◆7月某日(雨)
団地の放送委員Tさんに、「ラジオ・シーアイ放送」(団地専用のプチラジオ局)に出演願え
ませんか、といわれ、もちろん快諾した。以前、「コーヒーについて語ってください」
と頼まれ、1時間ほどインタビューされたことがあるが、今度のテーマは、
『シーアイ(団地名です)でお友だちを作る』というもの。なんだか尻がこそばゆくなるような
テーマだが、「団地内に友だちの多い嶋中さんに、ぜひその秘訣をうかがいたい」
と辞を低くして頼まれれば、受けないわけにはいかない。
友だちが多いと、Tさんは見立てたわけだが、残念ながら間違っている。
「友だち」ではなく「知り合い」が多いのだ。英語でもfriendとacquaintanceと分けられ、
親密度がまるで違う。ボクの場合の友だちは、男はほとんど飲み友だちで、
あとはちょっとくたびれた〝団地妻〟の知り合いがいるだけ。
長らく「主夫」をやり、大根やネギをぶら下げたまま気さくに〝人妻たち〟と
立ち話に興じていたりすると、自然と淫靡な?関係が築けるものなのである。
ただしおじさんたちは別。おじさんたちはたとえ隠居の身でも変なプライドがあって、
ひとに紹介されない限り口を利かない、というような依怙地な態度を貫いている。
自分から気さくに声をかけるなんてことは金輪際しないのだ。いつもしかつめらしい
仏頂面をして歩いているから、こっちも無視して、もっぱらおばさんたちだけに声を
かけている。おじさんという種族は社会性がないから扱いがとても難しい。
で、ボクはTさんに、「テーマは〝幸せはおじさんがおばさん化する時〟はどうでしょう」
と提案したのだが、それでは分かりにくいと思ったのか、ごくふつうのタイトルに
変えられてしまった。かつては友だちが1人もおらず、そのことを自慢のタネにして
いたひねくれ男が、「友だち作りのコツは?」と訊かれるのだから、
世の中、どうなっちゃっているんでしょうかね。
◆7月某日(また雨)
わが家はCS放送のFOXと契約している。アメリカの人気ドラマシリーズを常時放映
しているのだが、ボクのお気に入りは『NCIS ネイビー犯罪捜査班』という人気
シリーズ。現在12シーズン目に入っていて、全米で最も人気のあるテレビドラマシリーズ
だという。1話完結だから、どこからでも見られるところがいいのと、脚本と演出が一流
だからどの作品も平均点以上で、まったく飽きさせることがない。
マーク・ハーモン演じるギブス捜査官を中心に、個性派の部下が脇を固めているのだが、
とりわけ腕っこきの女性捜査官・ジヴァZivaがいい。イスラエルの諜報機関・モサド出身
という設定で、暗殺や尋問、スパイ活動のスペシャリスト。美人というだけでなく、
表情が実にキュートで、同僚のトニーやマクギーなどとの掛け合いが絶妙だ。
ボクはひと目で惚れてしまい、それこそ二の腕に〝ジヴァ命〟と墨を入れたいほど。
役を演じるのはチリ生まれのコート・デ・パブロ。10歳でアメリカに渡り、カーネギー
メロン大学を卒業してこの道に入ったという。ジヴァの熱狂的なファンは世界中に
いるらしく、シーズン11で降板した時は、「ジヴァのいないNCISなんて考えられない!」
などと、ジヴァ復帰を願うメールが60000通もあったという。ボクもまったく同感で、
ジヴァがいないと興味も半減、「シーズン12」はたまにしか見ていない。
ああ、麗しのジヴァ! 世の男どもの心を溶かしてしまうその魅力はどこにあるのだ。
◆7月某日(またまた雨)
沖縄は普天間基地を辺野古に移転する問題で、相変わらずもめている。
そもそも問題の本質を国民が知らされていないから、こんなふうにグズグズと
もめ続ける。そのオフレコになっている事実とは何か。沖縄は相変わらず米国の
占領地だ、ということだ。冗談でも何でもない。沖縄は戦後もずっとアメリカの占領地で、
日本の領土ではないのである。
小笠原諸島は日本に返還された。しかし沖縄は違う。沖縄の場合は、
「施政権administration」の返還であって「領有権sovereignty」が返還されたわけではない。
