2012年7月8日日曜日

バツイチ万歳

60肩を押してひと泳ぎしてきた。
プール仲間から肩こりには磁気ネックレスが効く、といわれたもので、
さっそく買い込み、ここ数日つけているが、いまだ効果現れず。
痛みさえとれるのなら藁をもすがりたい思いなのだ。

プールは相変わらずのジジババ天国だが、
今日も〝聖水の素〟といえそうな若い女性が数人入ってきた。
若いといってもあんまり若すぎて小・中学生なんてことになると、
聖水どころか、こんどはオシッコで濁らされる心配までさせられるが、
それでもジジババで淀(よど)んだ水が少しは清められそうだから
ありがたい。飲むと生き返るような思いがする。←青汁かよ!

話変わってバツイチの甥っ子が再婚した。嫁さんもバツイチで、
ちょうどお似合いというわけだが、甥にはもったいないくらいの美人で、
親戚じゅうでは「檀れいにそっくり」などと噂されている。

実際、檀れいも真っ青という超ウルトラ美人で、
こんな妖艶な美女がプールに来てくれれば、おっさんたちの背筋
だってピンと伸びるだろうし、ムスコだって元気になる。

ボクもバツイチになれば、こんな美女にめぐり会えるかも、
なんて不謹慎なことをつい考えてしまうが、昔と違って、
「あたし、バツイチどころかバツニなんですゥ」なんて告白しても、
だれにも咎められないし、かえって「カッコいい」などと勘違いする
バカも出てくる始末で、世の中、実に平和なのである。

ボクはあいにく再婚はまだだが、できれば檀れい以上の美女をもらいたい。
そういえば、エデンの園のAdamはEveと初めて会った時、
Madam, I'm Adam(逆から言っても同じ)とマヌケな挨拶をしたそうだ。

Adamという男はなんともいけ図々しい。実は彼はバツイチで、
Lilith(リリス)という先妻がいたのに、そのことをイヴには黙っていた。
『創世記』の1章27節のくだりにはこうある。
《神その形のごとくに人を創りたまえり。すなわち神の形のごとくにこれを創り、
これを男と女に創りたまえり》

この一条はアダムの肋骨からイヴができる前の話で、中世の文献によれば、
先妻のリリスは夫アダムとの性生活に大いに不満があったという。
アダムは常に「上」がいいと云い、リリスは「下」じゃいや、
とアダムの傲岸で支配的な性格にウンザリしていた。
で、ついにアダムのもとを去り、紅海沿岸に転居したのだという。

人類の祖先とされるアダムがバツイチだったというのだから、
われわれ子孫がバツイチを恥じる必要など毛頭ない。大手をふるって
「ボクちゃん、バツがいっぱいで数え切れないんですゥ」
と胸を張ればいい。

うまいことやった甥っ子のH夫君、檀れいに似た嫁はんのE子さん、
どうか幸せになってください。叔父さんは陰ながら見守っております。

ところで可愛いH夫君、ここは内密の相談なんだけど、
たまにはあんたの嫁はんを叔父さんに貸してくれませんか?
加齢臭とションベン臭がプンプンする、
われらが温水プールの〝御清め役〟をやってほしいのです。
俗塵で濁った水を清らかな聖水に変えてほしいのです。
鼻汁を青汁に変えてほしいのです。←なんだか汚いな









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