年が改まったからといって、何が変わるというわけではない。
時間の流れにメリハリをつけたほうが何かと都合がいいので、
便宜的に節目をつけているだけの話だ。
そうはいっても、正月となれば、心は浮き立つ。
晴れがましくもある。そのせいなのか、
昔から正月がどうも苦手である。
さて今年も心のこもった賀状をいただいた。
親戚の叔父叔母たちは80代、友人たちは40~60代。
賀状にも年相応の哀歓がこめられている。
今年90になろうという老友Oさんは、賀状の片隅に
こんな句を添えてくれた。
老人になったら懐手をして 小さくなって暮らしたい(漱石)
また畏友のYさんは、
「いよいよ男介世代の仲間入りです」
と書いてきた。団塊ならぬ〝男介〟?
どうやら「介助を要する男の世代」の意味らしい。
笑える。
今度会ったらオムツ換えてあげるね。
水泳仲間で、70代のTさんは、
70肩 痛い痛いで 年を越え
なんて痛々しい句をしたためてきた。ここのところ、左肩の
具合が思わしくなく、華麗なるバタフライが見られない。
Tさん、早くよくなってくださいね。
仕事仲間に音楽仲間、そして水泳仲間に飲み仲間。
いろんな顔ぶれ、個性があっておもしろい。
最近つくづく思う。人生の快事って何だろうと。
無趣味で、無芸大食の僕には、これぞってものが
なかなか思い浮かばないのだが、
あえて言うなら、
気のおけない友と、安酒を酌み交わし、
バカッ話をすることではないのかと。
今年もその線でいくことにする。
仕事はぼちぼちやっていきます。
もともと志が低いんだから、どもならんヨ。
売れっ子になんかならなくてもいい(←負け惜しみ)。
ただ犯罪的なまでに安い原稿料を、
もう少しどうにかしてくれないだろうか、とは思う。
30年も変わらないのは卵価と稿料だけ。
これで文化国家とは笑わせる。
初笑いが出たところで、今年もよろしくたのみます。
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