8月になるといやでも先の大戦のことを考えさせられる。
《アメリカは戦争裁判で日本を平和の敵、人類に対する罪人のように断じたが、
広島長崎で死んだのは全くの無辜(罪なき人)である、非戦闘員と女子供である。
あれはいまだかつてなかった人類の大殺戮だった。もしアメリカ人が神を信じるなら
永遠に許されない罪業である》(山本夏彦)
今、日本への原爆投下を命じた米国トルーマン大統領の孫が来日している。
クリフトン・トルーマン・ダニエル氏(55)がそれで、読売新聞のインタビューに
こう答えている。
「私は米国の教育を受け、原爆投下は早期終戦のためと教わった。
家族や友人を亡くした被爆者が放射線を浴びて今も苦しんでいることを
広島に来て知った」
ダニエル氏の祖父トルーマン元大統領は、1958年のCBSのインタビューの中で、
原爆投下を「苦しい決断だったか?」と聞かれた際、
「とんでもない、こんな調子で決めたんだ」と指をパチンと鳴らしたという。
そして「まったく心が痛まなかった」とダメを押した。そんなことで、
アメリカでは「戦争を早期終結に導き、兵士の命を救った大統領」という評価
がいまだに定着している。
当時、日本でも原爆開発を進めていた、という話は「理研のある町」に書いた。
日本が先んじていれば攻守逆転もあり得たかもしれないので、
一概に被害者面ばかりはしてられない。なぜ原爆投下が広島と長崎だったのか。
これはアメリカ側の言い草なのだが、両市は東南アジアや中国本土へ侵攻するための
拠点で、重要な軍港・軍都だったから、だそうだ。
実は長崎の次に落とす予定の町は決まっていた。新潟と小倉だ。
なにしろ日本全土に合計18発落とすつもりだったというから、
いくら東日本大震災で〝トモダチ作戦〟と銘打ち善意と笑顔をふりまいても、
素直に「アリガトウ」という気持ちにはなれない。魂胆が見え透いているのだ。
ダニエル氏のジイサンはなぜ原爆投下を命じたのか。
大きく3つの理由がある。
①原爆開発費が国家予算の20%にもおよび、今後の予算獲得のためにも
その成果を示す必要があった。
②戦後の覇権争いでソ連より優位に立ちたかった。
③日本人に対して人種的偏見があった。
なにしろトルーマンの前任のフランクリン・ルーズベルト大統領などはガチガチの
人種差別主義者で、イギリスの大使に向かって「劣等アジア人種の品種改良計画」
なるものを提案しているくらいだから、アメリカ国内に「人種的偏見」が色濃くあった
のは事実だろう。同じ白色人種のドイツ人には投下がためらわれるが、
黄色い猿の国なら遠慮なんかいらない――せいぜいそんなところか。
孫のダニエル氏は言っている。
「広島に来て初めて原爆の被害について多くのことを学んでいる」と。
おいおい、ずいぶんのんきなことを言ってくれるじゃないのさ。
トルーマンの孫なら、とっくの昔に「真実」を学んでおくべきだろう。
慰霊祭に出席した勇気は多としたいが、無辜の民20数万人を殺したという
罪の意識だけは永久に心に刻みつけておいてほしい。
それが死者に対するせめてもの礼儀というものだ。
《アメリカは戦争裁判で日本を平和の敵、人類に対する罪人のように断じたが、
広島長崎で死んだのは全くの無辜(罪なき人)である、非戦闘員と女子供である。
あれはいまだかつてなかった人類の大殺戮だった。もしアメリカ人が神を信じるなら
永遠に許されない罪業である》(山本夏彦)
今、日本への原爆投下を命じた米国トルーマン大統領の孫が来日している。
クリフトン・トルーマン・ダニエル氏(55)がそれで、読売新聞のインタビューに
こう答えている。
「私は米国の教育を受け、原爆投下は早期終戦のためと教わった。
家族や友人を亡くした被爆者が放射線を浴びて今も苦しんでいることを
広島に来て知った」
ダニエル氏の祖父トルーマン元大統領は、1958年のCBSのインタビューの中で、
原爆投下を「苦しい決断だったか?」と聞かれた際、
「とんでもない、こんな調子で決めたんだ」と指をパチンと鳴らしたという。
そして「まったく心が痛まなかった」とダメを押した。そんなことで、
アメリカでは「戦争を早期終結に導き、兵士の命を救った大統領」という評価
がいまだに定着している。
当時、日本でも原爆開発を進めていた、という話は「理研のある町」に書いた。
日本が先んじていれば攻守逆転もあり得たかもしれないので、
一概に被害者面ばかりはしてられない。なぜ原爆投下が広島と長崎だったのか。
これはアメリカ側の言い草なのだが、両市は東南アジアや中国本土へ侵攻するための
拠点で、重要な軍港・軍都だったから、だそうだ。
実は長崎の次に落とす予定の町は決まっていた。新潟と小倉だ。
なにしろ日本全土に合計18発落とすつもりだったというから、
