昨日は近くの「樹林公園」で毎年恒例のお花見をした。
すでに来日中のイタリア人カップルのヴィクトルとエンリーカ、
それに横浜から駆けつけた次女も加わって久しぶりに賑やかな宴となった。
美人のエンリーカはトリノ近郊に住み、美男のヴィクトルは長女がホームステイした
ジャヴェーノという小さな町に住んでいる。2人とも長女の同級生で、
ヴィクトルは法律家の卵、エンリーカは医者の卵である。卵同士で薄給のため、
すでに将来を約束してはいるのだが、なかなかゴールインできないでいる。
しばしばわが家に遊びに来る通称サブちゃんことサブリナは陽気なローマッ子だが、
この2人は北イタリアの生まれだけに、どっちかというと物静かなタイプ。
長女は「北と南の人間はどこか肌合いが違うんだよね」というが、ボクが昔
北イタリアのレストランを数十軒取材したときも、「ローマから南はアフリカだからね」
と南の人間を小バカにするジョークをよく耳にした。工業の盛んな北が南を食わせて
やってるんだ、という恩着せがましい言い方もされてた。一方、南イタリアの人間は、
「北の奴らは気取ってる上にポレンタばかり喰っている」と、これまたバカにしているから、
どっちもどっちなのである。
花見の前日、彼らは築地場内のマグロのセリ(am5:30~開始)を見るため、
魚市場近くにある漫画喫茶で一夜を過ごした。宿泊費を安く上げるためだ。
つき合いのいい長女は仕事が終わったあとに彼らと合流、同じく漫画喫茶で
軽い仮眠をとった。そのせいか、エンリーカはあくびを連発し、眠そうな様子だった。
医者と弁護士のカップルだというのに、まともなホテル・旅館は避け、
徹底した貧乏旅行を貫いている。でも若いうちはそれでいい。
欧米ではそれがふつうだし、むしろそのほうが忘れがたい思い出になる。
その日、朝の10時頃から全員でお弁当づくり。ヴィクトルとエンリーカの握った
おにぎりはかなり怪しげな形のおにぎりだったが、それもご愛敬か。
2人は英語が苦手だ。伊語訛りもかなりきつくて、聴き取るのが大変だった。
ボクのブロークンなピジン英語とどっこいどっこいなので、どっちも気が楽でいい。
一方、長女のイタリア語はだいぶ錆びついているハズと思っていたが、
この数日で勘が戻ったのか、かなり流暢にしゃべれるようになっていた。
「樹林公園」の桜はすでに満開。最後の見頃ということで、人出もすごかった。
昼食後、園内を散歩したが、外国人の花見客も多かった。おそらくその多くは
Rikenの研究者たちだろう。和光市はスタップ細胞で話題の「理化学研究所」の本部が
あるところだからだ。世界中から優秀な研究者が集まっていて、施設内のアパート
などに住んでいる。プールで知り合った研究者も多く、アルメニア人の友人などは
白い割烹着こそ着せなかったが、いっしょにわが家の台所に立って料理を作り、
のんびり夕食を食べていった。
それにしても花見をしていると、つくづく日本は平和だなと思う。
イタリアからのお客さんもそれを感じているようで、
「日本はどこもみな素敵。日光で泊まった民宿の素朴なもてなしは感動ものだった。
それに清潔で安全なのも嬉しい。こんな国は他にないだろうな」
などと言っていた。多少の外交辞令はあるだろうが、褒められれば悪い気はしない。
ヴィクトルにエンリーカ、次に来日するときは子連れでおいで!
とにかく残り少ない日本の旅を心ゆくまで楽しんでほしい。
アリヴェデルチ。 チャオ、チャオ!
←2年前に来たとき(「賑やかなおおつごもり」参照)
よりちょっぴりふくよかになったエンリーカ。
自分で握ったいびつなおにぎりはおいしかったかい?
