◆7月某日(晴れ)
NICKの家で歌の練習。3畳ほどの狭い部屋にハモンドオルガンや電子ピアノ、
シンセサイザー、アンプ、各種ケーブル類が所狭しと詰めこまれている。
掃除なんて気の利いたものは、この十数年、行われた形跡がない。そんな物置みたいな
部屋で年老いたファットボーイが肩寄せ合い、オルガンとギターをかき鳴らしては
蛮声を張りあげているのだから、家人も隣人ももちろん逃げ出したくなるだろう。
現に、NICKの奥方は「テニスの練習があるから……」などと言い訳しつつ、そそくさと
出ていってしまった。身内のものに煙たがられている歌を、縁もゆかりも無い聴衆が、
はたして聴いてくれるだろうか。にわかに不安になってきた……
◆7月某日(晴れ)
テレビニュースで、安倍内閣の支持率が低下している、とどの局も喜び勇んで
報道している。日本のメディアは総じて〝左巻き〟が多いので、アベちゃんが
沈没しそうになると嬉しくてたまらないようだ。ボクはそんな報道を目にするたびに、
メディアに対して「バ~カ!」と軽侮の念を抱き、舌を出す。
(なんにもわかっちゃいねーな)
支持率が低下している理由は「安保法制」と「新国立競技場建設」の問題である。
ハッキリ言って、国防問題はそこらへんにおるおっちゃん・おばちゃんには分からない。
若者にもわからない。つまり誰にも分からない。国際政治学や歴史、軍事、地政学
など幅広い知識がないと理解できない分野なのだ。
ボクはもちろん安倍内閣支持で、「戦争法案」だとか「徴兵制になる」などとデマを
飛ばしている無責任な野党に腹が立ってしようがないのだが、ここはアベちゃん
と同じ、じっと我慢の子である。それにしても「60年安保」「70年安保」騒動の
愚劣さから何も学んでいないのだから、人間というのは愚かな生き物なんだな、
とつくづく思う。安倍内閣の支持率低下を支那や北朝鮮、韓国がどれほど喜んでいる
ことか。国益を損なう野党各党は、まさに獅子身中の虫という外ない。
◆7月某日(また晴れ)
毎年楽しみにしている「ムジカ・ドマーニ」のコンサートに行ってきた。
水泳仲間のSさんを中心に結成されたコーラスグループで、クラシックやオペラ
にとどまらず、ポップスに童謡と幅広いレパートリーをこなす熟年グループである。
今回は「ジョイ・アンジェリ」という小学生中心の音楽サークルも加わり、賑やかで
楽しいコンサートに仕上がっていた。
「ジョイ・アンジェリ」は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中で歌われた「ドレミの歌」
や「私のお気に入り、」「エーデルワイス」などを元気よく歌ってくれた。エーデルワイス
などはすべて英語で歌いこなし、観客の万雷の拍手を浴びていた。ボクもこの映画は
大好きで、テレビで再放送されるたびに見てきた。英語の脚本も買い込んだ。
劇中のマリアやトラップ大佐になったつもりで歌うのである。個人的には人形劇の場面
で歌われる「ひとりぼっちの羊飼い」が好き。ヨーデルみたいに、
♪レイホー、レイホー、レイホー
とやるんだが、なかなかうまくいかない。
会場には「フィフティーズ」のO女史がいた。ムジカ・ドマーニとのジョイント公演が
多い女性コーラスグループのひとりで、ボクの憧れの人。歌はもちろんのこと、
彼女にはどこか華があって、会場をほんわかした温かいムードで包んでくれる。
このO女史、今回は出演者ではなく観客席で応援。和光市を引き払い群馬県に
引っ越してしまったので、たぶんリハーサルの日程調整がつかなかったのだろう。
でも、ご挨拶はしたし、「恋文?」も手渡した。彼女からは素敵なCDをもらってしまった。
聴くのがもったいないから、まだ机の奥にしまってある。数年後には熟成し、発酵して
えもいわれぬ歌声を響かせてくれるだろう。その日が待ち遠しい。←バカ
◆7月某日(またまた晴れ)
