2009年12月15日火曜日

ヒマなかろう

嶋中労という筆名の由来は? と聞かれることがある。
深い意味などない。ただ、エンピツ無頼を自称する「竹中労」
というルポライターがいて、けっこう好きだった。

《アナキズムとは、なべての支配されざる精神の謂いである。人々は
それぞれの属性に応じて闘えばいいのだ》
ね! けっこうカッコいいでしょ?

で、どこか汗臭い「労」という名前を勝手にいただき、
あとは語呂のいい「嶋中」を頭にのっけただけのことだ。
たまたま中央公論新社から出している本が多いもので、
中公の元社長・嶋中鵬二さんと親戚か何か? と聞かれることもあるが、
まったく関係ない。

また縁起をかついで「ヒマなかろう」の意を言外に
込めたつもりだが、なかろうどころかヒマでヒマでしょうがない。
出版不況なんて生やさしいものではない。
本がまったく売れないのだからどうしようもない。
出版社も新聞社もどこも赤字。
いつ倒れてもおかしくない状況が続いている。

外国でもワシントンポストが支社を閉鎖するなど同じような
状況下にある。インターネットに情報発信のお株を奪われ、
紙媒体の広告収入が激減なのだ。

どなたか『霞を食って生きる法』なんて本を書いてはくれないだろうか。

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