梅干しと納豆以外なら何でも食べるという2人は、
芋の煮っころがしや自家製タンドーリチキンに舌鼓を打っていた
←仲睦まじいエンリーカとヴィクトル。
幼なじみ同士で、どっちも濃ゆ~い顔をしている。
もっとも、濃ければいいってもんじゃないけどね←ひがんでる
※追記
和光市駅前から成田空港行きリムジンをぶじ見送った長女の@子曰く。
「エンリーカは日本人のきめ細かな〝お・も・て・な・し〟に感激したみたいで、
『日本に住みた~い』とマジな顔して言ってたよ」
ああ、お世辞でも嬉しいね。
すでに来日中のイタリア人カップルのヴィクトルとエンリーカ、
それに横浜から駆けつけた次女も加わって久しぶりに賑やかな宴となった。
美人のエンリーカはトリノ近郊に住み、美男のヴィクトルは長女がホームステイした
ジャヴェーノという小さな町に住んでいる。2人とも長女の同級生で、
ヴィクトルは法律家の卵、エンリーカは医者の卵である。卵同士で薄給のため、
すでに将来を約束してはいるのだが、なかなかゴールインできないでいる。
しばしばわが家に遊びに来る通称サブちゃんことサブリナは陽気なローマッ子だが、
この2人は北イタリアの生まれだけに、どっちかというと物静かなタイプ。
長女は「北と南の人間はどこか肌合いが違うんだよね」というが、ボクが昔
北イタリアのレストランを数十軒取材したときも、「ローマから南はアフリカだからね」
と南の人間を小バカにするジョークをよく耳にした。工業の盛んな北が南を食わせて
やってるんだ、という恩着せがましい言い方もされてた。一方、南イタリアの人間は、
「北の奴らは気取ってる上にポレンタばかり喰っている」と、これまたバカにしているから、
どっちもどっちなのである。
花見の前日、彼らは築地場内のマグロのセリ(am5:30~開始)を見るため、
魚市場近くにある漫画喫茶で一夜を過ごした。宿泊費を安く上げるためだ。
つき合いのいい長女は仕事が終わったあとに彼らと合流、同じく漫画喫茶で
軽い仮眠をとった。そのせいか、エンリーカはあくびを連発し、眠そうな様子だった。
医者と弁護士のカップルだというのに、まともなホテル・旅館は避け、
徹底した貧乏旅行を貫いている。でも若いうちはそれでいい。
欧米ではそれがふつうだし、むしろそのほうが忘れがたい思い出になる。
その日、朝の10時頃から全員でお弁当づくり。ヴィクトルとエンリーカの握った
おにぎりはかなり怪しげな形のおにぎりだったが、それもご愛敬か。
2人は英語が苦手だ。伊語訛りもかなりきつくて、聴き取るのが大変だった。
ボクのブロークンなピジン英語とどっこいどっこいなので、どっちも気が楽でいい。
一方、長女のイタリア語はだいぶ錆びついているハズと思っていたが、
この数日で勘が戻ったのか、かなり流暢にしゃべれるようになっていた。
「樹林公園」の桜はすでに満開。最後の見頃ということで、人出もすごかった。
昼食後、園内を散歩したが、外国人の花見客も多かった。おそらくその多くは
Rikenの研究者たちだろう。和光市はスタップ細胞で話題の「理化学研究所」の本部が
あるところだからだ。世界中から優秀な研究者が集まっていて、施設内のアパート
などに住んでいる。プールで知り合った研究者も多く、アルメニア人の友人などは
白い割烹着こそ着せなかったが、いっしょにわが家の台所に立って料理を作り、
のんびり夕食を食べていった。
それにしても花見をしていると、つくづく日本は平和だなと思う。
イタリアからのお客さんもそれを感じているようで、
「日本はどこもみな素敵。日光で泊まった民宿の素朴なもてなしは感動ものだった。
それに清潔で安全なのも嬉しい。こんな国は他にないだろうな」
などと言っていた。多少の外交辞令はあるだろうが、褒められれば悪い気はしない。
ヴィクトルにエンリーカ、次に来日するときは子連れでおいで!
