仕事が忙しいとこぼすと、
「それはけっこうですな。男にとっては、仕事が忙しいのが何よりですから」
などと逆に羨ましがられる。この忙しさを愛でる文化というか、「多忙=幸福」
という公式を誰もが信じきっている文化というのは、いったい何なんだろう。
サラリーマン時代も手帳が予定でぎっしり埋まっている男が、
概して〝仕事のできる男〟と見られていた。実はこの男が底抜けに無能だったとしても、
通常は手帳の真っ白な男よりも評価は上位にランクされる。ボクなんか生来のなまけ者で、
人に会うことがきらいだったから、予定表はいつも真っ白だった。
雑誌記者をやっていて、人に会うのがきらいというのでは、土台お話にならないのだが、
きらいなのだから仕方がない。
以前、イタリアとスペインで長期に取材活動をした時、あっちの人間から、
「日本人は仕事ばかりしてるけど、人生何が楽しくて生きてるんだ?」
と、呆れ顔で聞かれたことがある。マンジャーレ・カンターレ・アモーレ(食べて歌って恋をして)
をモットーにしている怠け者のお前さんたちなんかに言われたくないね、
と反論したかったが、いまにして思うと、彼らの言い分もわかるような気がする。
人生は短いのだ。仕事ばかりやっていて、貴重な時間をどんどん削られてしまうと、
残り時間が少なくなってしまう。仕事が生きがいという人は別だが、ボクなんか
仕事は苦役(30%くらいは楽しいかな)だと思っているクチだから、
できれば、腱鞘炎にならない程度の仕事をこなしつつのんびり生きてゆきたい。
「忙しい」という字は〝心を亡ぼす〟と書くが、まさにこの数週間がそれだった。
心がカサカサに乾いてしまい、顔から笑顔さえも消えてしまった。
ボクはいまはイタリア人になりたいと思っている。国の経済が破綻してしまっては
元も子もないが、1回こっきりの人生を思いきり謳歌しようとする姿勢は共感できる。
だいいち年がら年中手帳をまっ黒にしていたら、浮気ひとつできないではないか。
いくらお金を稼いでも、できる男と褒めそやされても、歌ったり踊ったり恋したりする
時間がなければ、いったい何のための人生なのか。
たしかに日本人は働いてばかりいる。その割には労働生産性が低いという事実を
もっと知ったほうがいい。ムダな時間が多すぎるのだ。仕事は効率よくこなし、
定時になったら帰宅して家族と過ごす。あるいは愛人と過ごす。←いいなァ
生涯のほとんどの時間を会社で過ごすという「社畜」にだけはなりたくないものだ。
何? 偉そうなことを言ってるお前はどうなんだって?
ハイ、ボクは生涯のほとんどを家の中で過ごす「家畜」であります。メーエ……
←これは〝cantare(歌って)〟だけ。
家畜だって唄ぐらい歌えるのだ
この左端に実はピアノを弾いている
NICKさん(コメントでお馴染み)が写っている
のだが、ひどいご面相なのでカットした
「それはけっこうですな。男にとっては、仕事が忙しいのが何よりですから」
などと逆に羨ましがられる。この忙しさを愛でる文化というか、「多忙=幸福」
という公式を誰もが信じきっている文化というのは、いったい何なんだろう。
サラリーマン時代も手帳が予定でぎっしり埋まっている男が、
概して〝仕事のできる男〟と見られていた。実はこの男が底抜けに無能だったとしても、
通常は手帳の真っ白な男よりも評価は上位にランクされる。ボクなんか生来のなまけ者で、
人に会うことがきらいだったから、予定表はいつも真っ白だった。
雑誌記者をやっていて、人に会うのがきらいというのでは、土台お話にならないのだが、
きらいなのだから仕方がない。
以前、イタリアとスペインで長期に取材活動をした時、あっちの人間から、
「日本人は仕事ばかりしてるけど、人生何が楽しくて生きてるんだ?」
と、呆れ顔で聞かれたことがある。マンジャーレ・カンターレ・アモーレ(食べて歌って恋をして)
をモットーにしている怠け者のお前さんたちなんかに言われたくないね、
と反論したかったが、いまにして思うと、彼らの言い分もわかるような気がする。
人生は短いのだ。仕事ばかりやっていて、貴重な時間をどんどん削られてしまうと、
残り時間が少なくなってしまう。仕事が生きがいという人は別だが、ボクなんか
仕事は苦役(30%くらいは楽しいかな)だと思っているクチだから、
できれば、腱鞘炎にならない程度の仕事をこなしつつのんびり生きてゆきたい。
「忙しい」という字は〝心を亡ぼす〟と書くが、まさにこの数週間がそれだった。
心がカサカサに乾いてしまい、顔から笑顔さえも消えてしまった。
ボクはいまはイタリア人になりたいと思っている。国の経済が破綻してしまっては
元も子もないが、1回こっきりの人生を思いきり謳歌しようとする姿勢は共感できる。
だいいち年がら年中手帳をまっ黒にしていたら、浮気ひとつできないではないか。
いくらお金を稼いでも、できる男と褒めそやされても、歌ったり踊ったり恋したりする
時間がなければ、いったい何のための人生なのか。
たしかに日本人は働いてばかりいる。その割には労働生産性が低いという事実を
もっと知ったほうがいい。ムダな時間が多すぎるのだ。仕事は効率よくこなし、
定時になったら帰宅して家族と過ごす。あるいは愛人と過ごす。←いいなァ
生涯のほとんどの時間を会社で過ごすという「社畜」にだけはなりたくないものだ。
何? 偉そうなことを言ってるお前はどうなんだって?
