昨日はボクと長女の合同誕生日会。
同じ2月生まれで、誕生日も近いから、まとめてやっちまおう、
というわけである。場所は広尾の「ポンテ・デル・ピアット」というイタリアン。
誕生会で利用するのは2度目である。
雑誌記者をやっていた頃は、広尾や六本木界隈によく足を向けたものだが、
この歳になると、若者が多いお洒落な山の手より年寄りたちが蝟集する(笑)
下町のほうが性に合うようだ。理由は分からないが、若者より年寄りの
しゃべる日本語のほうが耳に心地よく、気持ちが落ち着くせいだろう。
広尾の駅を下りて、店に向かう途中、ある店の前で行列ができていた。
「And The Friet アンド・ザ・フリット」という店で、どうやらベルギー発のフレンチフライ
の店らしい。メニューは12種類あり、6種の芋の中から好きな品種とカット法、
そしてディップソースを選ぶ。間口の狭い小さな店だが、大行列である。
また、その向かいには「油そば」の看板を出したラーメン屋があったが、
ここもまたすごい行列。スープの代わりにタレと油、酢、ラー油をからませて食べる
汁なしラーメンで、カロリーがラーメンの3分の1、塩分も2分の1だという。
ラーメン屋が百花繚乱というのは承知しているが、同じ麺でも他につけ麺があるし、
油そばもある。日本にはほんとうにいろんな店がある。
ボクは基本的に行列には並ばないようにしている。
どんなに食べたいものがあっても、行列の端に加わることはしない。
理由は「カッコわるい」からだ。なぜカッコわるいのだ、と問われても困る。
自分の中の何かが、行列に並ぶという行為を潔しとしないのだろう。
そんなことを思いながら目的の店に向かっていたら、
次女が後ろから声をかけてきた。相変わらずスレンダーで、
ちゃんと飯をたべているのかいな、とちょっぴり心配になる。
店に着くとすでに長女が待っていた。娘2人の笑顔を見ると、
なんだかホッとする。この2人がボクたちの娘でほんとうによかった、
としみじみ思う。最近、やたら感傷的になる傾向があるが、
歳を取った証拠だ。
ワインを飲みながらのコース料理。
どの一皿もなかなかどうしてけっこうな味だ。
難しい料理名があっても女房に訊けば何でも教えてくれる。
もっとも、すぐ忘れてしまうからムダな質問ではあるのだが、
フレンチとイタリアンにめっぽう強い女房がいると、
何かと便利であることはまちがいない。
この手のレストランで食事する時は、いちおう正装していく。
といってもジャケットを羽織るくらいで、下はジーンズなんてことも
よくあるのだが、女房は昔から「反ジーンズ派」で、この種の店では
ちゃんとしたズボン(今はパンツ?)をはいてくれとしつこく言う。
その剣幕に恐れをなし、昨日はしぶしぶ「おじさんズボン」をはいた。
ヨーロッパの星付きレストランを数十店取材して回った時、
たしかイタリアの3つ星レストランで食事をしていた時だが、
よれよれのジーンズにTシャツの若者が席に案内されてきた。
(なんだ、ラフなカッコウしてても店に入れてくれるじゃん……)
その光景を見た時、なんだか拍子抜けしてしまったものだが、
「じゃあ俺もやってみよう」とは思わない。やはりドレスコードがある以上、
場所柄をわきまえた服装というのも紳士のたしなみの一つだからだ。
ドルチェを食べ終わった頃、互いのプレゼント交換。
長女にはイアリング(次女の見立てです)を贈り、ボクは腰痛軽減用の
クッションと洗髪用ブラシをもらった。最近は腹筋と背筋、それに体幹を
ガンガン鍛えているから腰痛とはオサラバしたんだけどな……(と心の声)
でも、ありがとうね。そのやさしい心根が嬉しいな。
こうして何か祝い事があるごとに顔を合わせてきた嶋中ファミリー。
6月になると、次女が男と(いちおう断り書きをする時代なもんでね)結婚してしまうため、
家族水入らずの食事会はこれが最後になってしまうかもしれない。
ウウウ……
←おいしい料理の数々。
ただどの皿も鳥がつまむのかというくらい
ポーションが小さいので、大食らいの
人にはやや不満かも。そんな人は帰りに
「油そば」の大盛りでも食べたらいい(笑)
同じ2月生まれで、誕生日も近いから、まとめてやっちまおう、
というわけである。場所は広尾の「ポンテ・デル・ピアット」というイタリアン。
誕生会で利用するのは2度目である。
雑誌記者をやっていた頃は、広尾や六本木界隈によく足を向けたものだが、
この歳になると、若者が多いお洒落な山の手より年寄りたちが蝟集する(笑)
下町のほうが性に合うようだ。理由は分からないが、若者より年寄りの
しゃべる日本語のほうが耳に心地よく、気持ちが落ち着くせいだろう。
広尾の駅を下りて、店に向かう途中、ある店の前で行列ができていた。
「And The Friet アンド・ザ・フリット」という店で、どうやらベルギー発のフレンチフライ
の店らしい。メニューは12種類あり、6種の芋の中から好きな品種とカット法、
そしてディップソースを選ぶ。間口の狭い小さな店だが、大行列である。
また、その向かいには「油そば」の看板を出したラーメン屋があったが、