とにかく残り少ない日本の旅を心ゆくまで楽しんでほしい。
アリヴェデルチ。 チャオ、チャオ!
←2年前に来たとき(「賑やかなおおつごもり」参照)
よりちょっぴりふくよかになったエンリーカ。
自分で握ったいびつなおにぎりはおいしかったかい?
梅干しと納豆以外なら何でも食べるという2人は、
芋の煮っころがしや自家製タンドーリチキンに舌鼓を打っていた
←仲睦まじいエンリーカとヴィクトル。
幼なじみ同士で、どっちも濃ゆ~い顔をしている。
もっとも、濃ければいいってもんじゃないけどね←ひがんでる
※追記
和光市駅前から成田空港行きリムジンをぶじ見送った長女の@子曰く。
「エンリーカは日本人のきめ細かな〝お・も・て・な・し〟に感激したみたいで、
『日本に住みた~い』とマジな顔して言ってたよ」
ああ、お世辞でも嬉しいね。
2 件のコメント:
こんな時間におぱんでございます。
オバンの木蘭でございます。
もうおねむの時間なのですが、
日中多忙だったのと、
ながらくさぼっていたブログを更新していたら~こんな時間になってしまいました。(;´Д`)
しまふくろうさまには、
世界中に娘さんや息子さんがおられるのですね。
それもとっても素敵な。(*^^*)
私自身、
外国語どころか~日本語もままなりませぬ。(;´Д`)(笑)
ある時、
師匠の代行として鎌倉にでかけたことがありますが、
東京駅から一緒になった外国人のご家族とは、ずっと「日本語」で通しました。
あちらさんはまったく日本語が分かりませんでしたが。(笑)
でも、なんとなく通じるものがあるものですね。
食べ物を差し出して、
「食べませんか」とお聞きすれば、
「Oh~♪」と一言、躊躇なく召し上がりましたし。(笑)
同じ人間同士ですものね。
さて、
馬車がかぼちゃになってしまいました。
とっととお布団かぶって寝ます。
おやすみなさい。(*^^*)
木蘭様
おはようございます。
おむねの時間を割いてコメントをいただき、
恐縮しております。
国同士が角突き合わせていたとしても、
1人1人の草の根レベルはまったく別の世界。
支那人にもコリアンにも万に1人くらいは
善人がいます(笑)。
ボクは中学生の頃から外国に憧れていて、
アメリカ人やインド人と〝ペンパル〟を
やっていました。アメリカの映画スターに
ファンレターを書いたことも数知れず……
残念ながらボクは留学できませんでしたが、
その夢を娘たちが叶えてくれました。
外国のお客さまには、よそ行きではなく
ふだんどおりの生活を味わってもらうこと
にしています。
御馳走なども特に作りません。
たいがい冷蔵庫の棚卸しに便利な「鍋料理」
が定番です。さすがに夏場は避けますが、
おかずはいつも食べているものと同じです。
彼らはふつうの日本人の生活が見たいのです。だから民宿なんかに泊まると、ほんとうに嬉しそうにします。畳の上に蒲団を敷いて
そこに寝転がりたいんですね。
言葉はそれほど関係ないです。
もちろん心の内面を語るといった複雑な会話はできませんが、だいたい意志は通じます。
でも、彼らが帰国したあと、いつも思うんです。もっと会話ができたらどんなに楽しいかと。やはり語学はしっかりやっておいたほうがいいですね。
老後の生きがいとしてもう一度英語をやり直しましょうかね。ボクの大学時代の友人は
ひと夏で英語をマスターしたと豪語していました。
わけを聞くと、
「アメリカ人のガールフレンドができたんだ。つまりpillow talkってわけさ」
だって。ふざけんな、この野郎! でも、
ちょっぴり羨ましい(笑)。
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