ボクには逃避癖がある。困難に直面すると、それと真正面から向き合おうとせず、
つい脇道にそれたり、回り道をしたり、故意に道草を食おうとしてしまう
(道草をお食べになる、とバカ丁寧に言ったオバサンがいた。ヤギじゃないつーの)。
たとえば学生の頃、中間とか期末テストが近づいてくると、試験勉強をせずに、
なぜか突然小説なんぞを読みふけったり、ギターをかき鳴らし、
日がな一日歌を唄っていたりする。
「もうすぐ試験でしょ? 歌なんか唄ってる場合じゃないでしょ!」
母によく叱られたものだ。
親鸞聖人は「横超(おうちょう)」という言い方をした。
ふつうはある目標を設定すると、一歩一歩それに向かって近づいていくものだが、
「横超」というのは一切の段階を飛び越え、一挙に目標に到達してしまう。
仏教的な言い方をすると凡夫が凡夫のまま仏になってしまう。
つまりはすべて本願力のおかげというわけなのだが、
ボクは今、そんな〝虫のいいこと〟を考えている。
この間、ずいぶん逃げ回っていたものだが、とうとう年貢の納め時が来た。
いよいよ次なる本のために原稿を書く時機がめぐってきてしまったのだ。
ちょっと気取った言い方をすると「筆硯(ひっけん)を新たにする」といったところか。
当たり前の話だが、原稿なんてものはそう簡単に書けるものではない。
人気作家の佐伯泰英なら、それこそ20日で1冊書き上げてしまうのだろうが、
凡夫匹夫のボクなんざ、ない頭を絞って言葉をひり出さなくてはならない。
そこで阿弥陀如来の本願力をお借りして、一挙に書き上げられないものか、
とボクなりに、ああでもないこうでもないと愚考しておるのである。
昨日、3枚書いた。つまり400字×3枚で1200字。3時間頑張ってたったの3枚だ。
われながら情けないほどの遅筆だが、時間当たり1枚書ければ御の字と言う
編集者もいる。ただし、いまは助走期間で、加速がつくと時間当たり3枚くらいは
書けてしまう。神経を集中し、無念無想の境地に入ってしまうと、
存外スラスラ書けてしまうものなのだ。
ところがボクにはこの集中力というものがない。
ガキのころから注意散漫で、いつも別のことに頭がとらわれてしまう。
現に今、ボクは「きゅうりの1本漬け」のことを考えている。
猛暑のなか、甲子園などでも1本丸かじりのきゅうりが売れているという。
ボクはさっそくネットで検索し、クックパッドでおいしそうな作り方を探し当てた。
頭の片方で原稿のことを考え、もう片方できゅうりの1本漬けのことを考えている。
味つけに昆布茶を使うのか、などと妙に感心したりしている。こんなことでは、
原稿のなかにきゅうりの1本漬けが出てきてしまいそうだ。嗚呼……
いかんぞ いかんぞ思惟をかへさん(朔太郎からちょいと拝借)
恥をかくのは得意だが、原稿を書くのは得意ではない。
じゃあ何が得意なんだよ、と問われても困る。得意技がひとつもないのだ。
強いていうなら酒を飲むことと歌を唄うことか。まるで『アリとキリギリス』の
キリギリスだが、少なくともボクの美声で周りの人々を幸せにすることはできる
(大きく出たね)。
おまえはこのブログで何が言いたいのだ?
