2012年7月24日火曜日

カッコよく生きたい

日頃の陰徳が天に通じたのだろう、肩の痛みもだいぶ和らいできた。
プールではわずかにバタフライができるようになったし、
恒例のキャッチでもスピードボールを普段の8割方投げられるようになった。

また朝のバナナダイエットが効いてきたのか、
あれほど出っ張っていた醜い腹も、今は引っ込み、
クリスティアーノ・ロナウドの割れ腹筋にだいぶ近づいてきた。
それについては多少の異論はあるだろう。が、あえて無視する。
同輩らのひがみ、ねたみ、そねみになんかにつき合っていられない。

さて、いよいよ本格的な夏の到来だ。
なのに、犯罪的なまでのメタボっ腹では外出すらできやしない。
そうなりゃご先祖様やお天道様に申しわけが立たぬ。
美意識のかたまりでもあるボクは、腹を凹ますために、
この間、人知れぬ努力を重ねてきた。←ついでに麦酒もいっぱい飲んだけど

暑い夏は薄着の季節で、否がうえにもカラダの線が出てしまう。
美しいボディラインを保ちたい――その思いは老若男女を問わず変わらない。
それに、ロナウド並みに鍛えておかないと、いざという時に敵と戦えない。
子供っぽいと思うだろうが、ボクのモットーは〝常在戦場〟なのだ。

話変わって、イチローがヤンキースへ電撃移籍を果たし、
ついに憧れのピンストライプのユニフォームに袖を通すことになった。
38歳なんて、ボクらから見ればまだまだ駆けだしの小僧っ子だが、
スポーツの世界では十分ご老体で、よくまあここまで頑張ってきたと思う。

今日はさっそく古巣の対マリーナーズ戦で、場所は〝敵地〟のセイフィコ球場。
感動的だったのは、8番ライトで打席や守備位置についた時、
ブーイングどころか観客のスタンディング・オベーションがあったことだ。

イチローはサムライらしく顔色を変えなかったが、
珍しく深々と2度お辞儀を返した。
(11年間、応援してくれてアリガトウ……)
気のせいか、イチローの目が少し潤んでいたように見えた。
浪花節男のボクは、もちろん感極まってもうウルウルしている。

スポーツマンはいいなァ。
ボクは今、スポーツにしか関心が持てない。
テレビも熱中できるのはスポーツ番組だけ。

そんなわけで、肩幅のないナヨナヨっとした柳腰の男は苦手で、
スポーツ嫌いの青白き偏差値秀才などというハンパ野郎は、
宇宙の果てまで蹴り飛ばしてやりたくなる。
多少バカでも肩幅のがっしりした体育会系の男のほうが数段マシだ。
それに体育会系は長幼の序をわきまえ、きちんと挨拶ができる。
それだけでも十分めっけものだろう。

「結婚するなら断然スポーツマンにしろ!」
娘たちには耳タコになるくらい、そのことを言い聞かせてあるが、
いまだその種の男の影はなし。たぶん、どいつもこいつも帯に短し襷に長し、
ってとこなのだろう。

そりゃそうだ。テレビのバカ番組を見れば、毎度出てくるのはお笑い系と
オカマ野郎とションベン臭い女たちばかり。姿勢正しく清々しい若者など
とっくの昔に払底しちゃってる。娘にとってみれば、オヤジの要求度は高すぎるのだ。

イチローには強烈な美意識がある。
どうすればカッコよく見えるか、どんなプレーが美しいのか、
すべて計算されている。本人も過去にそんな発言をしたことがある。
「そういうのって、自意識過剰なんじゃないの?」
という声がどこからか聞こえてきそうだが、これもいっさい無視しよう。
食いもののために行列に列んだり、われがちに車内の席を占めようとしたり……。
今の世の中、美しさを意識しない人間が多すぎる。

信念を持ってカッコよく生きること――男の生き方はこれしかない。






←これってカッコ悪ゥ
肉饅だけじゃなく車も段ボール製?
(photo presented by NICKさん)


2 件のコメント:

Nick's Bar さんのコメント...

ROUさん、こんにちは。

実は、私、体育会系のノリというのが肌に合わず、中学校時代も、高校時代も部には入りったものの、けっきょく途中退場してしまいました。

生来運動神経のよさには恵まれていたので陸上のフィールドで一人黙々と走り幅跳びに勤しんでおりました。

高校の担当の教師にはこう言われましたね、「もう少し身長があったらインターハイ間違えないんだけどねぇ」と。

要は、時々間違えたようにいい距離がでるんですけど、コンスタントにそれが出ない。そその「いい距離」というのが大体インターハイに出られるかどうかのぎりぎりなわけです。インターハイで優勝しようなんて分不相応なことは考えませんでしたが、国立で飛んでみるなんてもの話題の一つくらいにはなるんじゃないかと不謹慎な事をかんがえておりました。といって真剣にトレーニングに励むという事もありませんでしたが。

という事で体育会系の部活を通じて、社会通念やら、挨拶の仕方やら、長幼の序なるものは教わりませんでしたが、別のところで教えていただきました。

全部書いてしまうと正直色々と差し障りがありますので、比較的問題のないところだけをかいつまんで。

体育会の部活から去ったあと、音楽にのめりこみました。最初は校内だけでの演奏でしたけど、そのうち他流試合みたいなこともやりたくなるもので、己の実力も知らずにライブハウスに道場破り(?)に行くわけです。そこには17歳の私より遥かに年上の方が演奏されていて、Session Timeに割り込んで弾かせてもらうわけです。それで、けちょんけちょんにされて、実力のなさを思い知らされるという悲惨な状況へ誘われます。

そうすると、まぁ、大人の言う事はちったぁ聞くもんだなと殊勝にも感じて、自然と敬語の使い方やら、挨拶のしかたやらを学んでいくわけです。

体育会系のそれとはちょっと違うかもしれませんが、いまこの歳になってなんとかやっていられるのもその時のおかげだと思ってます。

ROUさんの本題とは少々ずれましたが、わたしゃそっちのほうこうでカッコよく生きたいとおもっております。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

インターハイとは驚いた。
今はすっかり変わり果ててしまったけど、
昔は割れ腹筋のアスリートだったんですね。
思わずもらい泣きしてしまいましたよ。

そんでもって、「カッコよく生きる」という
本題だけど、NICKさんはピアノとハモンドオルガンの名手。ボクに比べるとまだまだ見劣りがするけど、五十路のオジサンにしてはひどくカッコいい。

ヒトはそれぞれだから、
自分が一番輝きそうな場所を見つける
ことが大事なんだね。

お互いに、老残の輝きを発して
パッと散れればいいね。
もちろん散る前にはちょいと一杯……♪のつもりで飲んで、いつも間にやら梯子酒。