2011年1月7日金曜日

天の邪鬼が好き

「みんなが賛成した意見なら、きっと間違っているだろうから、
君ひとりでも反対しろ」と、何かの本に書いてあった。
たしか中学生時代に読んだ本で、筆者の名前も
今は忘れてしまった。

ボクはこの言葉に共感するところがあって、
今でも拳々服膺しているのだが、中学時代に、
友人のHから「お前はいつも反対ばかり。天の邪鬼め!」
といわれ、ショックだったのを覚えている。

ユダヤの社会には、「全員一致なら、その決定は無効だ」
とする教訓があるという。あるひとつのテーマをめぐって、
全員一致で意見がまとまる、なんてことはあり得ない。
もしもそうであるなら、誰一人として真剣に考えていない証拠である、
とみなされるのである。

ユダヤの子供たちは、小さい頃からこの教訓をたたき込まれ、
「全員一致の意見なら絶対に間違いだ」と教えられて育つという。
一人一人が真剣に考えれば、いろんな意見が出て当然だ、
と思っているからで、ユダヤ人が生きのびるために身につけた
歴史の教訓というわけだろう。

一方、和を尊ぶ日本人は「全員一致」がことの他お好きのようだ。
文化の違いや附和雷同しがちな国民性というのもあるのだろうが、
ひとり反対意見を述べたりすると、周囲から刺すような眼差しを向けられる。

ボクは自他共に認める天の邪鬼。刺すような眼差しは
まんざら嫌いでもない(快感だったりして)ので、
これからもユダヤ的な考え方を実践していきたいと思っている。
やっぱビョーキだわ。

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