いくら東日本大震災で〝トモダチ作戦〟と銘打ち善意と笑顔をふりまいても、
素直に「アリガトウ」という気持ちにはなれない。魂胆が見え透いているのだ。
ダニエル氏のジイサンはなぜ原爆投下を命じたのか。
大きく3つの理由がある。
①原爆開発費が国家予算の20%にもおよび、今後の予算獲得のためにも
その成果を示す必要があった。
②戦後の覇権争いでソ連より優位に立ちたかった。
③日本人に対して人種的偏見があった。
なにしろトルーマンの前任のフランクリン・ルーズベルト大統領などはガチガチの
人種差別主義者で、イギリスの大使に向かって「劣等アジア人種の品種改良計画」
なるものを提案しているくらいだから、アメリカ国内に「人種的偏見」が色濃くあった
のは事実だろう。同じ白色人種のドイツ人には投下がためらわれるが、
黄色い猿の国なら遠慮なんかいらない――せいぜいそんなところか。
孫のダニエル氏は言っている。
「広島に来て初めて原爆の被害について多くのことを学んでいる」と。
おいおい、ずいぶんのんきなことを言ってくれるじゃないのさ。
トルーマンの孫なら、とっくの昔に「真実」を学んでおくべきだろう。
慰霊祭に出席した勇気は多としたいが、無辜の民20数万人を殺したという
罪の意識だけは永久に心に刻みつけておいてほしい。
それが死者に対するせめてもの礼儀というものだ。
12 件のコメント:
労師、今さら孫に来てもらっても遅すぎます。
日本人は彼自身にも罪を問うべきなのでしょうか?
問わない(問えない)のであれば、来日自体に意味がありません。
問うのであれば・・・私は「非核論者」であります。
しかし、日本に対するアメリカの戦争犯罪は、「抑止」などでは償えません。
孫をNYのグラウンド・ゼロに立たせて、
フォールアウトを浴びせるべきです。
(労師も含めて)ナショナリストの諸君は、
アメリカが「過ちは繰り返しませんから」と言うまで、
アメリカ本土への原爆報復を見届けるべきです。
ROUさん、
こんにちは。
全くかかわりがないわけではない身としてはちょっと一言。
まぁ、長崎の次に18発落とす「計画」はあったんだと思いますが、実効性という意味では「0」です。だって、2つしか持ってなかったんだから。
なんだかんだ言っても実験ですよ。いろんな意味で。まずはウラン型とプルトニウム型それぞれがちゃんと機能するかどうか、それからもちろん投下した後の破壊力がどの程度あるのかの検証。
これば米国に限った話じゃなくて、出来たものは使ってみたくなるという、人間の性みたいなもんで、投下した理由なんて後付なんですよ。
米国の戦死者は約41万人(ヨーロッパ含む)民間人の死亡数名。(風船爆弾が太平洋を渡って、運良く(悪く)被弾されてお亡くなりになったらしい)。他方、日本は戦死者約230万人、民間人約80万人。早く終わらせたかった?どっちがですかね。
まぁ、ともあれ、何で日本に落としたか?そりゃいつまでも抵抗してたからです。ドイツは負けちゃったし。
歴史は勝者の語り口を持って伝承される。
だから、いつまでも根に持ってちゃいけませんよ。
東日本、よくやってくれたって友人が言ってました。自衛隊と同じくらい。思惑が何であれ、そこにある大きな石をどけてくれる事のありがたさ、ミッションにどんな名前をつけようと、大いに助かったのは紛れもない事実なんでしょう。
魂胆が透けて見えても、借りられる手は猫の手でも借りましょう。
さて、ついぞ会うことのなかった祖母と叔父。はっきりとはしませんが、もしかするとある種の後遺症で他界した母。そして、健康に不安はないですが、自身も若干その影響があるようなないような。
それでも水の流れのように時は過ぎていくし、そんな中で生きている人が死者の冥福を祈るときに、日本人としては「恨」や「怨」という気持ちはちょっと横へ置いておきたいものだと思うのですが。
帰山人様
どうしちゃったのかしら。
なんだかサディスティックな帰山人閣下
であります。
ボクのことを勝手にナショナリストと
決めつけてるけど、ボクの愛国心は
祖国愛に近いもので、他国のことなんか
どうなったっていい、
と考えているわけではない。
偏頗なナショナリストなんかではなく、
自国の文化伝統をこよなく愛している
パトリオットと呼んでほしいな。
NICK様
みんなどうしちゃったのかしら。
NICKさんはNICKさんで、
すでに大悟というか、涅槃の境地に
入っちゃってるようだし……。
おっしゃることはよ~くわかります。
恩讐の彼方へ飛んでいきたい気持ちも
わからないではないです。
なにしろNICK一族は長崎で被爆してるからね。少なくともボクよりは「戦争」
というものが身近にある。
アメリカに対する思いも複雑なものが
あるでしょう。
トモダチ作戦は好意的に受け取るべき?
