2013年8月7日水曜日

「遊女」ちゃんに幸あれ

テレビを見ず、若者文化なるものに意識的に背を向けて生きていると、
新聞紙上やインターネット上に躍っている、ごく〝ふつう?〟の言葉が分からなくなる。
恥ずかしながら、「キラキラネーム」とか「DQN(ドキュン)ネーム」という言葉があることを
今日ただ今まで知らなかった(そんなもん知らんでもいい、とする心の声も)。

某新聞記事にこんな話が載っていた。
静岡県内の小児救急を担当する医師が、当て字などを使った〝キラキラネーム〟
の子供が増えたおかげで、現場が混乱していると、ネット上に投稿直訴した。
一刻を争う救急現場で、名前が読めないために患者のカルテやIDの作製が遅れてしまう。
名前の確認というつまらないことに時間が割かれ、脈拍すら確認できないのだ。
この現状を何とかしてくれ、という切実な訴えである。

いったいどんな名前が現場を悩ませているのかというと、
●下ネタ系
精飛愛(せぴあ)←もろ、そのままじゃん
麻楽(まら)あのねえ……
愛保(らぶほ)仕込まれたのは新大久保のラブホ街だな
遊女(ゆめ)サンリオピューロランドで遊ぶのとはちゃうでェ
亜菜瑠(あなる)←かなり危険なニオイが(ウッ、臭いッ)……
運子(うんこ)←さすがに、あとになって改名したらしい(バカ!)

●英語系
大男(びっぐまん)←ムスコは小さかったりして(笑)
天国(えでん)←生まれた途端に昇天しちゃいそう
革命(れぼる)←同志からカマを掘られるかも

●解読不能系
苺苺苺(みるきー)←ここまでやるか!
凸(てとりす)凹は何と読ませるの?
月下美人(はにー)←親の教養はゼロだな
礼(ぺこ)←もみ手が似合う子になりそう
光宙(ぴかちゅう)宇宙飛行士で決まりだな
美妃(みっふぃー)←愚妃はグーフィーかよ
七音(どれみ)←ファソラシは?

ふぅー、こりゃ読めんわな。いや、むしろ読めないままにしておいたほうが
子どものためかも。親が幼稚な上に無知蒙昧だと、ついこんな名前をつけてしまう。
祖父母もたぶんろくな手合いではあるまい。

愛保(らぶほ)とか亜菜瑠(あなる)、精飛愛(せぴあ)なんて名前を
つけられた日には、これからの長い人生、いったいどうやって生きていけばいいのだろう。
いじめの対象になるだけでなく、就職や結婚にも差し支えが出てくるのではないか。
他人事ながら、オジサンは気になってしかたがないのである。

それにしても、お役所はどうしてこんな奇天烈な名前を受けつけてしまうのかね。
「テメェ、何考えてんだ! 子どもの将来がどうなってもいいのかヨ!」
ボクが窓口の係だったら申請してきた親に顔面パンチをお見舞いしてやるのだが
(昔、満員の車内でそれをやって大騒ぎになったことがある)。

年々歳々、就職試験を受けに来る学生の〝キラキラネーム率〟は高くなっている、
という報告もある。麻楽(まら)君や遊女(ゆめ)ちゃんがぶじ試験に合格してくれると
いいのだけれど……子は親を選べない。ほんとにホントにご愁傷様です。


←80、90のババアになって愛理(らぶり)
じゃねえ、恥ずかしくて表を歩けないよ。
キラキラネームというより〝とんでもネ~ム〟
って感じだな



11 件のコメント:

Nick’s Bar さんのコメント...

ROUさん、

こんにちは。


一言だけ。


遊女ちゃんはそのうち路上かどこかで露天商を始めることでしょう。

売るものですか?そりゃ「春」でございますがな。

お後がよろしいようで。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

こんにちは。

〝春〟を売る露天商ですかァ……。

そういえば、池袋北口の旧百軒店
(今は中華街)あたりにコロンビア出身の
可愛い〝露天商〟がウヨウヨしてたな。

「遊女(ゆめ)」ちゃんがもしもそんな女
になったら、ボクは悲しむね。

古人曰く、
《親はあっても子は育つ》

ユメちゃん、ゆめゆめ間違った方向へ
行かないように。オジサンは祈ってます。

雪女 さんのコメント...

老先生こんにちは

お膝の具合はいかがですか?
キラキラネームでなくて良かったです。
親に感謝です。

暑すぎて、溶けています。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

雪女様

名前だけでも涼しげなので、
ちょくちょくおいでくださいませ。

膝の具合はよくないです。
これ以上ひどくなると人工関節を埋めこむ
らしいです。ロボコップみたいです。

リハビリとしては雪女さんみたいな若い、
つめたい女性に患部をさすってもらう。
それが一番だと、医者は言ってました。

雪女さんの本名は素敵ですね。
キラキラネームではないですが、
キラキラ輝いています。

実はボクは、雪女さんに呼びかける時、
亡くなった母を思い出してしまうんです。
母の誕生日は七夕でした。

雪女さんも母のように優しい心をもっています。こんど、哀れな姿で歩いているボクを見かけたら、膝小僧をスリスリしてくださいね。

木蘭 さんのコメント...