来る25日(土)の夏祭りには、「蛮爺's」としてステージに立つ。7年ぶりのパフォーマンス
である。相棒はお抱え楽士のNICK。文字どおりのファットボーイ(デブ男)だが、
「オルガンで腹は隠せるもんねェ……」
などとうそぶいている。学生時代の写真を見ると細面で秀才っぽいいい男だったのに、
今は見る影もない。奥方は「詐欺よね、まるで」などと、ボヤくことしきりだ。
その日は、ハネムーン中の娘夫婦も、時差ボケもものかは、駆けつけてくれる。
フランスからはA子ちゃん、チェコからはT君、近所に住むオーストラリア人のD君、
それに団地住人でアメリカ人のMさんも応援に来てくれる。もちろん団地妻でボクの
グルーピーでもあるおばさんやおばあさんたちもぎょうさん見に来てくれる。
台風12号の心配はもうなくなった。熱いステージになりそうである。
出し物の中には玉置浩二の「メロディー」や竹内まりやの「駅」なんていう難曲もある。
無謀すぎる、という声もないことはないが、何ごともチャレンジ(「東芝」精神かしら?)だから、
精一杯がんばってみるつもり。やったら、「ジジイ! ひっこめェ~!」とブーイングの
嵐になったりして(笑)。その時はその時で、白ぱっくれて歌うだけ。
ボクは逆境に強いのだ。ザマミロ。
←ステージではキッズたちのダンス・パフォーマンス
もある。「蛮爺's」はこの子たちの前座です。
ああ、情けなや……
NICKの家で歌の練習。3畳ほどの狭い部屋にハモンドオルガンや電子ピアノ、
シンセサイザー、アンプ、各種ケーブル類が所狭しと詰めこまれている。
掃除なんて気の利いたものは、この十数年、行われた形跡がない。そんな物置みたいな
部屋で年老いたファットボーイが肩寄せ合い、オルガンとギターをかき鳴らしては
蛮声を張りあげているのだから、家人も隣人ももちろん逃げ出したくなるだろう。
現に、NICKの奥方は「テニスの練習があるから……」などと言い訳しつつ、そそくさと
出ていってしまった。身内のものに煙たがられている歌を、縁もゆかりも無い聴衆が、
はたして聴いてくれるだろうか。にわかに不安になってきた……
◆7月某日(晴れ)
テレビニュースで、安倍内閣の支持率が低下している、とどの局も喜び勇んで
報道している。日本のメディアは総じて〝左巻き〟が多いので、アベちゃんが
沈没しそうになると嬉しくてたまらないようだ。ボクはそんな報道を目にするたびに、
メディアに対して「バ~カ!」と軽侮の念を抱き、舌を出す。
(なんにもわかっちゃいねーな)
支持率が低下している理由は「安保法制」と「新国立競技場建設」の問題である。
ハッキリ言って、国防問題はそこらへんにおるおっちゃん・おばちゃんには分からない。
若者にもわからない。つまり誰にも分からない。国際政治学や歴史、軍事、地政学
など幅広い知識がないと理解できない分野なのだ。
ボクはもちろん安倍内閣支持で、「戦争法案」だとか「徴兵制になる」などとデマを
飛ばしている無責任な野党に腹が立ってしようがないのだが、ここはアベちゃん
と同じ、じっと我慢の子である。それにしても「60年安保」「70年安保」騒動の
愚劣さから何も学んでいないのだから、人間というのは愚かな生き物なんだな、
とつくづく思う。安倍内閣の支持率低下を支那や北朝鮮、韓国がどれほど喜んでいる
ことか。国益を損なう野党各党は、まさに獅子身中の虫という外ない。
◆7月某日(また晴れ)
毎年楽しみにしている「ムジカ・ドマーニ」のコンサートに行ってきた。
水泳仲間のSさんを中心に結成されたコーラスグループで、クラシックやオペラ
にとどまらず、ポップスに童謡と幅広いレパートリーをこなす熟年グループである。
今回は「ジョイ・アンジェリ」という小学生中心の音楽サークルも加わり、賑やかで
楽しいコンサートに仕上がっていた。
「ジョイ・アンジェリ」は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中で歌われた「ドレミの歌」