たしかに、そうかもね。
わかりました。NICKさんによる週末の
〝トモダチ作戦(ビール差し入れ)〟を
快く受け入れることにします。
銘柄はヱビスにしてちょうだい(笑)。
ROUさん、
じゃぁ、土曜日ね。
Tomodachi Operationは。
NICK様
わーい、わーい、ヱビスビールが飲めるぞォ!
本物のビールが飲めるぞォ!
Homodachi Operationバンザ~イ!
嶋中 労さま
久しぶりのお顔拝見、
やっぱカッコよかったです。
LEON系とは対極だけど、
風貌は和製ジローラモだね。
頂戴した珈琲ですが、
上手に点てられましたよ。(利休なみに)
ところでさぁ、
サッカーもバレーも、
選りに選ってなんで韓国なんだろ。
(3位決定戦)
超めんどくせぇ。
大統領も人気取りに必死みたいで、
竹島に来日されるみたいですね。
(プププププ)
パスポート持ってんかしら?
(プププププッ)
プププの匿名様
そうね、よりにもよって、って感じだね。
銅メダルを取るか、竹島を奪るか。
試合会場ではせいぜい旭日旗を
威勢よくはためかせてほしいね。
珈琲を利休並みのお点前で点てていただいた?
恐縮です。これからも「カフェ・シマナカ」を
よろしゅうに。
毎々AFSのオハナシで恐縮ですが、アベシンゾウという素っ頓狂とはいえ、それなりの外交努力をしようとした人物が大風呂敷を広げ、「我が国でアジア諸国(豪州を含む)からの留学生を年間2千人受け入れる予算をつけます」とのたもうたのが東アジア青少年大交流計画(JENESYS)の発端でした。5年間の「お試し期間」の後、国家のプロジェクトとして継続するかどうかを見直すと言ったその5年間が昨年末に終了しました。民主党政権は、自民党が始めた「良いこと」は継続をすべきではないと判断し、折悪しく大震災の発生に伴い、この計画を終了することにいたしました。各地の心ある学校やホストファミリーの皆様から「継続してくれ」との声があり、民主党政権は「独自に考えた『KIZUNA Project』」なるものを本年より実施いたします。これは、米国のオペレーション・トモダチとのコラボレーションで成り立つそうで、来日する生徒の半数が米国からとなるようです。
常々、「受け入れた留学生が日本を好きになって帰国し、後に派遣基国の中枢に位置する人間になれば、それはミサイル一基分以上の国防に繋がる」と考えておりますので、この民主党様が「独自に」お作りになったプロジェクトに反対はいたしませんが、米国の「トモダチ」のクダリに、「原爆の謝罪を込めて」と一言入れてもらいたいと上申した私は、危険分子であるとのレッテルを貼られました。3ヶ月ほど前の悲しい事実でして、要するに、我が国の民は、「謝罪」ばかりを研究するあまり、「権利の主張」を忘れてしまったということに他ならないと悩むのは私だけでしょうか・・・
そういえば、五輪に纏わる都市伝説ですが、南鮮の蹴球チームや、排球チームは、試合前の円陣で「『独島』は我が国のものであることを日本人に理解させるために勝つっ!!」と言ったとか言わなかったとか・・・
おちゃのコサイサイ様
そうですか、「ジェネシス」が「きずな」に
なりましたか。留学生に関しては極力ご協力
いたしますので、遠慮なく申しつけてください。
さて韓国与党のセヌリ党は、竹島問題で
日本政府が国際司法裁判所へ提訴する
といったら、
「盗っ人たけだけしい」
と反発したとか。
「それはこっちの科白だよ」
歴史的事実を平気でねじ曲げ、
恬として恥じない国コリア。
あの国はどうにもつき合いにくいです。
最近は好きなマッコリも断ち、
焼き肉も食べず、新大久保にも行きません。
もちろん整形人間だらけの韓流ドラマ
なんか絶対に見ません。
あっ、いけねェ。
昨夕、ビールのつまみにキムチ食べちゃった(笑)。
ROUさん、
こんにちは。
週末、奥が合宿で外出のため、一人寂しい晩御飯はいやなので、新大久保でマッコリでも飲みながら「焼肉」でも行こうかと思ってましたが、おさそいするのは控えますね。
キムチだけならご馳走しますが・・・
NICK様
昨日、例によって恒例のキャッチボールをし、
その後、コンビニへ行ってビールを買ったんだけど、他の相棒たちは、
「きょうはマッコリを飲むかな」
などといい、サントリーのソウルマッコリ
を買おうとしたから、
「こらっ、非国民みたいなことするな!」
とたしなめたところ、目を白黒。
理由がよく分からないようでした。
なんてったって「盗っ人たけだけしい」
だもんね。言うに事欠いてよくもまあ、
ぬけぬけと……
それにしても、俺たちって最近よく言われる
〝ネトウヨ〟って存在なのかしら。
つまり〝ネット右翼〟ですがな。
ネトウヨでもエビマヨでもいいけど、
「盗っ人」呼ばわりされたら、
カチンと来るよな。
もう絶対キムチは食べません。
あれっ?
さっきの昼飯に食べちゃったかも(笑)。
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