しまふくろうさま、おはようございます。(*^^*)


実は私も「きらきらネーム」という言葉を今回初めて知りました。

たしかだいぶ前に「悪魔」という名前を付けようとして役所で不受理になって、不服申し立てをした親がいましたっけ。

世の中にはどうしようもない親がいるものだとその時思いましたが、
現在ではそれとほぼ変わらない親がたくさん出現しているようですね。

一生ついてまわる名前。
成長した子供が「この名前をつけてもらって本当によかった」と思えるようなのにしてもらいたいですね。

私の学生時代の友達は「いずみ」という名前ですが、当時から「いずみなんて嫌」と言っていました。

「なんで?かわいい名前よ」と言いますと彼女は、
「だって年を取った時に『いずみばあちゃん』って言われるんだよ。だからいやだ」と。(笑)

かわいいおばあちゃんになりそうですよねぇ。(笑)



苗字はとてもありふれてはおりますが、
私は父のつけてくれた名前が大好きです。

今は法名を使うことが多く、俗名を使うことはあまりなくなりましたが。(^▽^;)

こっそりお教えいたしましょうか。(笑)

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

木蘭様

ようこそいらっしゃいまし。
毎日暑くていやになりますね。

さてキラキラネームですが、「悪魔」という
名前のこと、よーく憶えています。
ひどい親ですね、
というより大バカ野郎ですね、この親は。

あの頃と少しも変わっていないのですから、
日本人の電圧も落ちっぱなしということでしょうか。

ボクは木蘭さんと違って、本名は好きになれません。子どもの頃からきらいでした。
なぜ「慎之介」とか「柳二郎」とかカッコいい
名前をつけてくれなかったのかと、
親を恨んだこともありました。

今ですか? やっぱり恨んでます(笑)。

でも、木蘭さんと同じように仕事上は
ペンネームですし、名刺にも筆名しか書いて
ありません。実名で呼ばれるのは、市役所とか
病院の待合室くらいです。

古来より東アジアには〝避諱〟の風習が
ありました。本名を呼ぶことを忌避する
風習です。

ボクは本名を呼ばれると背筋がゾクゾクします。労さんとか、労師、シマフクロウなどと
呼ばれるのが一番よろしいようです。

木蘭さんの実名は聞かないことにいたします。





なごり雪 さんのコメント...

嶋中 労さま

先日、ご近所の浅間神社で初山がありまして、
たくさんの赤子サンたちの初参りだったのです。

が、

頂ける団扇に名前を入れる方がビックリしておりました。

「それがね、暴走族の当て字みたいな名前ばかりで、
 女の子で『子』の字の付く子は一人もいなかったのよ」

とのことでした。

かえってさ、今なら『子』の方が目立てるのにね。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

なごり雪様

先日は、ハーレーでお豆腐を買いに行き、
大変失礼いたしました。
呆れ果てたおやじどもだと、
問わず語りに、なごり雪さんのお眼々が
訴えかけておりました。ああ、恥ずかしい。

さて、「暴走族の当て字みたい」というのは
的確な表現ですね。ほんとにそう。

キラキラネーム・ランキングを見ると
永久恋愛(えくれあ)
火星(まあず)
皇帝(しいざあ)
緑輝(さふぁいあ)
などという、トンデモねームが載ってました。

たしかに「子」の付く女の子は「うんこ」
ちゃんしかいないようです。

希少価値のあるうんこ(運子)です。
ホルマリン漬けにしておきますか?

言霊師・胡塞齋 さんのコメント...

息を潜めておりましたが珍名となると、黙っておられず・・・本当に愚生の場合、人生のうち、自己紹介で他人より余計に時間をとられた総合計は数百時間或いはそれ以上であろうと思われます。

はい・・・姓が五十里(いかり)、名が光彦(てるひこ)・・・まず、姓の段階でイガラシさんと呼ばれる確率20%くらい。五十嵐さんは、そもそも「五十日嵐(いそかあらし)」の変形であり、愚生の姓は単なる当て字訓(都から50里あたりの地頭の末裔であり、たまたま網元-すなわち「イカリ」を使う家業-の家系だったのでそれが混ざっただけ)ということを説明するのに結構な時間を費やし・・・そして、イカリさんがどうにかなったあとで「いかりみつひこさん」と呼ばれ、今度はその「てるひこ」のくだりでまた時間を浪費・・・昔は、イガラシなんて呼ばれようもんなら知らぬ顔の半兵衛を決め込んだり、キレてみたりしましたが、昨今では、面倒なので、「はいはい」とお応えするようになりました。所詮、名前なんざぁ記号だから、相手が勝手に理解してくれれば良いし、オレは中身で勝負するんだぁ!・・・と、たいした中身も無いのに考えるようになりました。

とはいえ、「せめてお名前だけでも」(某放送局にそんなコーナーがあったような・・・)間違われずにいてほしいと考え、子等には「貴之(たかゆき)」「智子(ともこ)」とだれでも読めるだろう・読み違いようが無いだろうと考えたのに、長男は小学校の入学式で「たかしくん」と呼ばれたし、長女は「これは、ともこさんですか?さとこさんですか?」と問われたし・・・ああ、いっそのこと全部ヒラガナにしてしまえば良かった・・・

と、言うわけで、「言霊師・胡塞齋」は愚生のキラキラネームでして、「言葉で騙し」「嘘臭い」というオチでございます。雲刻齋(うんこくさい)にしなくてつくづく良かった・・・と、まとまりのないヨタ話でした。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

言霊師・運酷妻様

ご無沙汰しております。
凝った名前をつけられると、
残酷な運命が待っているのですね。

貴之(たかし)君に智子(ともこ)さん。
ごくふつうの響きですが、中身がキラキラして
そうな素敵な名前ですね。

光彦を「てるひこ」と読んでしまうのは
しかたないかも。これも素敵な名前ですね。
おかげで内面と頭のてっぺんが輝いて
います。

まぶしくて顔が上げられません。




ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

言霊師様

まちがえちゃった。

光彦を「みつひこ」と読んでしまうのはしかたない、と言いたかったのです。

ところでフランスからA嬢が再来日してます。
慶應大学で1年間学ぶそうです。

すっかり色気づいてしまって、
おじさんは戸惑っております。
どこの国にも発情期はあるんですね。