ハーフパイプに「歩夢(あゆむ)」が2人。
(この名前って、いま流行りなの?)
わが家はだれも、まずこのことに驚いた。平野歩夢に子出藤(ねでふじ)歩夢。
腰パン半ケツ男たちは、名前までもが半分キラキラしていた。
さてその半ケツ男、みごと「夢」を掴み取ったのはまだ15歳というションベン垂れ
の平野だった。平野歩夢と平岡卓の〝ひらひらコンビ〟はスノーボードの
ハーフパイプ部門で堂々と銀と銅を獲得したのである。
一方、メダルを確実視されたジャンプの高梨沙羅は重圧に押しつぶされたのか、
僅差で4位に甘んじてしまった。ハーフパイプで金メダル確実とされた米国の
ショーン・ホワイトも4位と失速。状況はまったく同じである。両者ともその無念さは
察するに余りある(←沙羅ちゃん、よくがんばったな。君はニッポンの希望の星だ)。
ハーフパイプというと半ケツ腰パンの國母和宏を思い出す。
バンクーバーオリンピックに向かう際、公式のユニフォームを着崩して批判を浴びた。
腰パンにネクタイをゆるめ、裾出しシャツにドレッドヘアー、そして鼻ピアス。
記者会見場では、記者からその非礼を突かれると、「反省してまーす」と発言、
この際に小さく舌打ちをして「チッ、うっせーな」などと悪態をついた。
この國母、日本に愛想づかししたのか、今はアメリカ・カリフォルニアに住んでいる。
平野歩夢の敬愛する人物でもあって、今回も貴重なアドヴァイスを受けたと聞く。
さて、ハーフパイプで銅メダルを獲った平岡卓は「ぜんぜんあがらなかった」と言うし、
緊張と無縁の平野も「思いきり楽しめた」などと語っている。小心者のボクなんか、
それだけでも「すっげぇ(←汚い言葉だときらってるくせに、すぐ使う)」と心底感心してしまう。
体操の内村航平も大舞台で「緊張しない」タイプとして知られている。
衆人環視のもと、常に平常心でいられるというのはすごいことだ。
いったい心臓に何本毛が生えてるのか、いっそ解剖してみたくなるほどだが、
人間には「ビビる派」と「非ビビる派」があって、内村や平岡、平野などは
「非ビビる派」の代表選手なのだろう。
ボクなんか典型的な「ビビる派」で、昔から本番に弱いと評判だった。
英語の弁論大会はビビって失敗し、大学受験にもビビってつまずいた。
また水泳大会ではビビって下痢ばかりしていた。
まるで映画『シコふんじゃった』に出てくる〝うんち男〟そのものだった。
ボクが沙羅ちゃんの立場だったら、ジャンプ台の上で緊張しまくり、
順番がきて呼び出しがあってもカチンカチンに固まったままか、
それとも、
「たびたびスミマセン……便所に行ってもいいですか?」
などと哀願し、係員を困らせていたにちがいない。
「ビビる派」は生涯ビビりっぱなしなのか、というとそうでもない。
そこは年の功で、年々面の皮が厚くなり、ノミの心臓にもうっすら毛が
生えてくるようになると、人前でもあがることが少なくなる。
だいいち、うつむいてばかりいたら講演の仕事などできっこない。
ボクもようやく心臓に産毛が生えてきたのか、
本番で便所に駆けこむことがめっきり少なくなった。
それでも「ビビる派」の人間であることは変わらず、
今ではむしろ「ビビったほうが人間的じゃないか」などと半分開き直ってもいる。
もっとも、年がら年中酩酊状態だから、ビビってるヒマがない、
というのが正解なのだが、たまに〝しらふ〟でいることもあるので、
その時は堂々と介護用オムツを着けることにする。
人間の一生は〝オムツからオムツまでの間〟という。
娘たちはメリーズに世話になったから、ボクもさらっさらのメリーズにするつもりだ。
←ハーフパイプの表彰台にて、
「非ビビる派」の半ケツ男たち
(写真は時事通信より)
(この名前って、いま流行りなの?)
