◆8月某日(晴れ)
こどもの頃は夏が好きだった。
弟といっしょによく川越の市営プール(ボクたちは陰で〝しょんべんプール〟と呼んでいた)に通い、
帰りに駄菓子屋に寄って、何やらわけのわからないお菓子(四角いワッフル状の菓子で、
小麦粉を甘く練って蒸かしたもの)を買い食いするのが楽しみだった。駄菓子屋には得体の
知れないお菓子がいっぱいあり、それらは様々な添加物や色鮮やかな合成着色料に
まみれていた。おかげで丈夫なカラダができた。
夜になると蚊帳をつって寝た。ホタルを放つこともあった。
寝苦しかったが、今ほどではなかったような気がする。
この頃は、夏が厭わしくなってきた。
暑さだけではない、8月はいやでも先の大戦を思い出させる月なのだ。
「安全保障法制」が「戦争法案」などとケチをつけられ、安倍内閣が
窮地に立たされている。バカは死ななきゃ治らない、というが、
「朝日・岩波文化」に毒され続けると、「自虐史観」も骨がらみになってしまう。
高校で「近・現代史」が必修になるという。
「遅かりし由良之助」には違いないが、まずは悦ばしい、と言っておこう。
ただ問題は、教える中身だ。日教組の反日教師に教えられた日にゃ、
目もあてられない。
◆8月某日(また晴れ)
台所に立っている時、洗濯物を干している時、公園を散歩している時、
ふとしたはずみに母のことを思い出してしまう。地獄の釜が開く
お盆の月だからだろうか、近くに母の気配を感じてしまうのである。
「母さん……」
心の中で小さく呼びかけると、母はなぜか遠くに行ってしまう。
淋しそうな顔をしている。
「母さん………」
◆8月某日(またまた晴れ)
ロシアはカザンで開かれている「世界水泳」で、星奈津美(200㍍バタフライ)に次いで
渡部香生子(200㍍平泳ぎ)も金メダルを獲得した。まずはメデタイ。ただひとつだけ注文。
インタビューに臨んで感極まったか、2人は大泣きしてたが、あれはやめてほしい。
いい大人がみっともないのだ。人前では涙を見せない――感情をコントロールするのも
大人のたしなみです。
◆8月某日(たぶん晴れ)
17日(月)に新橋で「司馬会」が開かれる予定だ。
この会は、もといた会社の同僚(男3人、女1人)たちと結成した司馬遼太郎を
愛する会で、今回は「オス2匹+メス1匹」の組み合わせ。この美人のメスA女史
は司馬の『燃えよ剣』が大好きで、土方歳三にぞっこん惚れ込んでいる。
以前は、司馬作品の品評会の趣が少しはあったものだが、年を経るにしたがって、
ごくふつうの〝飲み会〟になってしまった。今回は久しぶりの会だけに初心にかえって
まじめに語り合いたいと思う。
※追記
メスがもう1匹加わることになった。女房である。美人のメスA女史と書いたので、
危機感を感じ目付役に回ったのだろう(プッ!)。ますます司馬さんが遠くなっていく。
◆8月某日(晴れ……ウンザリ)
周囲に思いのほか〝朝日新聞派〟が多くてウンザリする。
あれほどの誤報・虚報を流し、日本国および日本国民の名誉を著しく
傷つけた新聞だというのに、いまだに購読をやめず、朝日の論説のマネをして
安倍政権批判を繰り返している。この連中は〝恥〟というものを知らないのだろうか。
ボクの師匠の山本夏彦は、
《理解は能力ではない、ただ理解したいか、したくないかがあるだけ》
と言った。つまり理解力の有無ではなく、ただの「願望」だというのだ。
左巻きの人を相手に「安保法制」の重要性を説いても、おそらくムダだろう。
ボクは幾度となく左巻きを相手に議論をしてきたが、徒労だった。
ハナから分かろうとしない人に、千万言を費やしても決して分かってはもらえない。
そもそも分かろうという意志も願望もないのだから、いくら委曲を尽くしてもムダなのだ。
夏彦は言う。
《人は分かって自分に不都合なことなら、断じて分かろうとしないものだ》
そう、
《理解は、だから能力じゃない、願望なんだ》(『意地悪は死なず』より)
最後に夏彦の決まり文句をひとつ。
《人間というものはいやなものだなあ》(『良心的』より)