ハイ、ボクは生涯のほとんどを家の中で過ごす「家畜」であります。メーエ……
←これは〝cantare(歌って)〟だけ。
家畜だって唄ぐらい歌えるのだ
この左端に実はピアノを弾いている
NICKさん(コメントでお馴染み)が写っている
のだが、ひどいご面相なのでカットした
8 件のコメント:
ROUさん、こんにちは。
酷いご面相で悪かったですね。
でも、出音は超一流でしたから、さぞかし歌いやすかったと自負しておりますよ。
どちらかと言えば「会社人間系」ではありますが、その道の「プロ」にはかないませんし、なれるような気もいたしません。
とまぁ、そういうわけでご存知の通り、広く浅くをモットーに趣味を楽しんでおります。
必要とあらばまた伴奏してあげます。ROUさんの顔に免じてFree of chargeで。
NICK様
やっぱ読んでたのね。
失礼しやした。
実はあんまりいい男なので、
主役のボクが霞んでしまうという
危機感を抱きまして、
それでやむなくカットを……
ま、ボクのブログを読んでいる
ということは出世街道から
外れているってことだろうから、
結果的に趣味に生きるしかない、
ということでもあるんだろうな。
読者の皆さ~ん!
NICKさんは実はアラン・ドロン
みたいにいい男で、
ピアノもオルガンも尺八も
吹けるんです(笑)。
労様こんにちは
人生は本当に短いです。
人様の悪口なぞ言うヒマはありません。
そんなこと言う私は、ゆ~~っくり、
の~~~んびり、妹にそんなにヒマなら
郵便局で働けば?なんて言われてます。
その前に、雇ってくれないでしょう(笑)
人それぞれ、ペースがありますから、乱したくないです。
せかされるのは大嫌いです。
今年も歌われるのですか?
労様、NICK様 観に行きます。必ず。
アランドロンの様にnice guyなのですね!!!
期待してますよーーー!!!
ホラも吹けますか~?
あ。失礼致しました(笑)
しまふくろうさま、こんばんは。
木蘭でございます。
先日は、わざわざ大手町の「イザ!ブログ」までおこし下さり、
またご丁寧な新年のご挨拶を頂き、
ありがとうございました<(_ _)>
300枚のお仕事とは・・・(汗)
私にも月に二つの原稿の提出がございますが、
どちらもせいぜい原稿用紙に4枚程度。
ボキャブラリーが貧困のため、
なかなか原稿はすすみません(^^;)
なので、時々ここに来ては「日本語」のお勉強をするのでございます(笑)
腱鞘炎はいかがですか。
「生来のなまけもの」と仰っていますが、
腱鞘炎になるくらいお仕事をしてしまうというのは、
やはり物書きというお仕事がお好きだからなのでしょうと私は思います(^^)
体調にお気を付けながら、
元気にお過ごしくださいね。
本年もよろしくお願い致しますm(_ _)m
木蘭様
おいでやす。
物書きにとっては300枚なんて序の口で、
そんなものはホイホイ書けるくらいでないと
一流にはなれないんです。
ですからボクは二流三流の、
それも使い捨ての〝100円ライター〟なんです。
ボクの本なんて読んでもつまらないです。
それより歌を聴いてください。
歌だけは大したものです。
誰も言ってくれないので、自分で言います(笑)。
団地の雪女様
あのね、あの写真は100年前のもので、
ボクはもうバンドから引退してんのヨ。
NICKさんは懲りずにやってるけど、
もともとボクは照れ屋で人前に立つのが苦手
な、なんと言おう、奥ゆかしい人間だから、
ああいう晴れがましい舞台は似合わないんだ。
和光市のあらーん・泥ウンコと呼ばれてる
NICKさんはボクとは正反対でね。
シャイな可愛いところもあるんだけど、
生来の芸人気質というのかな、
あふれんばかりのサービス精神があるのですよ。
だから、ぜひとも泥ウンコを見てやってください。同じピアニスト同士だもんね。
でも、くさいよ、彼の演奏は。
嶋中 労さま
絵に描いたようなフォーク世代、
戦争を知らない子供たちも、
(アララ)こんな髭オヤジになっちまったんだね。
歌うはジョーン バエズかな、
♪ドナ ドナ ドーナ ドナサマー ♪
それとも猫かな、
それとも暗い山崎ハコだったりして。
やっぱ労さまはカッコイイね。
なごり雪様
今年もよろしゅうお願い申し奉り候。
かつてのバンド名はFlying fossils
つまり〝空飛ぶ化石〟という名前でした。
メンバーがほとんど化石みたいな人ばかり
だったのでね。
演奏ナンバーはフォークありロックありで、
何でもござい(ボク以外は)でした。こう見えても、いちおうエレキバンドだかんね。
さすがに持ち点マイナスの
くら~い山崎ハコテンはやらなかったな。
個人的には好きだったけど、
なにしろお祭り会場の舞台だからね。
ハコテンはまずいよ、やっぱ。
なごり雪さんもご存知のNICKさんは、
キーボード担当。最近はハモンドオルガンに
凝っちゃって、近く有名なミュージシャン
と共演する予定です。
ボク以外のメンバーはみんなセミプロなのよ。
ただし見栄えとなると、やっぱボクが一番
なもんで(自分で言うな)、女性ファンを
惹きつける意味でも、しかたなくリードボーカルを担当してたわけ。泥ウンコのNICKじゃあ
泥臭くてたまらんもの。
というわけで、今年もよろしくね。
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