2015年10月21日水曜日

ヒマラヤの寒空のもと、娘は……

相変わらず原稿との格闘の日々がつづいている。
ほとんど右手だけでキーボードを叩いているので、
右手首が腱鞘炎一歩手前の状態で、とても痛い。

「あんなに強く叩いてたら、誰だっておかしくなるわよ」
と、カミさんは呆れてる。ショパンのノクターン(夜想曲)を弾くみたいに、
こうやって軽やかに叩けばいいのよ、と実演してくれるのだが、
ピアノの弾けない爺さんがショパンになれるわけがない。

南米旅行から帰ってきたばかりの長女が、一昨日、また機上の人になってしまった。
ネパールで震災支援をするというのだ。ちょうど6カ月前に起きたマグニチュード7.8の
大地震。死者8460人、負傷者14398人を数え、ネパール人口のおよそ30%、800万人
が被災したという。そのネパールへ行き、外国人ボランティアにまじって家屋の修復
などの手伝いをするという。

「まだ余震もあるというから、自分の身を守ることを最優先するんだぞ!」
はなむけの言葉としては、こんなことしか言えなかった。

それにしてもなんという娘だ。
学生時代から世界中を飛びまわり、ヒマさえあればボランティアだ。
ヨーロッパでもアフリカでも、そしてもちろん日本でも。岩手・大船渡には
いったい幾たび通ったことか。深夜バスで往き、深夜バスで帰ってくる。
そして、すぐさま出勤だ。

「ひとにはやさしくしろ!」がわが家の家訓。
と同時に「悪いやつには容赦をするな!」もまた家訓だ。
その教えが効いたんだか、困っている人がいると、
まずまっ先に手を差しのべようとする娘たち。
そのやさしい心根が、親としては何より嬉しい。

PTSD(閉所恐怖症)患者のボクなんか、長時間機内に閉じこめられた状態を
想像するだけで息苦しくなってしまうが、娘は「最新映画を何本も観ちゃった」
とまるで屈託がない。どっちに似たんだか、物怖じしないというのも長女の長所か。
また根が明るい性格だから、外国人の輪の中にもすんなり入っていける。

食べものの好き嫌いがなく、バッタでもヘビでも何でも食べてしまう。
サバイバルゲームになったらすこぶる強いだろう。
こんなハッチャキ娘ですが、どこかによい婿さんはいないだろうか。
いまなら格別お安くしときますが……



←ケニアの小学校にて、
現地のこどもと戯れる長女







2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...


ROUさま、

おひさしぶりでございます。

お嬢さん、最近とんとお見かけしないと思っておりましたが、八面六臂の奔走のごようす、頼もしい限りでございます。

親御さんとしては所々思い悩むこともあろうかと推察いたしますが、日本の若者もまんざら捨てたもんじゃ無いと胸を張れるように思います。

これもご両親の薫陶あってのことかと。

後帰国の際にお目にかかれれば幸甚でございます。



それはそうと、また近々に一献いかが?

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

匿名様

お褒めにあずかり、恐縮です。どなたか存じませんが、
ハッチャキ娘に伝えておきます。