なんていうオカマ野郎に
お熱をあげてるんじゃないよ!(←ちっとも反省してねェや) 
 

じゃあ「少女時代」は?  「ダ~メ」
ワンダーガール」は?  「これもダメ」
KARA」のきれいなアンヨもダメ?  「もちろん、ダメに決まってるだろ」
生粋のニッポン男児なら国産の「AKB48」でがまんしなさい。



←ああ、愛しのグンちゃん


 



2012年8月10日金曜日

わき毛と竹島

毎夜の寝不足と応援疲れでさすがにヘロヘロ。
それでも伊調と小原、吉田の女子レストリオの快挙やなでしこジャパンの奮闘ぶりを
目の当たりにすると、勇気百倍、思わず「感動をありがとう!」「元気をもらいました!」
なんて叫びそうになってしまう。ニッポンの女はほんとうにすごい、そして偉い。

体操の内村航平もがんばってくれた。個人総合で堂々の金メダル。
ただひとつ気になったのは、あの太くて濃くてもさもさしたわき毛だ。
(ちょっとばかり濃すぎるんじゃないの?)
あの完璧な美技と愛嬌のある童顔にどうしても〝お毛々〟が釣り合わないのである。

「男らしくてステキ!」なんて胸を高鳴らせる女性たちもいるようだが、
ボクには異常に濃すぎるように思えてならない。
(いっそ、きれいに剃ってしまえばいいのに)
ボクはごく自然にそう思うのだが、他の選手たちも〝非剃毛派〟ばかりなので、
競技規定の中に「わき毛は剃ってはならない」とする一条があるに違いない。

訂正。外国人選手に剃毛派がいました(写真下参照)!

つまらないことにこだわるようだが、わき毛を剃る剃らないはアスリートにとっては
大事なことだ。現にボクはきれいに剃りあげているし、場合によっては〝下草〟
だって刈ってしまう。水泳選手を見れば分かるように、水の抵抗を受けそうな〝お毛々〟
はみなきれいに刈り取ってしまうのだ。

「なんてったって零コンマ何秒を争う競技だからね、わき毛を剃るのはジョーシキだよ」
ボクはよくプールで、非剃毛派の仲間たちを前に美しい脇の下を見せびらかしてやるのだが、
「じゃあ、ついでに頭も丸め、自慢のヒゲも剃っちゃいなよ」
なんてツッコミを入れる輩もいる。可愛げのない連中だ。

そんなこんなで、あらためてスポーツの素晴らしさを再認識していたわけだが、
そこに突然飛び込んできたのが、《韓国大統領、竹島上陸か》というニュース。
(また韓国かよ……せっかくいい気分にひたっていたのに……無粋な連中だ)
いっきに気分がわるくなった。

韓国の李さんは贈収賄の疑いで実兄が逮捕されたり経済不振もあって人気が急落。
政権の求心力を高めようと、例によって「反日」という〝奥の手〟を使いだした。
困ったときの「竹島」と「従軍慰安婦」問題。歴代の政権トップは、この薄汚れたカードを
折ふし取り出しては日本に揺さぶりをかけ、国民の目をそらそうとしてきた。
なにが「未来志向の日韓関係を」だ。この二枚舌め。

大統領の身内が逮捕投獄されるなんてことは、日本では考えられないことだが、
韓国では日常茶飯事で、盧武鉉前大統領は汚職事件がらみで自殺し、
金大中の息子3人も汚職で投獄されている。呆れ果てた国、というほかない。

それでもニッポンのおばさんたちは「韓流ドラマ」に熱中し、
大挙して韓国ツアーに押し寄せる。(困った人たちだな)とは思うけど、
韓国人の〝困ったちゃんぶり〟に比べれば、まだ可愛げがある。

何度でも言う。ゴタゴタ続きの民主党がこのまま政権を取っていたら、
竹島も尖閣も北方四島も、餓狼のような隣国にみ~んな盗られてしまう。
選挙のことしか頭にない日本の政治屋どもよ、
少しは〝アバター松本〟の闘争心と愛国心を見習ったらどうだ。
隣国に侮られないように、その役立たずのフニャ朕をどうにかしろ!



←わき毛は男性ホルモンの象徴だそうな。
なんだか胸が高鳴ってきたぞ(変態かよ!)。













←わき毛スッキリ。やっぱこっちのほうが胸が高鳴る?
(いい男だな、もし)










2012年8月7日火曜日

原爆と指パッチン

8月になるといやでも先の大戦のことを考えさせられる。
《アメリカは戦争裁判で日本を平和の敵、人類に対する罪人のように断じたが、
広島長崎で死んだのは全くの無辜(罪なき人)である、非戦闘員と女子供である。
あれはいまだかつてなかった人類の大殺戮だった。もしアメリカ人が神を信じるなら
永遠に許されない罪業である》(山本夏彦)

今、日本への原爆投下を命じた米国トルーマン大統領の孫が来日している。
クリフトン・トルーマン・ダニエル氏(55)がそれで、読売新聞のインタビューに
こう答えている。
「私は米国の教育を受け、原爆投下は早期終戦のためと教わった。
家族や友人を亡くした被爆者が放射線を浴びて今も苦しんでいることを
広島に来て知った」

