今朝、女房がイギリスへと旅立った。
ニューカッスルに留学中の次女に会うためだ。
ついこの間、コッツウォルズ地方へ行ったばかりなのに、
再び三度、機上の人となってしまった。
パニック障害者の俺には、とてもじゃないけど同伴などできない。
狭いシートに縛り付けられているわが身を想像しただけで、
もう息苦しくなってしまう。
今はだいぶよくなって、国内線ぐらいなら大丈夫だが、
15~16時間かかるヨーロッパはまだちょっとムリだろう。
泥酔するか気絶するか、いずれにしろ前後不覚の状態でないかぎり、
長時間の密閉状態は自殺行為に等しい。
男というものは、よほど女房が恐いのだろう。
ちょっと留守にするというだけで、無邪気にバンザイをしている。
嬶(かかァ)とは〝鼻につく女〟と書くが、別段、女房が鼻についている
わけではない。たとえそうであっても、そんな怖ろしいこと、
ブログに書けるわけがない。書く奴はよほどの身のほど知らずか
愚か者に決まっている。
いずれにしろ愛情の多寡の問題ではなく、単純に「~からの自由」、
すなわちlibertyの問題だと思う。しかしそのlibertyをみごと獲得しても、
悲しいかな何もできない。数日前に激しい運動をして、右脚ふくらはぎ
を筋肉断裂、つまり肉離れを起こしてしまった。
ようやく平蜘蛛のような状態から解放され、曲がりなりにも
二足歩行ができるようになったが、杖なしでは数メートルも歩けやしない。
昔、亭主がお伊勢参りの長旅に出かけると、女房は待ってましたとばかりに
命の洗濯をしたという。
♪女房も岩戸を開く伊勢の留守
立場は逆だが、歩行不能でおまけに手元不如意じゃあ、自由もヘチマもない。
いやでもbe a good sport!(いい子でいてね!)に従順であるしかないのだ。
羽を伸ばそうにも、そもそもその羽が抜け落ちてる。
英国のにゃお(娘の呼び名)よ、父はせいぜいいい子にしていると、
嬶サマに伝えてくれたまえ。
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