2015年4月2日木曜日

「匿名」は卑怯なり!

世の中にはまれ?に出来損ないの人間がいるものだ。
昨夏、深夜の迷惑行為をボクに注意され、逆ギレした揚げ句、
「なんだよ、このクソオヤジ! 文句あんのかよォ!」
と食ってかかり、ボクの〝愛の鉄拳〟を喰らった若者もその一人だろう。
温厚篤実を絵に描いたようなボク(←自分で言うな)は、若者の精神を鍛え直してやろうと、
心を鬼にして拳をふるった(ものは言いようだな)。

また一昨日の夜、近所の公園で夜桜見物をしようと、キャッチボール仲間と
静かに花見をしていたのだが、無粋にもひとりの若者がやってきて、
バスケットの練習を始めた。この公園には一般市民向けのバスケットコートがある。
静かな花見の宴に響くボールの音。若者は倦かずにドリブルをし、ゴールネットを揺らす。
風流もヘチマもない。実に耳障りな音である。

「おい、あんちゃん、いいかげんに止めたらどうだ! うるさいんだよ!」
ボクが注意しようと思ったら、同じく切れやすいTさんが先に咆えた。
若者は暗闇の中でしばらくジッとしていたが、そのまま無言で立ち去った。
「……ったく、空気の読めないヤツが多すぎるんだよ」
Tさんはボソリと吐き捨てた。

いや、ボクもやんわり注意しようと思ってたのだ、と言うと、
「だめだめ、傷害罪の前科者だろ? ロウさんは危険すぎるよ」だって。
あのねェ……起訴される一歩手前でとどまったから、前科者でも何でもないんだけど。
人聞きが悪いからやめてもらえる?
とうとうオレが一番アブないおやじにされちまった。

ブックレビューに★1つの辛い点をつける輩も出来損ないの仲間だろう。
どんな人気作品のレビューでも、必ず1人や2人はこうした不心得者がいる。
他の大多数が★4つとか★5つをつけて好意的な感想を述べているのに、
この手の根性曲がりは、ハナからけなすことが目的だから、つまらない御託を並べては
本の中身をこきおろす。ボクの著作にもそんな輩が投稿しているし、ゴーストで書いた
人気の本も例外ではない。目立ちたがり屋なのか、日頃の鬱憤がたまっているのか、
とにかく徹頭徹尾、ボロクソにけなすことに奇妙な情熱を傾けている。
悲しい人間なのだろう。

ボクは思うのだ。
この手の人間は真の読書家ではない、と。
大多数の人間が★1~2をつけているというのならいざ知らず、
★4~5が9割以上で、世間的評価が高いとされる本に、あえて★1つの難癖をつける
というのは、よほど説得力のある論考でないかぎり、まず無視されるのがオチだろう。
その種のいちゃもんレビューは、概して論理がめちゃくちゃで、ひとりよがりの感情論
が多い、という特徴をもっている。どこか心を病んでいるのか、生来性格がねじくれて
いるのか、いずれにしろ淋しい人格であることはまちがいない。

重箱の隅をつつくような難癖ばかりつけたがる人間というのは、民主党議員の中にも
いっぱいいるが、そのことはひとまず措き、ブックレビューで難癖をつけることに
無上の生きがいを感じている連中に一言いってやりたい。

自前で本を買い、読んでみたら面白くなかった。で、その腹いせにブックレビューで
★1つをつける――うっぷん晴らしをしたい気持ちは分からぬではないが、
他人の本をけなす前に、その程度のロクでもない本を
買ってしまった己の不明をまず恥じろ、とボクは言いたい。

匿名性をいいことに、誹謗中傷のかぎりを尽くすというのは、どう考えても
まともな精神じゃない。才知が足りないとか事理に暗いというだけでなく、
どこか偏執狂的な危ないニオイさえ感じてしまうのである。
ハッキリ断言できるのは、この手の輩は九分九厘卑怯者だってことだ。
たぶん面と向かっては何も言えない臆病で小心な人間なのだろう。

ボクもカスタマー・レビューを時々投稿することがあるが、
たいてい★4~5つの時だ。お節介ながら、いい本だったから他人にも勧めたい。
そんな思いを込めて投稿する。もちろん★1つの辛口レビューなど
投稿する気はない。悪口を書いてやろう、と思うそのさもしい心根がイヤなのだ。

自分で言うのも何だが、ボクは人をけなすことにかけては天才的で、
速射砲のように悪口雑言が飛び出してくる。
まるで漱石の『坊ちゃん』さながらに、である。
でも陰に隠れてコソコソやる、というのはボクの趣味ではない。
相手をやっつける時は、面と向かってに決まっている。
投稿であれば必ず署名を入れる。

ネット社会は、卑怯者が跋扈(ばっこ)する社会でもある。
「匿名」での誹謗中傷は卑怯なり、と肝に銘じたほうがいい。








2 件のコメント:

田舎者 さんのコメント...

嶋中労さま

こんばんは!


匿名で忘れることのできないホテルマン時代の苦情事件があります。

苦情の主は電話で

『短髪の白髪頭で髭の濃い黒服は対応が悪い・・・』


直ぐに支配人からお呼び出しの電話が。


その時の支配人は一言

『俺は匿名の苦情は聴かないから・・・』


嬉しかったですね。その支配人は酒の失敗で始末書を書いた田舎者を

昇給試験を受けさせ合格させてくれたのですから。


こんな経験から匿名は信じないようになりました。

匿名親父かかって来いよ!

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

田舎者さま
おはようございます。
昨夜も飲み過ぎました。
ちょっと頭が痛いです。

田舎者さんは短髪の白髪頭で、
ヒゲが濃い人だったんですね。

へーえ……なんか怖そう(笑)。

匿名の投書となると、
人間はかなり大胆になりますね。
気が大きくなって、もう言いたい放題。

匿名の悪口は陰湿で姑息ですね。
ボクはカッコ悪いことはしたくない主義で、
行動を律するルールは、
「カッコいいか、そうでないか」です。
実にシンプルなんです。

あと、ボクは曲がりなりにも男なので、
男らしく生きたい。それもボクの言動を
律する暗黙のルールになっています。

simple is best! 
ですね。