三鷹の自宅前で高3の女子生徒が21歳の元交際相手に刺殺されるという事件が起きた。
またぞろ起きてしまった〝ストーカー殺人事件〟。警察に相談してはいたそうだが、
今回もまた後手に回ってしまった。「長崎ストーカー事件」に「桶川ストーカー事件」、
そしてこんどの「三鷹ストーカー事件」と、なにやら〝流行〟のようになってきた。
ストーカーというのは特定の他者に対して執拗につきまとう行為、および行為者を言う。
昔は「変質者」とか「変態」と呼ばれていたものだが、'90年代に入ってからストーカーと
カタカナ言葉で呼ばれるようになり、その途端、イメージがプラスに転じてしまったのか、
変質者たちは大手をふるってつきまとうようになった。ネーミングというものには
そうした性格があって、うす汚い「変質者」や「変態」という呼び名にとどめておいた
ほうが賢明な場合だってある。
近頃の男は、別れ話が出た途端に逆ギレし、相手を殺したくなるほど憎むというから、
危なっかしくて見てられない。年頃の娘をもつ親としては他人事ではないのだ。
男と女の関係なんて、ハタから見たって分からない。
息子や娘のことはすべて分かったような顔をしている親だって、何も知りはしない。
ボクは自慢ではないが若い頃から女性によくもてた。
いまでも絶大な人気がある(オバサンとかオバアサンにだけど……)。
なぜなのかと考えたら、答えが出た。相手を思いやる気持ちが強いのだ。
つまり人間がやさしい(自分で言うな!)。
変質者や変態野郎に共通するのは、相手の感情に想像をめぐらせることが
できないことだ。甘えや思い込みが強すぎて、自分の思いどおりにならないと
すぐキレてしまい、暴力に訴えようとする。拒絶されることに異常なほど過敏になっていて、
相手がつれない態度をとっただけで怒りや恨みの感情を抱いてしまう。
要するに耐性がない。
ボクは女性にもてたが、ふられた数もまた多かった。
しばらくは立ち直れないほど沈み込むこともあったが、
相手を逆恨みしたことなど一度もない。自分の至らなさを反省するばかりで、
いつも批判の矛先は自身の内面へ向かった。
たぶん、同世代の男たちはみんなそうだったんじゃないかしら。
勧善懲悪のチャンバラ映画で育ったボクたちの世代は、
卑怯未練を心底憎んだ。未練たらたらの男をカッコ悪いと思った。
しかしいまは違う。「卑怯なマネをするな!」という言葉がまず通じない。
通じたとしても心に響かない。カッコいい男のスタンダードがないからだ。
テレビドラマに出てくる男たちは、総じて気弱な女々しい男ばかりだ。
が、逆に半沢直樹みたいに「やられたらやり返す。倍返しだ!」などと
受けた仕打ちを倍にして返す男がヒーローになったりする。
女「あなたとはもう別れたいの」
男「なに? おれと別れたいだと?」
男(心の中でつぶやく。「やられたらやり返してやる! 10倍返しだ!」)
ボクの規準からすると、半沢直樹みたいに執念深い男はヒーローの器になり得ない。
たとえ不条理に対する怒りだとしても、「スカッとした男らしい爽やかさ」が感じられず、
女々しい男に映ってしまうのだ。半沢人気はヘビのように執念深いストーカーを
ますます増やしてしまいそうな気さえする。
某犯罪心理学者がストーカーになりそうなタイプを挙げている。
①実際以上に自分をよく見せたがる異常なほどの見栄っぱり(ウーン、俺もそうかも)
②友人が少なく、年下とはうまくやるが、年上との折り合いがわるい(これは違ってるな)
③自己愛が非常に強い(よく「ナル男」っていわれる)
④メールや電話で過度に連絡をとりたがる(それはないな)
⑤仲直りのために過剰なサービス精神を発揮する(そんなみっともないことはしない)
そう、だれもが痴漢や変質者になりうる資質をもっているのだ。
でも心のブレーキがかかって、行為に及ぶものは少ない。
それはどんなブレーキなのだろう。理性? 道徳心? 弱気? それとも美感?