ダニエル氏の祖父トルーマン元大統領は、1958年のCBSのインタビューの中で、
原爆投下を「苦しい決断だったか?」と聞かれた際、
「とんでもない、こんな調子で決めたんだ」と指をパチンと鳴らしたという。
そして「まったく心が痛まなかった」とダメを押した。そんなことで、
アメリカでは「戦争を早期終結に導き、兵士の命を救った大統領」という評価
がいまだに定着している。

当時、日本でも原爆開発を進めていた、という話は「理研のある町」に書いた。
日本が先んじていれば攻守逆転もあり得たかもしれないので、
一概に被害者面ばかりはしてられない。なぜ原爆投下が広島と長崎だったのか。
これはアメリカ側の言い草なのだが、両市は東南アジアや中国本土へ侵攻するための
拠点で、重要な軍港・軍都だったから、だそうだ。

実は長崎の次に落とす予定の町は決まっていた。新潟と小倉だ。
なにしろ日本全土に合計18発落とすつもりだったというから、
いくら東日本大震災で〝トモダチ作戦〟と銘打ち善意と笑顔をふりまいても、
素直に「アリガトウ」という気持ちにはなれない。魂胆が見え透いているのだ。

ダニエル氏のジイサンはなぜ原爆投下を命じたのか。
大きく3つの理由がある。
①原爆開発費が国家予算の20%にもおよび、今後の予算獲得のためにも
その成果を示す必要があった。
②戦後の覇権争いでソ連より優位に立ちたかった。
③日本人に対して人種的偏見があった。

なにしろトルーマンの前任のフランクリン・ルーズベルト大統領などはガチガチの
人種差別主義者で、イギリスの大使に向かって「劣等アジア人種の品種改良計画」
なるものを提案しているくらいだから、アメリカ国内に「人種的偏見」が色濃くあった
のは事実だろう。同じ白色人種のドイツ人には投下がためらわれるが、
黄色い猿の国なら遠慮なんかいらない――せいぜいそんなところか。

孫のダニエル氏は言っている。
「広島に来て初めて原爆の被害について多くのことを学んでいる」と。
おいおい、ずいぶんのんきなことを言ってくれるじゃないのさ。
トルーマンの孫なら、とっくの昔に「真実」を学んでおくべきだろう。
慰霊祭に出席した勇気は多としたいが、無辜の民20数万人を殺したという
罪の意識だけは永久に心に刻みつけておいてほしい。
それが死者に対するせめてもの礼儀というものだ。












 

2012年8月6日月曜日

下痢ピーと不動心

本番での不動心――勝敗の分かれ目はいつだってこの一点にかかっている。
3連覇を期待された水泳の北島康介も、ラスト25メートルでライバルたちの猛ダッシュに
あおられ、いつもどおりの大きな泳ぎができなかった。また柔道重量級の猛者たちも、
格下選手にあっさり押さえこまれるという失態を演じた。メダルへの重圧から精神が
押しつぶされ、いつもどおりの自在な四肢の動きが封じられてしまったのである。

周防正行監督の『シコふんじゃった』はボクの好きな映画の一つだが、
このなかに竹中直人演じる大学8年生のダメ男が出てくる。この男は廃部寸前の
相撲部に唯一残っていた古参部員なのだが、いかんせん弱い。緊張すると必ず
下痢ピーになってトイレに駆けこむというダメぶりで、公式戦では1度も勝ったことがない。
しかしわが家の娘たちはこの下痢ピー男が大好きで、わざわざ「うんち男」などという
尊称を奉っていた。


←竹中演じる〝うんち男〟はサイコー!








恥ずかしながら不肖わたくしめも、この「うんち男」の同類だった。
生来腸が弱く軟便で、日に10回以上トイレに行くことがある。
宿便の女房は「あなたの人生の三分の一はトイレの中ね」と半分ねたましげに
バカにするが、たしかにボクと便所は人もうらやむ(誰が羨むかよ!)〝くさい仲〟
なのかもしれない。だから竹中の〝うんち男〟にはつい共感してしまうのである。

昔の兵法書を読むと、その要諦は「平常心をいかに保つか」ということに尽きている。
柳生宗矩などは「相手を心にとめないこと」と説いている。相手を意識せず、
心のおもむくままに自在に身体(剣)を動かす。

西郷隆盛をして「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬという人は始末に困る」
と言わしめた山岡鉄舟は無想剣を編み出した剣客としても知られるが、その極意は、
「相手と対しても気配を発することなく対峙し、自然の一部と化すこと」としている。

剣の勝負は間合いと気合いの差によって決す、とよくいわれる。
切っ先三寸の間合いをいかに見切るかで生死が決まってしまう。
メダルが取れるか取れないかの段ではない。生きるか死ぬかの問題なのだ。

生き抜くためには自然体であり続けること。
いかなる場面においても平常心を失わないこと。
不動の心とは心を空にして自然体で動くことだ。
気負えば負ける。斬り合いの場なら、負けは死を意味する。