←蚊帳を吊って寝る。懐かしいなあ……
こどもの頃は夏が好きだった。
弟といっしょによく川越の市営プール(ボクたちは陰で〝しょんべんプール〟と呼んでいた)に通い、
帰りに駄菓子屋に寄って、何やらわけのわからないお菓子(四角いワッフル状の菓子で、
小麦粉を甘く練って蒸かしたもの)を買い食いするのが楽しみだった。駄菓子屋には得体の
知れないお菓子がいっぱいあり、それらは様々な添加物や色鮮やかな合成着色料に
まみれていた。おかげで丈夫なカラダができた。
夜になると蚊帳をつって寝た。ホタルを放つこともあった。
寝苦しかったが、今ほどではなかったような気がする。
この頃は、夏が厭わしくなってきた。
暑さだけではない、8月はいやでも先の大戦を思い出させる月なのだ。
「安全保障法制」が「戦争法案」などとケチをつけられ、安倍内閣が
窮地に立たされている。バカは死ななきゃ治らない、というが、
「朝日・岩波文化」に毒され続けると、「自虐史観」も骨がらみになってしまう。
高校で「近・現代史」が必修になるという。
「遅かりし由良之助」には違いないが、まずは悦ばしい、と言っておこう。
ただ問題は、教える中身だ。日教組の反日教師に教えられた日にゃ、
目もあてられない。
◆8月某日(また晴れ)
台所に立っている時、洗濯物を干している時、公園を散歩している時、
ふとしたはずみに母のことを思い出してしまう。地獄の釜が開く
お盆の月だからだろうか、近くに母の気配を感じてしまうのである。
「母さん……」
心の中で小さく呼びかけると、母はなぜか遠くに行ってしまう。
淋しそうな顔をしている。
「母さん………」
◆8月某日(またまた晴れ)
ロシアはカザンで開かれている「世界水泳」で、星奈津美(200㍍バタフライ)に次いで
渡部香生子(200㍍平泳ぎ)も金メダルを獲得した。まずはメデタイ。ただひとつだけ注文。
インタビューに臨んで感極まったか、2人は大泣きしてたが、あれはやめてほしい。
いい大人がみっともないのだ。人前では涙を見せない――感情をコントロールするのも
大人のたしなみです。
◆8月某日(たぶん晴れ)
17日(月)に新橋で「司馬会」が開かれる予定だ。
この会は、もといた会社の同僚(男3人、女1人)たちと結成した司馬遼太郎を
愛する会で、今回は「オス2匹+メス1匹」の組み合わせ。この美人のメスA女史
は司馬の『燃えよ剣』が大好きで、土方歳三にぞっこん惚れ込んでいる。
以前は、司馬作品の品評会の趣が少しはあったものだが、年を経るにしたがって、
ごくふつうの〝飲み会〟になってしまった。今回は久しぶりの会だけに初心にかえって
まじめに語り合いたいと思う。
※追記
メスがもう1匹加わることになった。女房である。美人のメスA女史と書いたので、
危機感を感じ目付役に回ったのだろう(プッ!)。ますます司馬さんが遠くなっていく。
◆8月某日(晴れ……ウンザリ)
周囲に思いのほか〝朝日新聞派〟が多くてウンザリする。
あれほどの誤報・虚報を流し、日本国および日本国民の名誉を著しく
傷つけた新聞だというのに、いまだに購読をやめず、朝日の論説のマネをして
安倍政権批判を繰り返している。この連中は〝恥〟というものを知らないのだろうか。
ボクの師匠の山本夏彦は、
《理解は能力ではない、ただ理解したいか、したくないかがあるだけ》
と言った。つまり理解力の有無ではなく、ただの「願望」だというのだ。
左巻きの人を相手に「安保法制」の重要性を説いても、おそらくムダだろう。
ボクは幾度となく左巻きを相手に議論をしてきたが、徒労だった。
ハナから分かろうとしない人に、千万言を費やしても決して分かってはもらえない。
そもそも分かろうという意志も願望もないのだから、いくら委曲を尽くしてもムダなのだ。
夏彦は言う。
《人は分かって自分に不都合なことなら、断じて分かろうとしないものだ》
そう、
《理解は、だから能力じゃない、願望なんだ》(『意地悪は死なず』より)
最後に夏彦の決まり文句をひとつ。
《人間というものはいやなものだなあ》(『良心的』より)
