2012年8月2日木曜日

青あげないで白あげて

♪ 白あげない 青あげないで 白あげない

オリンピック柔道の〝旗揚げゲーム〟を見ていると、
青をあげたと思ったら白だったり、数分後にはそれが覆ったり、
ハラハラドキドキの連続、ほんとうにおもしろい。
いまや主役は選手などではなく試合場の「3バカ」、じゃない3審判員となった。

男子66キロ級の海老沼匡選手の準々決勝の試合をめぐる判定で、
最初青旗3本をあげ韓国人選手を勝ちとした審判員が、数分後、
場外の審判委員(ジュリー)の意見を受け、今度は白旗3本をあげて
海老沼選手の勝ちを宣告した。試合を見ていたボクと長女はしばしア然ボー然、
転瞬、腹を抱えて笑い出した。ハーッハハハハ……笑いはしばらくとまらなかった。
へたなお笑い番組なんかより五輪の〝旗揚げゲーム〟のほうがよっぽど面白い。

ところで、『世界の日本人ジョーク集』にこんなのがある。
《「無人島に男2人と女1人が流れ着いた。さあどうする?
フランス人の場合:女は片方の男と結婚し、もう一人と不倫する。
アメリカ人の場合:女は片方の男と結婚し、離婚してから次の男と再婚する。
ロシア人の場合:女は好きではない方の男と結婚し、そのことを一生嘆く。
ドイツ人の場合:女と男ひとりが結婚し、残りの男が立会人を務める。
日本人の場合:男ふたりは、どちらが女と結婚したらいいか本社に問い合わせる

柔道の審判委員(ジュリー)制度は誤審防止のために生まれたというが、
この制度だと畳上の審判員はまるで木偶のごとく、また無人島の日本人のごとく、
自ら判断できず、すべて本社(ジュリー)の指示を仰ごうとする。そしてまた偶然にも、
この試合の主審はエディソン・ミナカワという名の日系ブラジル人だったから、
負けた韓国では「やっぱり日本人の肩を持ったのだ」と非難ごうごう、
韓国中で日の丸を燃やしたり食いちぎったりしているそうだ(ご苦労さま)。

そういえば、『ジョーク集』の続きにこんなのがある。
レストランで出てきたスープにハエが入っていたらどうする? 
《イギリス人は皮肉を言って店を出る。
中国人は問題なくハエを食べる。
ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。
アメリカ人は裁判沙汰(ざた)にする。
日本人は周りを見回し自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。
韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす
↑最近は日の丸を食いちぎるという新バージョンもある

さて無能な「3バカ審判員」も面白かったけど、柔道女子57キロ級の松本薫選手の
百面相も笑えた。試合前の気合いを入れている表情なんかサイコーだ。
ブツブツと独り言を云ったかと思うと、ニーッと歯をむき出したり……
隣にいた相手選手は「目ぇ合わさんとこ……」と、さぞ薄気味悪かったにちがいない。

ボクは初め、凶暴なオオカミを連想したり、イグアナに似ていると思ったが、
映画『アバター』の準主役ネイティが歯をむくシーンも同時に思い出された。
いずれにしろ、勝利への執念をむき出しにするアバター松本の闘魂はすさまじい。
金メダル零のフニャ朕どもに、爪の垢でも煎じて飲ませてやりたくなる。

忘我の境に入り、しばし女であることを忘れた松本選手はcool!
男どもはもう頼りにならん。肉食系女子はアバター松本に続けェ~!
古人曰く〝惚れた欲目にゃアバターもえくぼ〟……なんちゃって(笑)。

写真(下)は凶暴な爬虫類を彷彿させる松本選手と
『アバター』の準主役ネイティ。まだこっちのほうが可愛げがある?











6 件のコメント:

Nick's Bar さんのコメント...

ROUさん、

こんにちは。


だから・・・エイリアンだってば。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

エイリアンって言っちゃあ、
嫁入り前の娘さんにあまりに失礼ですよ。

アバターならまだ可愛いげがあるから、
嫁に行く余地がありそうだけど、
あの酷薄非情なエイリアンじゃあねェ……

そういえば同じ名前の〝カオル〟ちゃんが、
わが団地にもいたよね。彼も怖かったけど、
いつだって正義の味方だった。
彼がいなくなってボクはえらくさびしいよ。

胡塞齋 さんのコメント...

