2015年6月4日木曜日

新聞を捨てよ、町へ出よう!

近頃の若者は新聞を購読しないという。
現に友人の大学教授Tが、教室内の学生に向かって、
「独り住まいで新聞をとってるもの、手を挙げて!」
とやったら、ひとりもいなかったという。
悲しいかな、わが家の娘二人も「ニュースはネットで読むから……」と、
シンブンガミにさよならしたもようだ。
たぶん購読料数千円が惜しいのだろう。

そんな若者の〝新聞離れ〟に年配者のボクたちは眉をひそめ、
「だから若者はものを知らないんだ」などと嘆いてみせる。
ボクもその一人だったが、最近は「むしろ読まないほうが賢明かも……
なんて思うようになってきた。

ボクは師匠・山本夏彦の忠実な僕(しもべ)で、「新聞記者=羽織ゴロ」とする
等式を信じるものだから、新聞に対する信頼感はきわめて薄い。
ところが、大方の日本人は新聞に書いてあることやNHKの報道は真実だと思っている。
その点は実にうぶというか無邪気といおうか、記事の中身を疑うことを知らない。

「特定秘密保護法」というのがある。日本の安全保障に関する秘密情報をもらした
公務員や民間人を罰する法律で、通称「スパイ防止法」という。すったもんだの末、
昨年12月に施行されることになったが、例によって朝日新聞を初めとする毎日、
東京などの左翼反日新聞は「怒り 列島を包む」「憲法を骨抜きにする愚挙」
「戦前の日本に戻される」「携帯電話の通話まで盗聴される」などと、ありもしないことを
大仰にふれまわり、恐怖心をあおりにあおった。

こうした法律は、アメリカにもイギリスにも、マレーシアにもシンガポールにも、
もちろん中国にもあって、日本だけになかったというのがむしろ異常なことなのに、
そのことには少しもふれず、「民主主義が後退させられる」などとトンチンカンなこと
を声高に叫んでいる。

ボクも面識があり敬愛する元週刊『文春』の名編集長で、現在、月刊誌『WiLL』の
編集長をつとめている花田紀凱(かずよし)は、
朝日は『赤旗』とそっくり。かつて〝日本のプラウダ〟と呼ばれたことがあったけど、
秘密保護法に関する報道でも、相変わらず客観性も中立性もない。赤旗は共産党の
機関紙だからいい。党員しか読んでないのだから。でも朝日は違う。曲がりなりにも
公正中立を標榜する大新聞だ……》
などと述べている。いたって正論である。

オスプレイに関しても同じ。騒音はNICKの愛車・ハーレー(ファットボーイにでぶオヤジ』参照
に匹敵するくらいやかましいけど、事故率に関する報道は公平さを欠いている。
NHKなどでもただ危ない、騒音がひどい、事故が多すぎると報道しているけど、
実際、古いタイプの輸送機と比べた上で言っているのだろうか。
いや、そうではあるまい。

専門家に言わせると、いま使っている古いタイプの輸送機の事故率のほうが
はるかに高く、オスプレイが危険なヘリでないことが科学的に証明されている。
実際は民間の旅客機(マレーシア航空など)や報道ヘリなどの墜落のほうが確率的には
多いはずなのに、そうした全体像を見ようとはせず、ただひたすらオスプレイの
危険性だけを訴える。不幸にも、オスプレイ関連の事故がつづき、毎日のように
それが起きているかのように報道されているが、実際はまったく違っていて、
輸送能力も輸送距離も、断然優った軍用ヘリなのである。

そうした客観的な性能比較をまったくせず、日本のメディアはただ感情的に
「危ない、危ない」と騒いでいる。これが公正中立な報道だろうか。
だいいち、この感情的報道には日本の置かれている地政学的な現実が
まったく無視されている。

目の前には支那や北朝鮮の脅威が現実としてあるわけで、
どうやったら沖縄や尖閣、東シナ海を守れるのか。
オスプレイを配備することで、支那に無言の〝圧〟をかけられる、
という現実が完全に無視されているのである。

ボクはアサヒは飲むが、朝日は読まない。
いや実際は敵情視察のため、しかたなく読んでいる。
しかしものの数分で、頭が痛くなる。
(なにバカなこと、言ってんだよ!)
花田は「朝日を読むとバカになる」と言っているが、
まったくそのとおり。あの新聞社は完全に頭がいかれている。

FactやTruthよりイデオロギーが優先するのだから、
公正中立もクソもない。この世に生起する森羅万象、
国際紛争や事件・事故を色メガネで眺め、自分たちの主義主張に沿わない
意見は徹底的に無視するのだから、そもそも彼らはジャーナリストですらない。

若者よ、極度に偏向したシンブンガミなど読むくらいなら、
スマホでゲームに興じていたほうが利口です。
ただね、
「えっ? 日本とアメリカが戦争をしたの? で、どっちが勝ったんです?」
とか、
「へーえ、シベリアに〝翼竜〟がいたんですか?」
なんてアホな質問だけはしないでね。







2 件のコメント:

迂塞齋 さんのコメント...

え~・・・不愉快な小噺をひとつ・・・(もしかしたら、既に書き込みしたかもしれませんが)

愚生の先輩に元チョムイルシンムォン(朝日新聞)の記者だった方がおられます。この大先生は「今だから語れる東電の真実」という宣伝文句をつけた本を東日本震災の数か月後に出版され、「オマエも買え!」と言われたので、「いくら先輩でも、新聞記者がタイムリーな記事を書かずに結果論で過去の取材を歪めて金儲けの為にだけ出した本など買う気になれません。」とお応えしました。先日、この大先生にお会いした際、すっかりそんな会話を交わしたことをお忘れになっておられたようで、「6万部売れた。(儲かった)」と豪語されておられました。キョーサンシュギを標榜するくせに相変わらず我欲だけで生きておられるお方だ・・・と痛感した次第です。(小噺にもなんにもなってませんね・・・)

所詮糞蠅メディアというものの正義は「真実」ではなく「発行部数」或いは「視聴率」です。40年前に密やかに始まった「一億総ハクチ化計画」は今やその最終形完成段階に達し、「行間が読める」者など絶滅危惧種となっております。労師のような軸のブレない骨太の愛国者がおられることを以て「未だこの世は終わっていない」と感じられる街外れの世捨て人でございました・・・

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

迂塞齋様

笑えない小咄、畏れ入ります。

閣下は交友関係が多彩で、類は友を呼ぶというのでしょうか、やはり〝変な人〟が混じるのは
致し方ないでしょう。ボクはご承知のようにチョムイル……スミダというシンブンガミが
でえきれえで、あの社の人間は例外なく〝くるくるぱー〟だと思っております。
わが家の数階上にもチョムイルの偉いさんが住んでいて、いかにも不穏な雰囲気をまき散らして
いるのですが、「支那の腰巾着が住むところではない!」と追い出すわけにもいかず、
一種、気味のわるい汗をかいております。

小生は軸のブレない男だなどと、ずいぶんおだてていますが、
いつだって豹変する変節漢、というのが真の姿であります。

ただ支那とハレンチ韓がきらいなだけで、
この両国の悪口を書いていると、なぜか酒がうまいのであります。

閣下のご尊顔を久しく拝しておりませぬ。
相撲取りとの狂宴はもうこりごり(金を出したのはそっちでした。失礼)ですが、
閣下と膝寄せ合って語り合えるのはわたくしの名誉とするところであります。
近く、膝下に馳せ参じます。なにぶんよろしく。