いわゆる「ストーカー殺人事件」が頻発している。相手に執拗につきまとい、
相手だけでなく、その家族にまで危害を加える。ボクにはストーカー心理ってもの
がよく分からないが、年頃の2人の娘をもつ親としては無関心ではいられない。
ストーカーという呼称は90年代に定着したという。それ以前は「変質者」とか「変態」と
呼ばれていた。ボクは〝呼び方〟は大事だと思っている。一時、「援助交際」という
言葉が流行った。ボクは最初、女性に不慣れな若者たちを支援するボランティア活動
かな、などと思ったが、大いなる勘違いで、実体は「売春」そのものだった。
言葉というものはふしぎだ。援助交際と呼ぶだけで、その意味合いが軽くなり、
罪の意識も薄れる。そのためか、気軽に売春する少女たちがどんどん増え、
買春するオジサンたちもまた増えた。日本語の構造にはそうした〝すり抜け〟
がある。
ストーカーという言葉は、なんだか響きがカッコよすぎる。言葉がカッコいいと、
やってる本人の罪の意識も軽くなり、マネするバカな人間がホイホイ出てくる。
そもそもstalkerという概念は、アメリカなどでは「殺人を目的につけ狙う」という
意を含み、日本とは自ずと異なっている。本来のstalkは「大またに歩く」だが、
他に「獲物を狙ってそっと歩く」の意もある。いずれにしろヨコ文字にすると
カッコよく響いてしまうのは欧米コンプレックスのなせる業か。ボクは思うのだ。
この際、ストーカーという言葉を廃し、「変質者」とか「変態」「色魔」といった
恥ずかしい呼び名を復活させるべきだと。
とにかく犯罪的行為に対してはカッコいい呼び名は付けないこと。
ストーカーと呼ばれると、つい「おれもやってみよう」というコピーキャットが
出てこようというものだが、もろ「変態」とか「色魔」と呼ばれたら、
「カッコ悪いからやめとこ」ということになる。この手のロクデナシたちには、
恥ずかしくてお天道様の下を歩けないような名前をつけてやるに限るのだ。
その点、中国語はハッキリしている。ラブホテルは『色情旅館』」だし、
映画の『危険な情事』(Fatal attraction)は『致命的吸着』と訳されている。
たしかにマイケル・ダグラスは、おっかないグレン・クローズに対して
致命的な吸着を犯してしまった。吸着するちょっと手前くらいでガマン
しておけばよかったのに、実に惜しいことをした。
言葉の問題を言い出すと切りがないのだが、「~とか」「~のほう」「~ってゆうか」
といった、いわゆる〝ぼかし言葉〟も若者たちの間ですっかり定着してしまった。
「一応」とか「とりあえず」といった言葉もよく使われる。
「大学はどこなの?」
「一応東大です」
なにが〝一応〟だコノヤロー! ←オジサンは東大と聞くとなぜか突然凶暴になる
劇作家の永井愛が、ある夜奇妙な夢を見たという。
どういうわけか、あの植木等が、若い男に包丁を突きつけ、
「〝ら〟を入れろ!」と脅している夢だ。
「金をよこせ」ではなく「らを入れろ」と脅迫する光景。けっこう笑える。
わが家の全員はかろうじて「ら」を入れている。でも次女は時々、
「~ってゆうか」を使うし、もっと過激に「~てか」になることもある。
衆寡敵せず。そのうち多数を占める「ら抜き」派に吸収され、
少数派の「ら入れ」派に向かって「らを抜くんだよ!」と包丁で脅しているかもしれない。
「あなたは〝ら入れ〟派? それとも〝ら抜き〟派?」
「はい、一応〝ら入れ〟派です」←てめぇ、コノヤロー!

←よりどりみどりの「色情旅館」街。懐かしいなァ。
♪そんな「時代」もあったねと~←歌ってる場合か!
相手だけでなく、その家族にまで危害を加える。ボクにはストーカー心理ってもの
がよく分からないが、年頃の2人の娘をもつ親としては無関心ではいられない。
ストーカーという呼称は90年代に定着したという。それ以前は「変質者」とか「変態」と
呼ばれていた。ボクは〝呼び方〟は大事だと思っている。一時、「援助交際」という
言葉が流行った。ボクは最初、女性に不慣れな若者たちを支援するボランティア活動
かな、などと思ったが、大いなる勘違いで、実体は「売春」そのものだった。
言葉というものはふしぎだ。援助交際と呼ぶだけで、その意味合いが軽くなり、
罪の意識も薄れる。そのためか、気軽に売春する少女たちがどんどん増え、
買春するオジサンたちもまた増えた。日本語の構造にはそうした〝すり抜け〟
がある。
ストーカーという言葉は、なんだか響きがカッコよすぎる。言葉がカッコいいと、
やってる本人の罪の意識も軽くなり、マネするバカな人間がホイホイ出てくる。
そもそもstalkerという概念は、アメリカなどでは「殺人を目的につけ狙う」という
意を含み、日本とは自ずと異なっている。本来のstalkは「大またに歩く」だが、
他に「獲物を狙ってそっと歩く」の意もある。いずれにしろヨコ文字にすると
カッコよく響いてしまうのは欧米コンプレックスのなせる業か。ボクは思うのだ。
この際、ストーカーという言葉を廃し、「変質者」とか「変態」「色魔」といった
恥ずかしい呼び名を復活させるべきだと。
とにかく犯罪的行為に対してはカッコいい呼び名は付けないこと。
ストーカーと呼ばれると、つい「おれもやってみよう」というコピーキャットが
出てこようというものだが、もろ「変態」とか「色魔」と呼ばれたら、
「カッコ悪いからやめとこ」ということになる。この手のロクデナシたちには、
恥ずかしくてお天道様の下を歩けないような名前をつけてやるに限るのだ。
その点、中国語はハッキリしている。ラブホテルは『色情旅館』」だし、
映画の『危険な情事』(Fatal attraction)は『致命的吸着』と訳されている。
たしかにマイケル・ダグラスは、おっかないグレン・クローズに対して
致命的な吸着を犯してしまった。吸着するちょっと手前くらいでガマン
しておけばよかったのに、実に惜しいことをした。
言葉の問題を言い出すと切りがないのだが、「~とか」「~のほう」「~ってゆうか」
といった、いわゆる〝ぼかし言葉〟も若者たちの間ですっかり定着してしまった。
「一応」とか「とりあえず」といった言葉もよく使われる。
「大学はどこなの?」
「一応東大です」
なにが〝一応〟だコノヤロー! ←オジサンは東大と聞くとなぜか突然凶暴になる
劇作家の永井愛が、ある夜奇妙な夢を見たという。
どういうわけか、あの植木等が、若い男に包丁を突きつけ、
「〝ら〟を入れろ!」と脅している夢だ。
「金をよこせ」ではなく「らを入れろ」と脅迫する光景。けっこう笑える。
わが家の全員はかろうじて「ら」を入れている。でも次女は時々、
「~ってゆうか」を使うし、もっと過激に「~てか」になることもある。
衆寡敵せず。そのうち多数を占める「ら抜き」派に吸収され、
少数派の「ら入れ」派に向かって「らを抜くんだよ!」と包丁で脅しているかもしれない。
「あなたは〝ら入れ〟派? それとも〝ら抜き〟派?」
「はい、一応〝ら入れ〟派です」←てめぇ、コノヤロー!

←よりどりみどりの「色情旅館」街。懐かしいなァ。
♪そんな「時代」もあったねと~←歌ってる場合か!