施政権とは司法・立法・行政の三権を行使できる権利の意で、それ以上でも以下でもない。
だから時の首相・佐藤栄作は苦しまぎれに「核抜き・本土並み」と言いつくろったのである。
沖縄返還が「真っ赤なウソ」だということはアメリカに黙っておいてもらう。
その代わり米軍基地経費を日本が負担する――いわゆる〝思いやり予算〟が
それである。基地の経費負担は言ってみれば「口止め料」なのである。
そんな事実があるとはツユ知らず、おバカな鳩山元首相は米国へ行って
「米軍は沖縄から出ていけ!」と言ってしまった。そうしたらすかさず、
「戦争で分捕られた占領地を取り返すのは戦争しかない。あなたの言葉は
米国への宣戦布告と受けとめていいのか」と言われ、青ざめたという。
もうそろそろ日本国民も、この「隠された真実」に気づいたほうがいいんじゃないの。
←後列右から2人目がジヴァ。
真ん中にいるのがマーク・ハーモン
演じるギブス捜査官。ハーモンは
ボクと同い年だから、親しみもひとしお。
右端のダッキーこと、デヴィッド・マッカラム
もいいな。『0011ナポレオン・ソロ』の
イリヤ・クリヤキン役が懐かしい。
ボクは中学生の頃、このマッカラムに
英語で手紙を書いた。そしたら丁寧な
返事が来たんだ。嬉しかったな。
団地の放送委員Tさんに、「ラジオ・シーアイ放送」(団地専用のプチラジオ局)に出演願え
ませんか、といわれ、もちろん快諾した。以前、「コーヒーについて語ってください」
と頼まれ、1時間ほどインタビューされたことがあるが、今度のテーマは、
『シーアイ(団地名です)でお友だちを作る』というもの。なんだか尻がこそばゆくなるような
テーマだが、「団地内に友だちの多い嶋中さんに、ぜひその秘訣をうかがいたい」
と辞を低くして頼まれれば、受けないわけにはいかない。
友だちが多いと、Tさんは見立てたわけだが、残念ながら間違っている。
「友だち」ではなく「知り合い」が多いのだ。英語でもfriendとacquaintanceと分けられ、
親密度がまるで違う。ボクの場合の友だちは、男はほとんど飲み友だちで、
あとはちょっとくたびれた〝団地妻〟の知り合いがいるだけ。
長らく「主夫」をやり、大根やネギをぶら下げたまま気さくに〝人妻たち〟と
立ち話に興じていたりすると、自然と淫靡な?関係が築けるものなのである。
ただしおじさんたちは別。おじさんたちはたとえ隠居の身でも変なプライドがあって、
ひとに紹介されない限り口を利かない、というような依怙地な態度を貫いている。
自分から気さくに声をかけるなんてことは金輪際しないのだ。いつもしかつめらしい
仏頂面をして歩いているから、こっちも無視して、もっぱらおばさんたちだけに声を
かけている。おじさんという種族は社会性がないから扱いがとても難しい。
で、ボクはTさんに、「テーマは〝幸せはおじさんがおばさん化する時〟はどうでしょう」
と提案したのだが、それでは分かりにくいと思ったのか、ごくふつうのタイトルに
変えられてしまった。かつては友だちが1人もおらず、そのことを自慢のタネにして
いたひねくれ男が、「友だち作りのコツは?」と訊かれるのだから、
世の中、どうなっちゃっているんでしょうかね。
◆7月某日(また雨)
わが家はCS放送のFOXと契約している。アメリカの人気ドラマシリーズを常時放映
しているのだが、ボクのお気に入りは『NCIS ネイビー犯罪捜査班』という人気
シリーズ。現在12シーズン目に入っていて、全米で最も人気のあるテレビドラマシリーズ
だという。1話完結だから、どこからでも見られるところがいいのと、脚本と演出が一流
だからどの作品も平均点以上で、まったく飽きさせることがない。
マーク・ハーモン演じるギブス捜査官を中心に、個性派の部下が脇を固めているのだが、
とりわけ腕っこきの女性捜査官・ジヴァZivaがいい。イスラエルの諜報機関・モサド出身
という設定で、暗殺や尋問、スパイ活動のスペシャリスト。美人というだけでなく、
表情が実にキュートで、同僚のトニーやマクギーなどとの掛け合いが絶妙だ。