決して美しくない「半沢直樹」がヒーローになってしまう現代という時代。
ボクは「月光仮面」や「アラーの使者」が恋しいほどに懐かしい。
がに股短足の宇津井健が白い全身タイツをまとい、
股間のモッコリを見せながら空を飛ぶ「スーパージャイアンツ」の
なんと雄々しくカッコよかったことか。昭和に生まれてほんとうによかった。
←われらがヒーロー「スーパージャイアンツ」。
股間のモッコリが評判で、みんなアソコばかり見ていた。
アメリカの「スーパーマン」より数段カッコよかった
またぞろ起きてしまった〝ストーカー殺人事件〟。警察に相談してはいたそうだが、
今回もまた後手に回ってしまった。「長崎ストーカー事件」に「桶川ストーカー事件」、
そしてこんどの「三鷹ストーカー事件」と、なにやら〝流行〟のようになってきた。
ストーカーというのは特定の他者に対して執拗につきまとう行為、および行為者を言う。
昔は「変質者」とか「変態」と呼ばれていたものだが、'90年代に入ってからストーカーと
カタカナ言葉で呼ばれるようになり、その途端、イメージがプラスに転じてしまったのか、
変質者たちは大手をふるってつきまとうようになった。ネーミングというものには
そうした性格があって、うす汚い「変質者」や「変態」という呼び名にとどめておいた
ほうが賢明な場合だってある。
近頃の男は、別れ話が出た途端に逆ギレし、相手を殺したくなるほど憎むというから、
危なっかしくて見てられない。年頃の娘をもつ親としては他人事ではないのだ。
男と女の関係なんて、ハタから見たって分からない。
息子や娘のことはすべて分かったような顔をしている親だって、何も知りはしない。
ボクは自慢ではないが若い頃から女性によくもてた。
いまでも絶大な人気がある(オバサンとかオバアサンにだけど……)。
なぜなのかと考えたら、答えが出た。相手を思いやる気持ちが強いのだ。
つまり人間がやさしい(自分で言うな!)。
変質者や変態野郎に共通するのは、相手の感情に想像をめぐらせることが
できないことだ。甘えや思い込みが強すぎて、自分の思いどおりにならないと
すぐキレてしまい、暴力に訴えようとする。拒絶されることに異常なほど過敏になっていて、
相手がつれない態度をとっただけで怒りや恨みの感情を抱いてしまう。
要するに耐性がない。
ボクは女性にもてたが、ふられた数もまた多かった。
しばらくは立ち直れないほど沈み込むこともあったが、
相手を逆恨みしたことなど一度もない。自分の至らなさを反省するばかりで、
いつも批判の矛先は自身の内面へ向かった。
たぶん、同世代の男たちはみんなそうだったんじゃないかしら。
勧善懲悪のチャンバラ映画で育ったボクたちの世代は、
卑怯未練を心底憎んだ。未練たらたらの男をカッコ悪いと思った。
しかしいまは違う。「卑怯なマネをするな!」という言葉がまず通じない。
通じたとしても心に響かない。カッコいい男のスタンダードがないからだ。
テレビドラマに出てくる男たちは、総じて気弱な女々しい男ばかりだ。
が、逆に半沢直樹みたいに「やられたらやり返す。倍返しだ!」などと
受けた仕打ちを倍にして返す男がヒーローになったりする。
女「あなたとはもう別れたいの」
男「なに? おれと別れたいだと?」
男(心の中でつぶやく。「やられたらやり返してやる! 10倍返しだ!」)
ボクの規準からすると、半沢直樹みたいに執念深い男はヒーローの器になり得ない。
たとえ不条理に対する怒りだとしても、「スカッとした男らしい爽やかさ」が感じられず、
女々しい男に映ってしまうのだ。半沢人気はヘビのように執念深いストーカーを
ますます増やしてしまいそうな気さえする。
某犯罪心理学者がストーカーになりそうなタイプを挙げている。
①実際以上に自分をよく見せたがる異常なほどの見栄っぱり(ウーン、俺もそうかも)
②友人が少なく、年下とはうまくやるが、年上との折り合いがわるい(これは違ってるな)
③自己愛が非常に強い(よく「ナル男」っていわれる)
④メールや電話で過度に連絡をとりたがる(それはないな)
⑤仲直りのために過剰なサービス精神を発揮する(そんなみっともないことはしない)
そう、だれもが痴漢や変質者になりうる資質をもっているのだ。
でも心のブレーキがかかって、行為に及ぶものは少ない。
それはどんなブレーキなのだろう。理性? 道徳心? 弱気? それとも美感?