メダルを取れなかったからと身も世もなく号泣する選手がいる。気持ちはわかる。
が、北朝鮮みたいに帰国したら炭坑で重労働させられる、というわけでもないし、
銃殺刑に処せられるわけでもない。また負けたからと空港内でトマトや卵を
ぶつけられることもない。←ルーピー鳩山が帰国したら豆鉄砲とトマト、卵を喰らわせてやろう!
逆に「感動をありがとう」などと慰め励まされる。
そもそも北朝鮮の選手とは闘いに向かう〝必死度〟が違うのだ。

日本人選手は精神面が弱く緊張しやすい、といわれるがほんとにそうか。
ボクの目にはじゅうぶんタフで強そうに見えるし、上出来とさえ思っている。
だいいち、緊張して本番にトイレに駆けこむような人間のほうが親しみがわく。

下痢ピーの何が悪い。いざとなったら紙オムツを着けて闘ってもいいではないか。
明治期の列車のように大便を垂れ流しながら走ったっていい。
「ただいま、係員が試合場に垂れ流されたウンコを拭きとっております」
陸上競技場や柔道会場にこんな爽やかな(どこが爽やかなんだよ!)アナウンスが流れたら、
どんなに微笑ましいことか。←一生笑い者にされるけどね

今夜はなでしこジャパンの対フランス戦準決勝。
枝豆食べながら酒まみれになって応援するぞォ! 
フランスなんかぶっ潰せ(フランスのAlexiaよ、赦せ)! イェーイ!







2012年8月2日木曜日

青あげないで白あげて

♪ 白あげない 青あげないで 白あげない

オリンピック柔道の〝旗揚げゲーム〟を見ていると、
青をあげたと思ったら白だったり、数分後にはそれが覆ったり、
ハラハラドキドキの連続、ほんとうにおもしろい。
いまや主役は選手などではなく試合場の「3バカ」、じゃない3審判員となった。

男子66キロ級の海老沼匡選手の準々決勝の試合をめぐる判定で、
最初青旗3本をあげ韓国人選手を勝ちとした審判員が、数分後、
場外の審判委員(ジュリー)の意見を受け、今度は白旗3本をあげて
海老沼選手の勝ちを宣告した。試合を見ていたボクと長女はしばしア然ボー然、
転瞬、腹を抱えて笑い出した。ハーッハハハハ……笑いはしばらくとまらなかった。
へたなお笑い番組なんかより五輪の〝旗揚げゲーム〟のほうがよっぽど面白い。

ところで、『世界の日本人ジョーク集』にこんなのがある。
《「無人島に男2人と女1人が流れ着いた。さあどうする?
フランス人の場合:女は片方の男と結婚し、もう一人と不倫する。
アメリカ人の場合:女は片方の男と結婚し、離婚してから次の男と再婚する。
ロシア人の場合:女は好きではない方の男と結婚し、そのことを一生嘆く。
ドイツ人の場合:女と男ひとりが結婚し、残りの男が立会人を務める。
日本人の場合:男ふたりは、どちらが女と結婚したらいいか本社に問い合わせる

柔道の審判委員(ジュリー)制度は誤審防止のために生まれたというが、
この制度だと畳上の審判員はまるで木偶のごとく、また無人島の日本人のごとく、
自ら判断できず、すべて本社(ジュリー)の指示を仰ごうとする。そしてまた偶然にも、
この試合の主審はエディソン・ミナカワという名の日系ブラジル人だったから、
負けた韓国では「やっぱり日本人の肩を持ったのだ」と非難ごうごう、
韓国中で日の丸を燃やしたり食いちぎったりしているそうだ(ご苦労さま)。

そういえば、『ジョーク集』の続きにこんなのがある。
レストランで出てきたスープにハエが入っていたらどうする? 
《イギリス人は皮肉を言って店を出る。
中国人は問題なくハエを食べる。
ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。
アメリカ人は裁判沙汰(ざた)にする。
日本人は周りを見回し自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。
韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす
↑最近は日の丸を食いちぎるという新バージョンもある

さて無能な「3バカ審判員」も面白かったけど、柔道女子57キロ級の松本薫選手の
百面相も笑えた。試合前の気合いを入れている表情なんかサイコーだ。
ブツブツと独り言を云ったかと思うと、ニーッと歯をむき出したり……
隣にいた相手選手は「目ぇ合わさんとこ……」と、さぞ薄気味悪かったにちがいない。

ボクは初め、凶暴なオオカミを連想したり、イグアナに似ていると思ったが、
映画『アバター』の準主役ネイティが歯をむくシーンも同時に思い出された。
いずれにしろ、勝利への執念をむき出しにするアバター松本の闘魂はすさまじい。
金メダル零のフニャ朕どもに、爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなる。

忘我の境に入り、しばし女であることを忘れた松本選手はcool!
男どもはもう頼りにならん。肉食系女子はアバター松本に続けェ~!
古人曰く〝惚れた欲目にゃアバターもえくぼ〟……なんちゃって(笑)。

写真(下)は凶暴な爬虫類を彷彿させる松本選手と
『アバター』の準主役ネイティ。まだこっちのほうが可愛げがある?