2009年12月24日木曜日

僕は戦中派

僕は戦中派だ、というとみんなビックリする。
「だってお前、昭和27年生まれだろ? なんで戦中派なんだよ」
たしかに……戦争経験はないけど、
27年まで〝戦争状態〟は続いていた。

もうおわかりかと思うが、法律上の話をしている。
日本国およびその領水(領土の一部である水域)
に対する日本国民の完全な主権を承認したのが、
ご存知、サンフランシスコ講和条約だ。

この条約は、1952年4月28日に発効した。すなわち、この日に
日本は独立を〝回復〟したのである。それまでの7年間は、
アメリカを中心とした連合国の占領下に置かれていた。

僕は1952年の2月18日生まれだから、
国際法上はまだ戦時下にあった。
降伏文書に署名したのは1945年9月2日だが、
それ以来ずっと戦争状態は継続していたのである。
つまり法的にいうと、まぎれもなく「戦中派」ということになる。

屁理屈ついでに言わせてもらうと、
韓国が日本の植民地支配から解放された8月15日を
「光復節」として祝っているように、
日本も主権を回復した4月28日を、何らかの祝日として
お祝いすべきだと思うのだ。

でも、「紀元節」を「キモト節」と読むような国じゃ、
ちとムリな注文かな。

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