ボクはひと目で惚れてしまい、それこそ二の腕に〝ジヴァ命〟と墨を入れたいほど。
役を演じるのはチリ生まれのコート・デ・パブロ。10歳でアメリカに渡り、カーネギー
メロン大学を卒業してこの道に入ったという。ジヴァの熱狂的なファンは世界中に
いるらしく、シーズン11で降板した時は、「ジヴァのいないNCISなんて考えられない!」
などと、ジヴァ復帰を願うメールが60000通もあったという。ボクもまったく同感で、
ジヴァがいないと興味も半減、「シーズン12」はたまにしか見ていない。
ああ、麗しのジヴァ! 世の男どもの心を溶かしてしまうその魅力はどこにあるのだ。
◆7月某日(またまた雨)
沖縄は普天間基地を辺野古に移転する問題で、相変わらずもめている。
そもそも問題の本質を国民が知らされていないから、こんなふうにグズグズと
もめ続ける。そのオフレコになっている事実とは何か。沖縄は相変わらず米国の
占領地だ、ということだ。冗談でも何でもない。沖縄は戦後もずっとアメリカの占領地で、
日本の領土ではないのである。
小笠原諸島は日本に返還された。しかし沖縄は違う。沖縄の場合は、
「施政権administration」の返還であって「領有権sovereignty」が返還されたわけではない。
施政権とは司法・立法・行政の三権を行使できる権利の意で、それ以上でも以下でもない。
だから時の首相・佐藤栄作は苦しまぎれに「核抜き・本土並み」と言いつくろったのである。
沖縄返還が「真っ赤なウソ」だということはアメリカに黙っておいてもらう。
その代わり米軍基地経費を日本が負担する――いわゆる〝思いやり予算〟が
それである。基地の経費負担は言ってみれば「口止め料」なのである。
そんな事実があるとはツユ知らず、おバカな鳩山元首相は米国へ行って
「米軍は沖縄から出ていけ!」と言ってしまった。そうしたらすかさず、
「戦争で分捕られた占領地を取り返すのは戦争しかない。あなたの言葉は
米国への宣戦布告と受けとめていいのか」と言われ、青ざめたという。
もうそろそろ日本国民も、この「隠された真実」に気づいたほうがいいんじゃないの。
←後列右から2人目がジヴァ。
真ん中にいるのがマーク・ハーモン
演じるギブス捜査官。ハーモンは
ボクと同い年だから、親しみもひとしお。
右端のダッキーこと、デヴィッド・マッカラム
もいいな。『0011ナポレオン・ソロ』の
イリヤ・クリヤキン役が懐かしい。
ボクは中学生の頃、このマッカラムに
英語で手紙を書いた。そしたら丁寧な
返事が来たんだ。嬉しかったな。
2 件のコメント:
嶋中先生、教えて下さい。
沖縄の領土主権(sovereignty)は日本が保有しているのではなのでしょうか。
そのため、アメリカは自分が保有していない領土主権(sovereignty)を日本に移譲することができない、ために、沖縄返還協定ではアメリカが保有する施政権(administration)だけしか移譲できなかったと思いますが。。KAZU
kazu様
こんにちは。毎日、干物になるくらい暑いですねえ。
さて、暑い上に頭がぐじゃぐじゃになってしまいそうなテーマですが、
ボクはこの分野の専門家ではないので、正確に答えられるかどうか不安です。
その前に〝先生〟はやめていただきたい(笑)。先生と言われるほどのバカでなし、
という言葉もありますからね。ボクはもう十分バカですから、二重にバカになってしまう(笑)。
専門家の友人に訊いたところ、領土・領有権の主張は、「現にそこに人が住んでいる状態、
または施設等が存在する状態が続いている〝占有権の主張〟が核となるので、沖縄は明らかに
わが領土と言えるだろう」との答えでした。
一方で沖縄は日本の領土とはいえない、と主張する人たちもいます。
支那ではなく国内にです。もともと琉球王国という独立国でしたからね。
いずれにしろ、ボクは間違っているかもしれないし、そうでないかもしれない。
もう少し調べてみます。有意義なコメント、ありがとうございました。
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