支離滅裂で、話があっち行ったりこっち行ったりじゃないか……。
だから言ったでしょ。これは〝横超〟なんだって。
いま原稿を書いてるとこなんだけど、集中力が途切れたもんだから、
道草をお食べになってるのよ(メーエ)。
あとできゅうりと昆布茶も買ってこよおっと。
←夏場はきゅうりの1本漬けに限るね
つい脇道にそれたり、回り道をしたり、故意に道草を食おうとしてしまう
(道草をお食べになる、とバカ丁寧に言ったオバサンがいた。ヤギじゃないつーの)。
たとえば学生の頃、中間とか期末テストが近づいてくると、試験勉強をせずに、
なぜか突然小説なんぞを読みふけったり、ギターをかき鳴らし、
日がな一日歌を唄っていたりする。
「もうすぐ試験でしょ? 歌なんか唄ってる場合じゃないでしょ!」
母によく叱られたものだ。
親鸞聖人は「横超(おうちょう)」という言い方をした。
ふつうはある目標を設定すると、一歩一歩それに向かって近づいていくものだが、
「横超」というのは一切の段階を飛び越え、一挙に目標に到達してしまう。
仏教的な言い方をすると凡夫が凡夫のまま仏になってしまう。
つまりはすべて本願力のおかげというわけなのだが、
ボクは今、そんな〝虫のいいこと〟を考えている。
この間、ずいぶん逃げ回っていたものだが、とうとう年貢の納め時が来た。
いよいよ次なる本のために原稿を書く時機がめぐってきてしまったのだ。
ちょっと気取った言い方をすると「筆硯(ひっけん)を新たにする」といったところか。
当たり前の話だが、原稿なんてものはそう簡単に書けるものではない。
人気作家の佐伯泰英なら、それこそ20日で1冊書き上げてしまうのだろうが、
凡夫匹夫のボクなんざ、ない頭を絞って言葉をひり出さなくてはならない。
そこで阿弥陀如来の本願力をお借りして、一挙に書き上げられないものか、
とボクなりに、ああでもないこうでもないと愚考しておるのである。
昨日、3枚書いた。つまり400字×3枚で1200字。3時間頑張ってたったの3枚だ。
われながら情けないほどの遅筆だが、時間当たり1枚書ければ御の字と言う
編集者もいる。ただし、いまは助走期間で、加速がつくと時間当たり3枚くらいは
書けてしまう。神経を集中し、無念無想の境地に入ってしまうと、
存外スラスラ書けてしまうものなのだ。
ところがボクにはこの集中力というものがない。
ガキのころから注意散漫で、いつも別のことに頭がとらわれてしまう。
現に今、ボクは「きゅうりの1本漬け」のことを考えている。
猛暑のなか、甲子園などでも1本丸かじりのきゅうりが売れているという。
ボクはさっそくネットで検索し、クックパッドでおいしそうな作り方を探し当てた。
頭の片方で原稿のことを考え、もう片方できゅうりの1本漬けのことを考えている。
味つけに昆布茶を使うのか、などと妙に感心したりしている。こんなことでは、
原稿のなかにきゅうりの1本漬けが出てきてしまいそうだ。嗚呼……
いかんぞ いかんぞ思惟をかへさん(朔太郎からちょいと拝借)
恥をかくのは得意だが、原稿を書くのは得意ではない。
じゃあ何が得意なんだよ、と問われても困る。得意技がひとつもないのだ。
強いていうなら酒を飲むことと歌を唄うことか。まるで『アリとキリギリス』の
キリギリスだが、少なくともボクの美声で周りの人々を幸せにすることはできる
(大きく出たね)。
おまえはこのブログで何が言いたいのだ?
支離滅裂で、話があっち行ったりこっち行ったりじゃないか……。
だから言ったでしょ。これは〝横超〟なんだって。
いま原稿を書いてるとこなんだけど、集中力が途切れたもんだから、
道草をお食べになってるのよ(メーエ)。
あとできゅうりと昆布茶も買ってこよおっと。
←夏場はきゅうりの1本漬けに限るね
4 件のコメント:
老先生こんにちは
私も、負けじと劣らず注意散漫で、今は
ニワトリちゃんの事ばかり考えているのです。
やはり一番の好物はゆでとうもろこしのようです。
次にサニーレタスの柔らかい葉っぱ。
キャベツはしぶしぶ食べています。
うさちゃんは小食ぎみです。
私はごくたまーに、不定期で行水しています。
たぶん、いや確実に泳ぎが下手になっています。
八っつぁん様
それって小学校で飼ってる小動物たちだよね。
ボクも先日、ニンジンをもっていってウサちゃんに食べさせたら、食欲不振みたいで、
ほとんど食べてくれなかった。
もしかして八っつぁんが、例によって毒を
まき散らしているのかなあと、ちょっと
心配してしまったくらいです。
夏の行水はいいよね。
大きなタライの中でプカプカ……。
いまは神経集中させて原稿書いてますが、
5時ちょっと前になったら、
行水に出かけます。よかったらどうぞ。
たびたびお邪魔します。
うさちゃんは、にんじんよりも、
柔らかいサニーレタスの方が好きです。
うさちゃんはだいぶ太っているので、
小食でも大丈夫だと思います。
では、失礼いたしました。
あっ、今日はちょっと新宿で用事があったので
行水に行けませんでした。
お婆様
そういえば栄養過多なのか太ってたな、
あのウサギ。以前はニンジンを喜んで
食べてくれたのに……
お婆さんも行水不足でコロッとしてきた
みたいなので、お食事はサニーレタスだけで
十分ですね。
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