●7月某日 晴れ
新刊書ができあがった。ボクの右手首が腱鞘炎になりかかったといういわく付きの本で、
タイトルは『?』。世界的グローバル企業の数奇な運命を辿った実録物だ。
ゴーストライターの存在はあくまで〝影〟なので、表舞台に出ることは御法度。
タイトルも伏せたままにする。売れてくれるといいな。
●7月某日 晴れ
左膝がいかれてしまったので、この日、某国立病院でMRIの検査をする。
MRIというのは磁気共鳴コンピュータ断層撮影のことで、強力な磁石でできた
筒の中に入り、磁気の力で臓器や血管、頭蓋内の断面を画像化したりする。
この検査を受けるには諸種の条件があったが、その中に閉所恐怖症の人は
「あきらめてね」というのがあった。ボクはまさにその閉所恐怖症患者だが、
幸い膝の撮影なので、首から上は筒の外。なんとかOKが出た。
この撮影、想像以上に時間がかかる。20分~30分、場合によっては40分も
かかることがある。それに音が大きいので、患者には防音用のヘッドフォン
が装着される。ボクは目を閉じてジッと我慢の子であった。せめてヘッドフォンから
心地よい音楽でも流してくれればいいのに、と正直思った。もう一つ正直に言うと、
時間がかかりすぎ。来週、輪切りにされた膝の断面を見せられることになるが、
脂身の多い骨付きハムの断面みたいで、たぶんゾッとすること必至。
●7月某日 晴のち夕立
You Tubeで橋下大阪市長とタレントの菊川怜が〝慰安婦問題〟でやり合っていた。
というより、東大出のインテリタレントと称する菊川が、いかにおバカさんで、ふだん
深くものを考えていないか、完璧に露呈してしまった(そんなもん、最初からわかってまんがな)。
「沖縄の米兵は風俗店を利用しろと、そうおっしゃるのですね?」
「女性は性の慰みものだと」
「兵士には慰安婦が必要だと、橋下さんはそういうお考えなのですね?」
可愛い顔したバカタレ(おバカなタレント)を前に、激高するのも大人気ないと思ったのだろう、
橋下は終始おだやかな調子でしゃべっていた。
しかし心の中では、
(何いってんだ、このバカ女は! 歴史ってものをまともに勉強したことがあるのか?
軍隊がどういうものか、戦場の性がどんなものか、まじめに考えたことがあんのかよ!)
はらわたが煮えくり返っていたことでありましょう。従軍慰安婦問題に関する発言では
国内外に物議を醸してしまった橋下だが、ハッキリ言っておこう。橋下は何ひとつ
間違ったことは言っていない。調子に乗りすぎただけだ。彼の不幸は「大衆とは無教養なもの」
「メディアは大衆におもねるもの」という定理を、一瞬間ではあるが忘れてしまったことだ。
「大衆=愚民」「メディア=大衆迎合主義」。いつの時代もこの真理は変わらない。
●7月某日 晴時々曇り
猛暑の中、和光市と戸田市の境にある彩湖の畔でBBQパーティを催した。
オジサン2匹に若い娘1匹。娘は婚活中というが、真剣に男を探しているようには見えない。
どっちかというとシャイで引っ込み思案なところがあり、若い男は苦手なのだという。
そのため人畜無害のオジサンが引っ張り出されたというわけだが、いい面の皮である。
オジサンは脚が不自由なので、テーブルや椅子を組み立てたり、炭を熾したりすること
ができない。ただ椅子に座って指示するだけ。楽チンだったけど、どーしてこんな暑い
日中にバーベキューをしなければいけないの、という煩悶にずっとさいなまれていた。
しかし娘は終始楽しそうで、もう片割れのオジサンも仕事のストレスが溜まっているらしく、
