2014年2月20日木曜日

中国四千年の歴史? フフンだ!

「中国四千年の歴史」などといわれると、わけもなく畏れ入ってしまうものがあるが、
あんなもの、「白髪三千丈」の類で、単なる〝こけおどし〟にすぎない。
最近は「中華民族の偉大な復興」などというスローガンもよく使われるが、
なんのことはない、軍事力強化のための体のいい隠れ蓑にされているだけだ。

そもそも「漢民族」の定義からして定まっていない。
代表的なのは「漢」だが、「後漢」末期の黄巾の乱の戦禍と度重なる飢饉で
人口が激減、さらに北方の遊牧民が流入し、『三国志』の魏・呉・蜀の争乱が
終焉を迎えるころには、漢時代の人口の8割は消え、民族がすっかり入れ替わって
しまったといわれている。

「随」の初代皇帝・楊堅や「唐」の初代皇帝・李淵は鮮卑系(モンゴル系とも
トルコ系ともツングース系ともいわれる)とされるし、「遼」は北方の契丹族
南宋と戦った「金」はやはり北方の女真族、「元」はもちろんモンゴル族で、
「清」は満州族というように、入れ替わり立ち替わり異民族の支配を受けている。

もちろん「宋」や「明」、「中華民国」、「中華人民共和国」は漢民族とされているが、
「秦」や「漢」のころの漢民族ではない。連続性はないのだ。

だから孫文が起こした政治運動を「辛亥革命」と呼ぶのは正確ではない。
あれは満州族の王朝だった「清朝」に対して漢族が起こした〝独立回復運動〟
と捉えるべきなのである。

中国は「易姓革命」の国といわれている。
別の姓をもつ一族によって、前の王朝の皇帝一族が〝放伐(ほうばつ)〟される。
放伐とは放逐されるか討伐されるか、のどっちかで、要はこの興亡の繰り返し
が中国の歴史だった。そこには連続性はなく、漢民族単独の四千~五千年
の歴史などという〝たわごと〟は、まさしく噴飯物もいいとこなのである。

日本人は孔子や孟子、老子や荘子に世話になったという引け目があるから、
数千年の歴史などといわれると、その場にひれ伏してしまいそうになるが、
そんな物はフィクションで、畏るるに足らないのだと一蹴してしまえばいい。

まだ信じられないのなら、こう応えれば充分だろう。
「古代ギリシャは立派な文明でした。でも現代ギリシャはどうですか?
EUのお荷物で、とても尊敬に値する文明とはいえないでしょ?」
輝ける古代文明と現代中国とはまったく関係ないのである。

だいいち、共産中国は二言目には先の大戦の勝者だと胸を張っているが、
仮に中国が勝者だとしたら国民党の蒋介石政権こそがその勝者であって、
厳密にいえば「台湾」ということになる。火事場泥棒みたいに利を横取りした
共産中国が〝戦勝国〟などとはおこがましいのだ。奸智にたけた奴らには
〝僭称国〟または〝僭上国〟の蔑称こそふさわしい。




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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そもそも4000年の歴史とか向こうの人もそこまで誇ってないと思いますが・・・?
その地に悠久の歴史があり先祖に尊敬はあっても今の中国の人達は新中国(数十年)って認識ですよ。
「わけもなく畏れ入ってしまう」のはあなた方の世代だけでわ?

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

匿名様

おはようございます。

たしかにおっしゃるとおりかもしれませんね。ボクは畏れ入りませんが、ボクより
上の世代はひれ伏してしまうかも。

ボクも『論語』や『莊子』が好きで、
雑誌に論語について連載していたこともあります。

誤解の無いようにねがいますが、ボクは漢民族がきらいなわけではなく共産中国の現政権
がきらいなのです。あの横暴さは目に余ります。

木蘭 さんのコメント...

しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)
今年はいつ花粉症の症状が出るか毎日心配している木蘭でございます。

症状が出始めたとたん、夜寝られなくなるほどなので恐怖なのです。


私も孔子や孟子の言葉が好きですよ。
とても勉強になります。(*^^*)

でもおおもとの支那では、まったくと言っていいほど生かされていませんね~。(>_<)

うちの師匠は「中国5000年のうそつき」と言っていました。(笑)



住職の友人に支那人のお友達がいます。
日本で知り合い、納豆まで食べるようになった日本大好きな支那人です。

今は上海に住んでいますが、いつか家族と一緒に日本に永住したいと言っています。

かの大震災により福島の原発が爆発した際、
「そこは危険だから子供たちだけでもこっちに避難させなさい」と心配して電話をくれました。
その心がとても嬉しかったことを思い出します。


その人も、共産中国の横暴さをとても嫌っています。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

木蘭様

おはようございます。
昨夜は飲み過ぎました。←毎夜だろ!

吉祥寺の「おでん屋」で友人2人と飲みまして、熱燗をグイグイやったもので、前後不覚になってしまいまして……

気のおけぬ友と酒を酌み交わす。
人生、これ以上の快事はありませんね。

さて、巷では支那と韓国に反撃をくわえる
本があふれております。昨日も吉祥寺の本屋
に立ち寄ったら『呆韓論』(すでに読了)が数十万部も売れているとありました。
この著者には『悪韓論』などという本もあります。

また最近読んだのでは『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』という本が面白かった。日本文化防衛に賭ける三島由紀夫の気持ちがよく分かりました。

要するに「漢」と「韓」の横暴に対して、
穏やかすぎる日本人もさすがに堪忍袋の緒
が切れた、ということではないでしょうか。「漢韓コンビ」の専横のおかげで、ようやく平和ボケしていた日本人の目が覚めた、というわけです。

それにしても〝ウソで固めた歴史〟を振りかざし、「ウソも100回唱えれば真実になる」
とする精神というのは、いったい何なんでしょう。恥というものを知らないのでしょうか。とても孔孟の国の子孫たちとは思えません。

孔子と孟子の衣鉢を継ぐ真の継承者は、
実はニッポン人だったんですね。