決して美しくない「半沢直樹」がヒーローになってしまう現代という時代。
ボクは「月光仮面」や「アラーの使者」が恋しいほどに懐かしい。
がに股短足の宇津井健が白い全身タイツをまとい、
股間のモッコリを見せながら空を飛ぶ「スーパージャイアンツ」の
なんと雄々しくカッコよかったことか。昭和に生まれてほんとうによかった。
←われらがヒーロー「スーパージャイアンツ」。
股間のモッコリが評判で、みんなアソコばかり見ていた。
アメリカの「スーパーマン」より数段カッコよかった
4 件のコメント:
嶋中 労さま
労さん、若いころホントにモテたの・・・
理解不能・・・
まぁね、基本「別れ上手は恋愛上手」が大切ですよね。
下手に逃げれば憎しみが増幅します。
どーしてもダメなら、とにかく嫌われましょう。
一族郎党(ここポイント)で相手にたかるのも近道ですよ。
目には目を、歯には歯を、しつこさにはしつこさで。
「もーやめてくれー」の声をきくまでネ。
でもここでやめちゃダメよ。
もう少し追い込まねーと、
変態は再発しますんで。
話は変わるけど、
たった今、オレオレ詐欺さまからTELがありました。
最初に我が家、ちょっとしてから両親のTELに。
電話帳で片っ端からやってやがる。
なごり雪様
理解不能だろうけど、マジもてたのよ。
人に嫌われる3つの話題とは、
①金がもうかった話
②女にモテた話
③ウウウ…………忘れた
んなわけで、女にもてた話は意識的に
避けていたわけ(ホントかよ)。
みんなひがみっぽいモテそうにない男ばかりだもんね。
なごり雪さんはたぶんモテたでしょうね。
いい男だし(腹が出てなけりゃ)、
金払いはいいし(恩恵は受けてないけど)、
やさしい心遣いがある(いつもお世話になっております)。
モテないよりは断然モテたほうがいい。
それだけ魅力があるってことだからね。
しかし女にもてる男が必ずしも男にもてる
とは限らない、というのがふしぎなところ。
なかなかうまい具合にはいかないのがこの世の
常であります。
オレオレ詐欺の電話、うらやましい。
ボクなんかズーッと待ってるんだけど、
まるで音沙汰なし。この薄情もん!
うまくだまして倍返ししてやってね(プッ)。
某所で「ストーカー」と表記してしまったことを後悔している胡塞齋であります。
若い頃は労師以上にモテモテだった(そりゃぁ、男女比が1:4の学科に在籍して居たんだもの・・・)のですが、それでも、永遠の狩人として夜な夜な女性を求めて徘徊しておりました。ただし、イサギヨシという言葉が大好きなので、「別れたら次の人(この時点で「別れても好きな人」のパロディ)」ならぬ「振られたら次の人」を旨としておりました。
確かに「倍返し」は不快です。そもそも「倍返し」はお祝い事の返礼をする際は倍返しとすべし・・という素敵な日本人の発想であり、仕返しの話では無いはずなので。
ITギョーカイの中でできた表現ですが、「男は『保存』するが、女は『上書き』する」のだそうです。つまり、未練タラタラは男の方が格段に上だそうです。だから、「変質者」も男のほうが格段に多いのでしょう。
オレオレ詐欺さまのお話がむしろ興味深く・・・
愚生宅に電話があり、家内が出ました。「オレオレ(と言ったかどうかでは定かではない)、ミツヒコだけど・・・お母さん・・・」ひとしきりどこそこに忘れ物したとかなんだとか言っていたようです。ちなみに、我が家にはミツヒコという子供はおらず、強いて言えば愚生「光彦(テルヒコ)」がいますが・・・家内は愚生が帰宅した際、「ねぇ、ミツヒコって子供、どこか外のオンナに産ませた記憶ある?」と問われ、家庭不和に陥りました。「絶対に無い」と言えるだけの自信も無いもので・・・しかも、そのミツヒコ君、懲りずに数日後にも電話をかけてきたそうで・・・こうなったら・・・と、「どこぞで会う約束を取り付けるまでの芝居」の台本を書いて、電話機の横においてあります。とりあえず、「お父さんの携帯に電話しなさい」と言え・・と言ってあります。悪いヤツをつかまえたい胡塞齋でした。(と、言いながら、この手の詐欺は騙されるヤツも悪いという持論です・・・嗚呼、支離滅裂・・・)
言霊師・故塞齋様
大兄のコメントはバカバカしくてとても
勉強になります。今回は、
《男は「保存」するが女は「上書き」する》
という金言を学びました。言い得て妙であります。
テルヒコとミツヒコのお話も興味深かったです。つまり愛保(ラブホ)ちゃんとか運子(ウンコ)ちゃんといった「キラキラネーム」を
つけるのは「オレオレ詐欺」防御対策だった、というわけね。
詐欺師どもも精飛愛(セピア)なんて名前じゃ
何て読むのかわからんもんね。
そうか、あのキラキラネームはそこまで深く考えた末の名前だったんだ(マジに感心してる)
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