ルンルンと楽しそうに作業に没頭していた。彼にはこうした息抜きが必要なんだな、
と察せられた。さて肝心のBBQ、火力が不安定な炭火のおかげで、肉も野菜も真っ黒け。
それでもパリンパリンに焦げた肉や野菜を頬ばって、3匹は終始ご機嫌だった。
不満は唯ひとつ。ビールが飲めなかったことだ。オジサン2匹は底無しの大酒飲み。
しかしこの日は、びっこを引くボクのために車を利用。運転手の片割れはもちろん
飲めないし、ボクだって遠慮して飲めやしない。というわけで、飲んだのは味気ない
ノンアルコールビールとウーロン茶。今ひとつ気勢が上がらなかったのはそのためだ。
「ああ、楽しかった。またやろうね」
下戸の娘は別れ際に笑顔でそう言った。
♪ これっきりこれっきりこれっきり もうこれっきりですかァー ←ハイ、そうです。
山口百恵の『横須賀ストーリー』の歌詞が瞬間、頭に浮かんだが、グッと飲み込み、
「うん、楽しかったね。近くまたやるか」
などと心とは裏腹なことをつい口ばしってしまった。
←これがMRI検査。
磁気の力で人間を輪切りにしてしまう恐ろしい装置だ。
可愛いおネエちゃんが上になったり、
横になったりして添え寝してくれれば、
1時間でも2時間でもがまんできるのにね(バカ)。
←彩湖・道満グリーンパークBBQ広場。
和光市周辺にはこうした緑がいっぱい。
新刊書ができあがった。ボクの右手首が腱鞘炎になりかかったといういわく付きの本で、
タイトルは『?』。世界的グローバル企業の数奇な運命を辿った実録物だ。
ゴーストライターの存在はあくまで〝影〟なので、表舞台に出ることは御法度。
タイトルも伏せたままにする。売れてくれるといいな。
●7月某日 晴れ
左膝がいかれてしまったので、この日、某国立病院でMRIの検査をする。
MRIというのは磁気共鳴コンピュータ断層撮影のことで、強力な磁石でできた
筒の中に入り、磁気の力で臓器や血管、頭蓋内の断面を画像化したりする。
この検査を受けるには諸種の条件があったが、その中に閉所恐怖症の人は
「あきらめてね」というのがあった。ボクはまさにその閉所恐怖症患者だが、
幸い膝の撮影なので、首から上は筒の外。なんとかOKが出た。
この撮影、想像以上に時間がかかる。20分~30分、場合によっては40分も
かかることがある。それに音が大きいので、患者には防音用のヘッドフォン
が装着される。ボクは目を閉じてジッと我慢の子であった。せめてヘッドフォンから
心地よい音楽でも流してくれればいいのに、と正直思った。もう一つ正直に言うと、
時間がかかりすぎ。来週、輪切りにされた膝の断面を見せられることになるが、
脂身の多い骨付きハムの断面みたいで、たぶんゾッとすること必至。
●7月某日 晴のち夕立
You Tubeで橋下大阪市長とタレントの菊川怜が〝慰安婦問題〟でやり合っていた。
というより、東大出のインテリタレントと称する菊川が、いかにおバカさんで、ふだん
深くものを考えていないか、完璧に露呈してしまった(そんなもん、最初からわかってまんがな)。
「沖縄の米兵は風俗店を利用しろと、そうおっしゃるのですね?」
「女性は性の慰みものだと」
「兵士には慰安婦が必要だと、橋下さんはそういうお考えなのですね?」
可愛い顔したバカタレ(おバカなタレント)を前に、激高するのも大人気ないと思ったのだろう、
橋下は終始おだやかな調子でしゃべっていた。
しかし心の中では、
(何いってんだ、このバカ女は! 歴史ってものをまともに勉強したことがあるのか?
軍隊がどういうものか、戦場の性がどんなものか、まじめに考えたことがあんのかよ!)