日頃柔道など眼中に無い方々が五輪が始まると何故かニッポン柔道は金メダル以外は非国民と言いつつ、たかが決勝トーナメントに進んだだけで国民英雄となる他の人気種目同様にそこここで批評をするから、国際C級審判員資格を有する愚生は行く先々で指導したことも無いメダリスト達に対するお叱りの言葉を受け続けているのです・・・ちょっと前にそんなことに対する愚痴を書いたりしましたが>>http://d.hatena.ne.jp/tonakai7/20120530

さて、「青あげないで白あげて」のお話ですが、一応柔道歴40年、審判資格及び市柔道連盟役員歴20年の愚生が上から目線でコメントしてシンゼヨウ・・・と思ったのですが、その40年の柔道歴、20年の審判歴を以てして、初めて見た椿事なので、コメントのしようがありません。少なくとも、あの時の主審、副審の3名(間違いなく国際A級審判資格を持っている)より、さいたま市柔道連盟で先日の昇級審査会にて審判デビューした2名の青年役員の方が正しい判定を下せる審判員であったとしか言い様がありませぬ。然しながら、旗判定が覆った事例は前述の通り、少なくとも、過去、日本国内及び世界大会ではありえなかったことです。ですから、「ジュリー」の判断が存在したのは海老沼君に関してはありがたかったし、半島の選手にとってみたら余計なルール改正に負けただけです。

尚、五輪の柔道だけを観て柔道を語られたくないのが街角柔道家の立場からのお願いです。今では少々エラくなってしまったので、審判員の統括等が大会時のオシゴトとなりました故、判定を下さずに観戦できる市民大会レベルは五輪の柔道より格段に面白いですよ。

しかし・・・幻のモスクワ五輪に我が国が出場していたら、78kg級(当時)の代表選手は紛れも無くこのオレ様だったのに・・・(ただし、78kg級の日本人選手が30人くらい不慮の事故やら病気やらになっていたら・・・という条件がつきますが・・・その次のロス・アンゼルス五輪の時には、選考対象試合の出場権すら取れませんでしたし・・・)

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

胡塞齋様

ボクは1本を取りに行く柔道は好きだけど、
せこくポイントを稼いでいくJUDOは好きじゃないです。

理由は美しくないから。

だから個人的には柔道鎖国をして、
海外との試合や交流を禁止してほしい。
昨今のJUDOは剛よく柔を制すという流れに
なっていて、結局、筋肉の絶対量が勝敗を
決めている。
そんなもの、柔道ではないです。

しかし、胡塞齋さんが幻のモスクワオリンピックの候補選手だったとはねェ……寡聞にして
知りませんでした。←幻に終わってよかった。

次に会ったとき、ぜひ関節技を教えてください。女房に四肢の関節をガッチリきめられていて、身動きとれないんです(笑)。

帰山人 さんのコメント...

労師、今般五輪大会のTV放送を見ていて私が感ずることは、
日本マスコミの低劣化に拍車がかかっていることへの
怒りであります。
NHKまで各競技で「舌足らずな絶叫」中継を繰り広げてやがる。
タテマエ上、五輪憲章によれば、
「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」
のであります。
もちろん、
視聴者が「お国の威信」を投影してアーダコーダ言うのは
自由なのでありますが…
嗚呼、子供ながらに必死で我が国のメダル数をメモして観ていた、
札幌五輪の頃が懐かしい。
もうオリンピックの競技報道は全廃した方が好いでしょう。
それでも選手自身の栄誉には、いささかの違いもないのですから…

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

帰山人様

ずいぶんお怒りのご様子。

日本のマスコミの低劣化は今に始まった
ことじゃありません。そもそも日本には
真の意味でのジャーナリズムがないのです。

選手インタビューでも、こっちが聞きたい
ことを1度でも聞いてくれたことが
あるでしょうか。お追従、おべんちゃら、
ときれいごとに終始するのがいつもの
パターンです。

選手も、
「支えてくださった多くの人たちのおかげです」と、判で押したように言うだけ。あれって、上のほうから「そう言え」って命じられて
いるのでしょうか。つまらないのだよ、コメントが。

ボクは健脚の帰山人閣下を競歩とか
トライアスロンにむりやり出してみたいね。

そんでもって、
勝者の弁なり敗者の弁を正直に語らせたい。
「これもひとえに応援してくださった
多くの皆さまのおかげです」
意外やこんなマヌケな答弁になったりして(笑)。

そしたら、もう遊んでやらない。