や「私のお気に入り、」「エーデルワイス」などを元気よく歌ってくれた。エーデルワイス
などはすべて英語で歌いこなし、観客の万雷の拍手を浴びていた。ボクもこの映画は
大好きで、テレビで再放送されるたびに見てきた。英語の脚本も買い込んだ。
劇中のマリアやトラップ大佐になったつもりで歌うのである。個人的には人形劇の場面
で歌われる「ひとりぼっちの羊飼い」が好き。ヨーデルみたいに、
♪レイホー、レイホー、レイホー
とやるんだが、なかなかうまくいかない。
会場には「フィフティーズ」のO女史がいた。ムジカ・ドマーニとのジョイント公演が
多い女性コーラスグループのひとりで、ボクの憧れの人。歌はもちろんのこと、
彼女にはどこか華があって、会場をほんわかした温かいムードで包んでくれる。
このO女史、今回は出演者ではなく観客席で応援。和光市を引き払い群馬県に
引っ越してしまったので、たぶんリハーサルの日程調整がつかなかったのだろう。
でも、ご挨拶はしたし、「恋文?」も手渡した。彼女からは素敵なCDをもらってしまった。
聴くのがもったいないから、まだ机の奥にしまってある。数年後には熟成し、発酵して
えもいわれぬ歌声を響かせてくれるだろう。その日が待ち遠しい。←バカ
◆7月某日(またまた晴れ)
来る25日(土)の夏祭りには、「蛮爺's」としてステージに立つ。7年ぶりのパフォーマンス
である。相棒はお抱え楽士のNICK。文字どおりのファットボーイ(デブ男)だが、
「オルガンで腹は隠せるもんねェ……」
などとうそぶいている。学生時代の写真を見ると細面で秀才っぽいいい男だったのに、
今は見る影もない。奥方は「詐欺よね、まるで」などと、ボヤくことしきりだ。
その日は、ハネムーン中の娘夫婦も、時差ボケもものかは、駆けつけてくれる。
フランスからはA子ちゃん、チェコからはT君、近所に住むオーストラリア人のD君、
それに団地住人でアメリカ人のMさんも応援に来てくれる。もちろん団地妻でボクの
グルーピーでもあるおばさんやおばあさんたちもぎょうさん見に来てくれる。
台風12号の心配はもうなくなった。熱いステージになりそうである。
出し物の中には玉置浩二の「メロディー」や竹内まりやの「駅」なんていう難曲もある。
無謀すぎる、という声もないことはないが、何ごともチャレンジ(「東芝」精神かしら?)だから、
精一杯がんばってみるつもり。やったら、「ジジイ! ひっこめェ~!」とブーイングの
嵐になったりして(笑)。その時はその時で、白ぱっくれて歌うだけ。
ボクは逆境に強いのだ。ザマミロ。
←ステージではキッズたちのダンス・パフォーマンス
もある。「蛮爺's」はこの子たちの前座です。
ああ、情けなや……
2 件のコメント:
嶋中労さま
おはようごよいしょざいます。
よいしょ、よいしょの田舎者です。
本日の夏祭りでの労さまの美声を聴きに行きたいところですが、あいにく
わが村も神社の祭典です。その裏方担当が今年はあたっている関係上伺え
ないのです。
焼き鳥をつまみに生ビールにシャンパンは来年への楽しみにとっておきます。
遠い田舎の地から陰ながら応援させて頂きます。本日も暑い日と成りそうです。
お体を大事になさってください。
よいしょ、よいしょ!
田舎者さま
おはようございます。暑い夜でしたが、よく寝ました。
さて、そちらも村祭りですか。お互いに大変ですな。
こっちは大丈夫。だれも聴いてやしませんから、気楽なもんです。
でもね、自分で言うのも何ですが、このステージが動画配信されたら、
世界中からアクセスが殺到するでしょうね(←バカ)。
ボクのグルーピーたちもいっぱい〝おひねり〟を投げてくれると言ってます。
それを元手に可愛いネエちゃんのいる店で一杯やります。
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