2011年12月13日火曜日

本文はオマケ

わが家の冷凍・冷蔵庫内にはコーヒー豆が所狭しとつまっている。
全国各地の名店から取り寄せたものがほとんどだが、
今は自分で焙いたものも数種類あり、それらを取っかえ引っかえ飲んでいる。
気のせいか、名店のものよりうまかったりする。←うぬぼれ屋め!

わが家は全員コーヒー党で、コーヒーがないと生きていけない。
ボクはアル中だけど、コーヒー中毒でもある。
時々は紅茶も飲むが、中毒性ではコーヒーに敵わない。
紅茶にはガツンとしたパンチがないのだ。

さて、ここからは臆面もない自著の宣伝である。拙著『コーヒーの鬼がゆく』(中公文庫)が
いよいよ発売される(12/20)。吉祥寺の名店「もか」の名物オーナー、
標交紀(しめぎゆきとし)のコーヒーにかける奇人変人ぶりを追いかけた本である。

今回のウリは本ブログでもおなじみの帰山人氏が「解説」を書いているところ。
これが傑作で、帰山人氏も自らTwitterで、
《クドイようだが、解説は私が書いています。高額で不味い珈琲につかまるくらいなら、
私の解説を700円で買いなさい! オマケに嶋中労さんの本文が付いてくるから(笑)》
などとケシカランことをつぶやいている。とうとう〝オマケ〟にされちゃった。




←しかつめらしい顔してコーヒーを抽出する標さん。
理屈を言うのはあまり好きではなかったようだが、
生き方そのものはまさしく〝コーヒーの鬼〟だった














そういえば、冷凍庫のすみっこに帰山人氏からいただいた「パプア・ニューギニア」
があったっけ。数日前、二人は初めて東京で会い、ひしと抱き合ったのだ。
彼の手土産がショウガ入りジャムと手ずから焙いたコーヒー豆だった。

帰山人氏も手廻しの1キロ焙煎器で自ら豆を焙いているという。
出来映えはなかなかのものだが、ボクの「作品」に比べるとまだまだという感じだ。
〝のびしろ〟はありそうなので、これに挫けずぜひとも精進を重ねてほしい。

というわけで、解説が「主」でボクの本文がオマケに付く『鬼』をどうかよろしく。
図書館で借りて読む、などという不心得者には大いなる災いと天誅がくだるべし!






4 件のコメント:

帰山人 さんのコメント...

労師、私も辰年生まれですので、来年年男同士ではありますが、
男同士で偕老の契りを交わすような抱擁をした覚えはありません。
標さんと違って品性どころか見識すら備わっていない私ですので、
どうか憐れに思って、労師の褌だか牛蒡だかを貸してください。
相撲も法事も私が仕切りますから…
あ、功名も欲しいのですが、もう役に立ちそうにもない
労師の「太刀」は要りません。
著者も解説者もタチが悪いわけであります…

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

帰山人様

えっ、うそ! 
酔余の戯れで、浅く契ったんじゃなかったっけ?

ま、いいか。
次回会った折に、
熱い抱擁を交わすべェ。

褌は貸してあげない。

匿名 さんのコメント...

勞さん・帰山人さん

今日12月20日が発売と言う事で昼飯を抜いて、700円を投資し、帰山人さんの”解説”
から読み始めました。私、コーヒーの事は全く
解らない男ですが標さんのお店を一度訪ねて
欲しくなるような本ですね。時間を掛けて
じっくり読ませて貰います。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

匿名様

〝昼飯を抜いて〟というところが
侘びしさもひとしおで、泣かせますね。

なんか一生、恩に着せられそうな
雰囲気ですが、とりあえずお礼を
申し上げておきます。

吉祥寺「もか」はコーヒー好きの
メッカでした。もかのコーヒーを
飲まずしてコーヒーを語るなかれ。
それほど存在感のある店だったのです。