2014年12月5日金曜日

愚民をなめたらいかんぜよ!

第47回衆院選が始まった。
この師走の寒空のもと、日本中のあっちこっちで、たすき・鉢巻き姿の候補者たちが、
声も嗄()れよとばかり、街行く人に訴えかけている。また、誰の入れ知恵なのか、
「本人」などというマヌケなたすきを掛けた候補者もいて、よせばいいのに
汗だくになって自転車をこぎ、「握手の数=得票数」などと秘かに票を読んでいるのか、
手当たりしだい握手をねだっては頭を下げまくっている。あの臆面のなさはいったい
何なんだろう。

十年一日のごとく変わらないこの選挙風景を見ていると、ボクはいつも思うのだ。
本来ならこの人に市政なり国政の場に出ていってもらい、おらが村、おらが国のために
誠心誠意がんばってもらいたい。国民のために汗をながしてもらいたい――
だからどうかぶじ当選してくださいと、有権者の側が頭を下げお願いすべき筋合いだと
思うのだが、頭を下げているのはいつだって立候補している側で、米搗きバッタどころか、
土下座さえしかねない低姿勢の候補者もいる。これはちょっと異常ではないのか。
議員になるために、なぜそこまで卑屈になる。

(今後は有馬の温泉につかったり、SMバーで可愛いネエちゃんに思いっきり
いたぶってもらったりと、政務活動費を思うぞんぶん使わせていただく所存であります。
有権者のみなさまにおかれましては、後日、わたくしの似顔絵入りの団扇を贈らせて
いただくつもりであります。わが家およびわが一族の繁栄のために、みなさまのお力添えを
たまわり、まことにありがとうございました。祝勝会のあとは、馴染みのSMバーでひと汗
ながしてまいりますので、お先に失礼いたします。それではみなさま、ごきげんよう)
みごと当選した候補者が、壇上でバンザイを三唱している映像をよく見るけれど、
心のうちをのぞき見れば、おおかたこの程度のことしか考えていないのではないだろうか。
不必要に頭を下げ、大衆に媚びを売る姿を見ていると、ついそんなふうに思ってしまうのだ。

民主党の海江田党首は、
「阿倍さんが経済の舵取りをしてから早や2年が経ちました。この2年で、ほんとうに
みなさんの暮らしがよくなりましたか? よくなったのはホンのひと握りの人たちだけで、
庶民の暮らしは少しもよくなっていない。みなさん、アベノミクスは失敗したんです。
この選挙はアベノミクスの失敗隠しのための選挙なんです」
などと、やっている。ほんまにアホとちゃうか。

野党に限らず与党もそうだが、候補者たちの頭の中にある認識はみんないっしょだ。
つまり、「目の前にいる愚民どもをだまくらかすにはどうしたらいいか」という一点である。

(忘れっぽい愚民どもは、民主党政権時の数々の失敗など、
もうとうの昔に忘れている。経済の話なんてどうせ分かりっこないんだから、
適当にお茶を濁し、笑顔で握手していれば、愚民たちはすぐだまされてくれる。
こんなもん、赤子の手をひねるよりたやすいわい。ヒヒヒヒ……)

ああ、それにしても共産党党首のSや維新の党の江田何とかいう共同代表の、
底意地のわるそうなマヌケ面はなんとかならないもんか。顔も悪相で貧しければ、
演説の中身も貧寒そのもの。このレベルでよく党首なんぞが務まるなあ、
とむしろ感心してしまうほどなのである。

愚民と侮るかもしれないが、ボクは民主党政権下の〝何ひとつ決められなかった政治〟を
よーく覚えている。彼らは財源のメドもつかないまま、子ども手当などのバラマキを公約した。
いまもまた若者に対する支援を訴え、若者たちの可処分所得を増やし、分厚い中間層を
復活させる、などと息巻いている。彼らができるのは大衆迎合主義ともいうべき給付金の
バラマキだけ。日本経済の生産性を高め、経済自体のパイを大きくするというマクロの視点が、
決定的に欠けている。

前回の衆院解散時(民主党野田政権)の株価はどうだった?
2012年11月16日時点で9024円。今回はどうか。2014年11月21日時点で1万7357円だ。
雇用者報酬(働く人の給料の合計)は246兆円から254兆円にのびている。
失業率だって4.1%から3.6%へと改善されている。著名な経済学者が言ってたが、
世界のエコノミストに見せたら、ほぼ全員が〝すばらしい!〟と評価するデータ
なのである。この経済政策のいったいどこが失敗だったのだ。

地方や消費の弱い層にまで、まだその恩恵が行きわたっていないというのは事実だろう。
しかし考えてもみてくれ。日本は10年以上、いや20年もデフレが続いていたのですぞ。
末端までお金が回るのは、もう少し時間が必要なのですよ。20年辛抱したのだ。
あと1~2年待ったとしてもバチは当たらんでしょ。

「アベニミクスではだめなんです。アベノミクスは失敗したんです」と偉そうに講釈を垂れている
野党の候補者たちよ! そんなに批判するのなら、世界中のエコノミストたちを唸らせるような、
すばらしい対案を示してくださいな。その対案もないくせに、人の揚げ足ばかり取る。
ボクが「アホとちゃうか?」と呆れるのはそこなのだ。

おれたち庶民を政治経済オンチの愚民、などと思っているような候補者は、
いつかきっと手痛いしっぺ返しを受けるだろう。
口先ばかりで中身のない、民主党や共産党、社民党といった有象無象は
今年こそ年貢の納め時になるにちがいない。
夢見がちで薄っぺらな左翼リベラリストどもよ、
朝日・毎日新聞ともども、早くこの世の中から消えてなくなってしまえ!





←やっぱこっちの総選挙のほうが楽しいな


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