はらわたが煮えくり返っていたことでありましょう。従軍慰安婦問題に関する発言では
国内外に物議を醸してしまった橋下だが、ハッキリ言っておこう。橋下は何ひとつ
間違ったことは言っていない。調子に乗りすぎただけだ。彼の不幸は「大衆とは無教養なもの」
「メディアは大衆におもねるもの」という定理を、一瞬間ではあるが忘れてしまったことだ。
「大衆=愚民」「メディア=大衆迎合主義」。いつの時代もこの真理は変わらない。
●7月某日 晴時々曇り
猛暑の中、和光市と戸田市の境にある彩湖の畔でBBQパーティを催した。
オジサン2匹に若い娘1匹。娘は婚活中というが、真剣に男を探しているようには見えない。
どっちかというとシャイで引っ込み思案なところがあり、若い男は苦手なのだという。
そのため人畜無害のオジサンが引っ張り出されたというわけだが、いい面の皮である。
オジサンは脚が不自由なので、テーブルや椅子を組み立てたり、炭を熾したりすること
ができない。ただ椅子に座って指示するだけ。楽チンだったけど、どーしてこんな暑い
日中にバーベキューをしなければいけないの、という煩悶にずっとさいなまれていた。
しかし娘は終始楽しそうで、もう片割れのオジサンも仕事のストレスが溜まっているらしく、
ルンルンと楽しそうに作業に没頭していた。彼にはこうした息抜きが必要なんだな、
と察せられた。さて肝心のBBQ、火力が不安定な炭火のおかげで、肉も野菜も真っ黒け。
それでもパリンパリンに焦げた肉や野菜を頬ばって、3匹は終始ご機嫌だった。
不満は唯ひとつ。ビールが飲めなかったことだ。オジサン2匹は底無しの大酒飲み。
しかしこの日は、びっこを引くボクのために車を利用。運転手の片割れはもちろん
飲めないし、ボクだって遠慮して飲めやしない。というわけで、飲んだのは味気ない
ノンアルコールビールとウーロン茶。今ひとつ気勢が上がらなかったのはそのためだ。
「ああ、楽しかった。またやろうね」
下戸の娘は別れ際に笑顔でそう言った。
♪ これっきりこれっきりこれっきり もうこれっきりですかァー ←ハイ、そうです。
山口百恵の『横須賀ストーリー』の歌詞が瞬間、頭に浮かんだが、グッと飲み込み、
「うん、楽しかったね。近くまたやるか」
などと心とは裏腹なことをつい口ばしってしまった。
←これがMRI検査。
磁気の力で人間を輪切りにしてしまう恐ろしい装置だ。
可愛いおネエちゃんが上になったり、
横になったりして添え寝してくれれば、
1時間でも2時間でもがまんできるのにね(バカ)。
←彩湖・道満グリーンパークBBQ広場。
和光市周辺にはこうした緑がいっぱい。
6 件のコメント:
老先生こんばんは
はい、イイ面の皮してますよ。自己チューですもん。BBQ楽しかったですねえ~
帰ったら、父に誰とBBQしたの?と聞かれたので、プールのおじさん2人と言いました。
焼いてくれたの?って続けて聞かれたので、
私が一番下っ端だから、働かなくてはいけないと言いましたら、笑ってましたけど。
なんか久しぶりに老先生に会ったら、杖を持っていらしたせいか、ニャンちゅうではなく、仙人に見えましたよ。それで、Kさんは仙人の弟子みたいな感じ。
涼しくなったら、またやりましょう~~♪♪♪
コンカツはどうでもよくなりました!!
シャイなコンパニオン様
BBQ、楽しかったねェ(ウソつき)。
おじさんはあんな美味しいお肉、食べたことないよ。
玉ネギも茄子もエリンギも美味しかったね。
どれもまっ黒くろ助で……
お父さんに話しましたか。
でも娘のお相手は人畜無害のおじさんだもの、
ホッとしたことでしょうね。
コンカツよりやっぱトンカツですか?