ここもまたすごい行列。スープの代わりにタレと油、酢、ラー油をからませて食べる
汁なしラーメンで、カロリーがラーメンの3分の1、塩分も2分の1だという。
ラーメン屋が百花繚乱というのは承知しているが、同じ麺でも他につけ麺があるし、
油そばもある。日本にはほんとうにいろんな店がある。
ボクは基本的に行列には並ばないようにしている。
どんなに食べたいものがあっても、行列の端に加わることはしない。
理由は「カッコわるい」からだ。なぜカッコわるいのだ、と問われても困る。
自分の中の何かが、行列に並ぶという行為を潔しとしないのだろう。
そんなことを思いながら目的の店に向かっていたら、
次女が後ろから声をかけてきた。相変わらずスレンダーで、
ちゃんと飯をたべているのかいな、とちょっぴり心配になる。
店に着くとすでに長女が待っていた。娘2人の笑顔を見ると、
なんだかホッとする。この2人がボクたちの娘でほんとうによかった、
としみじみ思う。最近、やたら感傷的になる傾向があるが、
歳を取った証拠だ。
ワインを飲みながらのコース料理。
どの一皿もなかなかどうしてけっこうな味だ。
難しい料理名があっても女房に訊けば何でも教えてくれる。
もっとも、すぐ忘れてしまうからムダな質問ではあるのだが、
フレンチとイタリアンにめっぽう強い女房がいると、
何かと便利であることはまちがいない。
この手のレストランで食事する時は、いちおう正装していく。
といってもジャケットを羽織るくらいで、下はジーンズなんてことも
よくあるのだが、女房は昔から「反ジーンズ派」で、この種の店では
ちゃんとしたズボン(今はパンツ?)をはいてくれとしつこく言う。
その剣幕に恐れをなし、昨日はしぶしぶ「おじさんズボン」をはいた。
ヨーロッパの星付きレストランを数十店取材して回った時、
たしかイタリアの3つ星レストランで食事をしていた時だが、
よれよれのジーンズにTシャツの若者が席に案内されてきた。
(なんだ、ラフなカッコウしてても店に入れてくれるじゃん……)
その光景を見た時、なんだか拍子抜けしてしまったものだが、
「じゃあ俺もやってみよう」とは思わない。やはりドレスコードがある以上、
場所柄をわきまえた服装というのも紳士のたしなみの一つだからだ。
ドルチェを食べ終わった頃、互いのプレゼント交換。
長女にはイアリング(次女の見立てです)を贈り、ボクは腰痛軽減用の
クッションと洗髪用ブラシをもらった。最近は腹筋と背筋、それに体幹を
ガンガン鍛えているから腰痛とはオサラバしたんだけどな……(と心の声)
でも、ありがとうね。そのやさしい心根が嬉しいな。
こうして何か祝い事があるごとに顔を合わせてきた嶋中ファミリー。
6月になると、次女が男と(いちおう断り書きをする時代なもんでね)結婚してしまうため、
家族水入らずの食事会はこれが最後になってしまうかもしれない。
ウウウ……
←おいしい料理の数々。
ただどの皿も鳥がつまむのかというくらい
ポーションが小さいので、大食らいの
人にはやや不満かも。そんな人は帰りに
「油そば」の大盛りでも食べたらいい(笑)
2 件のコメント:
嶋中労さま
こんばんは!
おべんちゃらが得意の田舎者です。
家族水入らずでの食事会を羨ましく想います。
我が家では外食はほとんどしません。その訳は田舎者の自分が
怒るからだそうです。それだけではないですが。
普段外食なれしていない子供達は興奮してあれこれテンションが
上がり騒ぎます。そこで一言『バカやろう』こんな事を繰り返す
うちに上さん曰く『お父さんと外出したくない。詰まらなくなる
から。』そんなことで昨年ディズニーランドの外出もお留守番に
なり仕事をしていました。
服装についてですがこれはもう奥様の「反ジーンズ派」に大賛成
です。レストランでの食事はガイドブックなどを観てイメージし
予約の電話を入れ当日の服装などを考えるのも含まれていると今
でも想っています。紺のスーツ一着と蝶ネクタイ数本の田舎者が
何を言っても無駄ですが・・・。
そのうちと言っては日が暮れてしまいますが何時かは嶋中家の様
な食事会がしてみたいものであります。
羨ましい。
田舎者様
おべんちゃらを受けるのが好きなシティボーイのおじさんです(プッ)。
田舎者さんは留守番が得意なんですね。
事情はよく分かりました。
家族でお出かけしても、子供らが騒ぐと
「バカやろう」、いい子にしていても
「バカやろう」。で、ついには村八分
になって留守番専門になったと。
ウーン、やはり「バカやろう」の連発は
いけませんね。たまには「まぬけ」「うすのろ」「ボケ」「カス」などを交えたらどうでしょう。「頭わいてんのとちゃう?」
なども面白いな。いろいろバラエティを
つけてください。
さてドレスコードですが、おっしゃるとおりですね。ちゃんとした店にはちゃんとした服装で出かける――昔から日本人はそうしてきました。
蝶ネクタイは1本も持ってないな。
スーツもデブになったから、どれもみな
着られません。
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