2010年9月21日火曜日

いやな隣人たち

中国って国はつくづくイヤな国だなあ、と思う。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件。逮捕された中国人船長の
拘置延長が決まったことで、中国側が激しく反発している。

盗っ人猛々しくも、中国は尖閣諸島(中国名は釣魚島)を自国領土だ
と言い張っている。そのため、日本の国内法による船長の処分はどうあっても
容認することはできない。日本の主権を暗に認めてしまうことになるからだ。

一方、逆のケースで日本の企業や観光ツアー客がロシアのビザ(査証)で
北方四島に渡航したという報道があった。火事場ドロボーみたいに
北方四島をむりやり占拠しているという現状を、占拠されている側の国民が、
無知ゆえか確信犯なのか、追認してしまうというヘマをやらかしてしまった。
こうしたおバカな日本人がいるから、話がややこしくなる。

ロシアに不法占拠されている北方四島には領土問題が存在するが、
尖閣諸島には領土問題など存在しない。共産中国と台湾が石油や
地下資源欲しさに勝手に領有権を主張しているだけである。
それも1970年前後に、国連の海洋調査でイラクの埋蔵量に匹敵する
石油資源がある、と報告された途端に、「あの島々はおれのものだ」
と我がちに言い出したというのだから、なんとも浅ましい隣人たちである。

国益がからめばサギをカラスと言いくるめるのが外交で、
性善説の鳩山のお坊ちゃまを担ぎ上げた民主党には、その理屈が分からない。
スキを見せたら尻の毛まで抜かれてしまうのが外交のリアリズムだというのに、
日本政府は「ただ粛々と見守るだけ」などとのんきなことを言っている。

中国人観光客が激減すれば、日本経済にも悪影響をおよぼす、
などと経済界からも懸念の声が寄せられている。中国人観光客の
落とすカネは平均14万円弱。12万円台のアメリカ人を大きく上回っている。
そのせいなのか、近頃、街角でも車内でも中国人観光客がやたら目につく。
そのかしましいこと。

まさか自国領土と中国マネーを天秤にかける、などという愚は犯すまいが、
中国が日本経済浮沈のカギを握っている、とばかりに大騒ぎするのは
なんとも情けない。

たかが経済ではないか。カネ勘定より大事なものがあるだろう。
戦後65年、日本人はその「大事なもの」を忘れ、上目づかいに中国人の顔色を
うかがいながら一喜一憂している。人間、落ち目にはなりたくないものだ。

2 件のコメント:

望月 さんのコメント...

そのとうり!!
穴の毛までですか。パチパチパチ
嶋中さんの本全部読みました。
早く次を出してください。
楽しみです。
自分は食品のバイヤーをしています。
自分の店に珈琲コーナーを作りました。
そのとき喫茶店の店主から参考にと
進められたのが
珈琲の鬼がゆくでした。
教科書として使わせていただきました。
商品を見る目を磨いてます。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

望月様
初めまして。
拙著をぜんぶ読んでいただいたなんて、
なんて奇特なお方なんでしょう。
女房、子供だって読んでいないというのに。
そのうち感謝状でもお送りしますよ。
これからもどしどしコメントを寄せてください。