←蚊帳を吊って寝る。懐かしいなあ……
4 件のコメント:
しまふくろうさま、こんばんは(*^-^*)
今日、玄関わきの温度計が38.5度をさしておりました。
すでにスライム状態の木蘭でございます。
ほんに暑い八月ですね。
でも、あのデモ行進を見ているよりは、
この暑さのほうがなんぼかましです"(-""-)"
「戦争反対」といって練り歩いてる方々のほうが、
すごい戦闘的に見えるのは私だけでしょうか。
戦争したいなんて誰もおもってやしないのに、
「二度と戦争などしたくない」と一番おもっている国なのに。
安倍政権も地固めをしっかりとして、
なんとか憲法改正までふんばってほしいですね。
木蘭様
お久しぶりです。スライム状態ですか……たしかに溶けちゃうくらい暑いですよね。
でも僧侶となれば、いくら暑くたってタンクトップにホットパンツというわけには
いかないんでしょう? ボクなんか汗っかきだからとても僧侶はつとまりそうにありません。
さて左巻きの連中ですが、困ったもんですね。何も分かっちゃいない。
まずはイデオロギー優先で、現実がまったく見えていないのです。
左翼のダメなところはそこですね。理想主義者ばかりで、みんな夢見がちな眼をしています。
ボクはかつて筋金入りのマルキストでしたから、その欠陥が見えすぎるくらい見えてしまうんです。
だれだって戦争はゴメンだし、他国を侵略したり併合するのもゴメンです。
国土防衛のためにやむを得ず朝鮮を併合しましたけど、持ち出しばかりで
何もいいことはありませんでした。
おまけに半島人からはひどく恨まれることになってしまった。
良いことをしてあげたのに逆に恨まれるというのは、どうにも間尺に合いません。
日本は十分に豊かです。
こんなに豊かな国がなにゆえ軍事大国になって他国を侵略する必要があるのでしょう。
70年前は石油を禁輸されたために、やむなく他国を軍靴で汚しました。やむなくです。
木蘭さんがおっしゃるとおり、なんとしてでも「憲法改正」まで踏ん張ってほしいです。
それがボクの悲願であり、亡くなった英霊たちの悲願でもあると思います。
木蘭さん、なんとか溶けないようにがんばってくださいね。
涼しくなったら、どこかでおいしいものでも食べませんか?
ROUさま、
しかし、毎日暑いですな。
ホント嫌になりますですよ。
今は亡きおふくろが、昔怖いことを言ってましたよ。
「日本も作って米国に落としてやればいいのよ」
人は歴史から何も学ばない、否、学んでいるからこれくらいですんでるんじゃないですかね?
しかし、暑いですな。
匿名さま
毎日、ホント、暑いですよね。
日本がアメリカに落としたのは風船爆弾だけ。
原爆も実は開発中だったのですが、アメリカに先を越されてしまいました。
しかし、たとえ原爆開発に成功したとしても、
アメリカ本土にそれを落としたりしたら、後世、日本は人非人の国だったと
幾世紀にもわたって後ろ指を指されたでしょうね。
アメリカは支那とグルになって「南京大虐殺」などという作り話をこさえ、
原爆を落とした罪を相殺しようとしましたが、バカ正直の日本に
はそんな芸当はたぶんできないでしょうね。アメリカという国は
どうしようもなく非情で汚い国です。ただ支那やロシアよりまだマシ、
という程度の話で、つまりは程度問題なんです。
日本は他国を侵略しました。そのことは否定しません。
でもそのことを非難する欧米列強は未通女みたいに純潔だったんでしょうか。
印度のパール判事は、そのことを指摘し、欧米列強に日本を非難する資格はない、
とその欺瞞を断罪しています。
勝てば官軍――いくら理があっても敗けれな賊軍です。
日本には理はありましたが、敗けた者の言い分など所詮〝曳かれ者の小唄〟で、
誰も耳を傾けてはくれません。戦というものは、やるからには勝たなくては絶対にダメ。
でも、先の大戦の場合は、日本が敗けてよかったと思っています。
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