まだ育ち盛りだもんね。
コンカツなんかやめなさい。
ああいうものは活動したってダメなのよ。
それより杖をついたおじさんとつき合ったほうが、はるかに勉強になるよ。
人生を学べるし、ついでに男だって学べる。
欠点は、おバカな若者に満足できなくなって
しまうこと。
涼しくなったらまたやろうね。
ノンアルコールじゃなくて、
アルコール入りのビールを持ってね。
しまふくろうさま、こんにちは。
今日も一日お暑うございましたね。
私はふだんからお化粧も日焼け止めも塗らないので~毎日少しずつ「焦げ」ておりまして、
まもなく出ている部分はすべて小麦色になる予定です。
正真正銘の「アンパンマン」になれまする。(笑)
私はまだMRIは未経験。
いつかお世話になる日が来たら、
しまふくろうさまのこのブログを思い出す事に致しましょう。
BBQは楽しい時間を過ごされたご様子。
若いお嬢様とご一緒というのが一番でしたね。(笑)
若い女性の屈託のない笑顔はとても美しいもの。
沢山笑顔を頂いて、
どんどん心の栄養にして下さいね。(*^^*)
木蘭様
こんばんは。
毎日蒸し暑いですね。
ボクは半分死んでます。
どうか読経をおねがいします。
MRIなんて経験しないに越したことはありません。サイテーです。輪切りにされちゃうんだもの。骨付きハムみたいに。
BBQは何と申しましょうか、
いい経験でした。
周りを見ると、テントを張って、
グリル台を設置して、椅子を並べ、
炭を熾し、みんなで楽しそうに肉を焼いています。
昔に比べると、便利な道具がいっぱいあって、
アウトドアの時代なんだな、と実感します。
すぐ隣は男5人、女5人といったグループで、
20代前半でしょうかね、なんか若いホルモンが
ムンムンするような集まりでした。
若さにはこの〝ムンムン〟があるからいいですね。おじさんにはこれがありません。ひたすら
沈殿するのみです。
若い女性には屈託のない笑顔がある、
とおっしゃいますが、物は言いようでね、
「屈託のなさ=無知蒙昧」ということだって
あり得ます。
幸いなことに、われらが〝お嬢様〟は
それほど阿呆ではなさそうです。
おじさん達の日頃の薫陶のおかげかと
勝手に思っております。
ROUさん、
こんにちは。
あれ?BBQは初体験でしたか?アウトドア派に見えたのは気のせいだったんですね。
まぁなんにせよ、炭から火が上がってるうちに焼いちゃだめですよ。w
黒焦げ必至です。しかも周囲だけ焦げて、中身は半生。
呼んでくれればおいしいお肉でもお野菜でも焼いて差し上げたのに。
あのグリルの年季の入り具合からすれば、いかに実践で使用しているかがお判りになろうかと。
日よけ替わりのでっかいヘクサのタープもあるし、ディレクターズチェアも二つ、その他ちっこいイスも二つ三つ。今回はお飲みにならなかったそうですが、ビールやらワインやらを冷やしておけるクーラーボックスも所有しておりますよ。グリルだけでなく貸出したのに。w
さてさてそれはそうと、うら若きお嬢様に杖ついた仙人からもっと学べというのは酷な話。人生一度くらいはだれにも文句の言えない決断をして伴侶を見つけるのが真っ当な道というものでござんす。
最後にちょっとだけ意見の食い違いの部分。
橋下はポピュリストじゃなくて単なるデマゴーグだと思いますよ。やつの論法はまず誰かを(制度でもいいけど)を悪者に仕立てる。その悪者がいるからものが先に進まない。だからその悪者を排除するのがただしい、っちゅう論法ですな。ただし、その「悪者」は彼の意見と対立する者のことで、ほんとに「悪」かどうかはわからないし、ある事象を阻害しているかどうかも不確か。
慰安婦の件はこれとはちと違いますが、逆に言うと違ってたから橋下マジックが使えなかったんですよ、それなりに真っ当なことは言ってたけどね。
今日は、涼しいですなぁ。湿っぽいけど。
NICK様
長々としたコメント、ありがとね。
相変わらず窓際で、仕事干されてんだね。
せいぜいヒマつぶし、がんばってね。
さて遅ればせながら、年季の入ったグリル台
ありがとうございました。おかげでまっ黒に
なった肉や野菜を堪能できました。
その他の器具の貸し出しの件ですが、
相棒は最新の設備をすべて所有しております。
ただ焼き台が七輪しかなかった。
チグハグなんです。
こんどいっしょにBBQやりましょうね。
その時は愛くるしいNICKさんの愛人、
じゃない部下のミホちゃんも連れてきてね。
橋下はポピュリズムを信奉するデマゴーグ
であります。でも、言ってることはまちがってない。
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