わが家はだれも、まずこのことに驚いた。平野歩夢に子出藤(ねでふじ)歩夢。
腰パン半ケツ男たちは、名前までもが半分キラキラしていた。
さてその半ケツ男、みごと「夢」を掴み取ったのはまだ15歳というションベン垂れ
の平野だった。平野歩夢と平岡卓の〝ひらひらコンビ〟はスノーボードの
ハーフパイプ部門で堂々と銀と銅を獲得したのである。
一方、メダルを確実視されたジャンプの高梨沙羅は重圧に押しつぶされたのか、
僅差で4位に甘んじてしまった。ハーフパイプで金メダル確実とされた米国の
ショーン・ホワイトも4位と失速。状況はまったく同じである。両者ともその無念さは
察するに余りある(←沙羅ちゃん、よくがんばったな。君はニッポンの希望の星だ)。
ハーフパイプというと半ケツ腰パンの國母和宏を思い出す。
バンクーバーオリンピックに向かう際、公式のユニフォームを着崩して批判を浴びた。
腰パンにネクタイをゆるめ、裾出しシャツにドレッドヘアー、そして鼻ピアス。
記者会見場では、記者からその非礼を突かれると、「反省してまーす」と発言、
この際に小さく舌打ちをして「チッ、うっせーな」などと悪態をついた。
この國母、日本に愛想づかししたのか、今はアメリカ・カリフォルニアに住んでいる。
平野歩夢の敬愛する人物でもあって、今回も貴重なアドヴァイスを受けたと聞く。
さて、ハーフパイプで銅メダルを獲った平岡卓は「ぜんぜんあがらなかった」と言うし、
緊張と無縁の平野も「思いきり楽しめた」などと語っている。小心者のボクなんか、
それだけでも「すっげぇ(←汚い言葉だときらってるくせに、すぐ使う)」と心底感心してしまう。
体操の内村航平も大舞台で「緊張しない」タイプとして知られている。
衆人環視のもと、常に平常心でいられるというのはすごいことだ。
いったい心臓に何本毛が生えてるのか、いっそ解剖してみたくなるほどだが、
人間には「ビビる派」と「非ビビる派」があって、内村や平岡、平野などは
「非ビビる派」の代表選手なのだろう。
ボクなんか典型的な「ビビる派」で、昔から本番に弱いと評判だった。
英語の弁論大会はビビって失敗し、大学受験にもビビってつまずいた。
また水泳大会ではビビって下痢ばかりしていた。
まるで映画『シコふんじゃった』に出てくる〝うんち男〟そのものだった。
ボクが沙羅ちゃんの立場だったら、ジャンプ台の上で緊張しまくり、
順番がきて呼び出しがあってもカチンカチンに固まったままか、
それとも、
「たびたびスミマセン……便所に行ってもいいですか?」
などと哀願し、係員を困らせていたにちがいない。
「ビビる派」は生涯ビビりっぱなしなのか、というとそうでもない。
そこは年の功で、年々面の皮が厚くなり、ノミの心臓にもうっすら毛が
生えてくるようになると、人前でもあがることが少なくなる。
だいいち、うつむいてばかりいたら講演の仕事などできっこない。
ボクもようやく心臓に産毛が生えてきたのか、
本番で便所に駆けこむことがめっきり少なくなった。
それでも「ビビる派」の人間であることは変わらず、
今ではむしろ「ビビったほうが人間的じゃないか」などと半分開き直ってもいる。
もっとも、年がら年中酩酊状態だから、ビビってるヒマがない、
というのが正解なのだが、たまに〝しらふ〟でいることもあるので、
その時は堂々と介護用オムツを着けることにする。
人間の一生は〝オムツからオムツまでの間〟という。
娘たちはメリーズに世話になったから、ボクもさらっさらのメリーズにするつもりだ。
←ハーフパイプの表彰台にて、
「非ビビる派」の半ケツ男たち
(写真は時事通信より)
2 件のコメント:
しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)
ビビり派の木蘭でございます。
昔から人前に出ると顔は真っ赤、頭は真っ白。
紅白そろう「あがり症」はめでたいものなのかもしれません。(笑)
自分の意見を人前では話すこともできず、
押し黙ってしまうような女子でした。(^^;)
しかしやはり年齢を重ねると変わるものなのでしょう。
今はやっと人前で話をすることができるようになり、
カラオケでも上がらなくなりました。(笑)
何はともあれ、
スノボのお二人はお見事でした。
そういえば私の父もよく半分お尻が見えていました。
腰が曲がっていたので、どうしてもその部分が開いてしまって。(^^;)
私も腰が曲がったら気を付けます。(笑)
ジャンプのさらちゃんは、
あまりにも騒がれすぎていて、かわいそうなくらいでしたものね。
あれではプレッシャーにならないほうがおかしいくらいです。
でもまだ17歳。
これからですね。(*^^*)
木蘭様
こんばんは。
同じ「ビビり派」でよかったですね。
ボクも人前に出ると真っ赤になってしまう
赤面恐怖症でした。でも、だんだん歳を
食って図々しくなり、おまけに酒焼けで
常時どす黒くなっていると、
赤くなっていても目立たなくて、
とても助かってます(笑)。
沙羅ちゃんはかわいそうですね。
勝負は時の運だから、しかたないんだけど、
期待が大きかった分、責任を感じているのだと思います。マスコミもあまり騒がず、
静かに見守ってやってほしいですね。
とにかくオリンピックの代表の選ばれることは、アスリートの名誉ではあるけれど、
責任もまた大きいから大変です。
ボンクラに生まれ、ほんとうによかった(笑)。
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