2010年1月12日火曜日

えのきの白露

日帰りで群馬の薬師温泉に行ってきた。
温泉と白川郷を足して二で割ったような
「かやぶきの郷(さと)」というのがあって、
そば打ちを楽しんだ後に温泉につかってきた。

そこの男子用小便器に、こんな〝便所川柳〟があった。
 
  急ぐとも心静かに手を添えて 外に漏らすな松茸の露

句としてはでき損ないの部類だろう。
「外に漏らすな」に芸がないし、
松茸の喩えは露骨すぎて雅趣に欠ける。
オイ、便所に雅趣かよ?

同じ系統で、こんなのがある。

  急ぐとも外に漏らすな玉の露 吉野の花も散らば見苦し

ちょっとはマシだが、まだまだか。
またこんなのも幾度か目にしたことがある。

  Please stand more closer,
  your TOMAHAWK is not so long as you wish.

笑える。が、それほどご立派な逸物を持たぬ男たちは、
〝息子〟共々ひたすら縮こまるしかない。

そういえば、昔、トマホーク(36センチ砲)を誇る男のエロ映画(『Deep…何とか』)を、
米国ハリウッドの映画館で観たことがある(何事も好学のためです)。
日本では日活ロマンポルノという、今から思えば
哀しいほどウブなおピンク映画がはやっていた時代だ。

しばらく観てたら、日本人の新婚さんカップルが10数組、
ドカドカドカと館内に流れ込んできた。
おそらくパック旅行のオプションに
本場のポルノ映画鑑賞というのがあったのだろう。

で、30分ほどしたら、奴さんたちはいっせいに立ち上がり、
また勢いよく出て行ってしまった。これには会場内の
観客も口あんぐり。まるで台風一過のようだった。

それにしても、新婚旅行で、松茸だのトマホークだの
異人さんの立派なイチモツを嫁さんなんかに見せちゃって、
亭主はその晩大丈夫なんだろうか。
息子がいじけて首うなだれる、なんてことにならないのだろうか。

ま、松茸ならぬ「えのきの白露」でも
子づくりに別段支障はないけどね。

嗚呼! 山高きがゆえに尊からず。
負けおしみで言うわけじゃないけど、
松茸なんて香りばかりで味は二流です(←完璧に負けおしみ)。

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