2012年9月14日金曜日

中華と小華

「華」というのは文明の意で、華人というのは文明人のことだという。
今月13日、中国上海で日本人がラーメンをぶっかけられ負傷するという事件が起きた。
駐リビア米大使みたいに殺されなかったのが不幸中の幸い、という見方もあるようだが、
無礼きわまりない事件で、文明人どころか支那人はやはり未開人だなとつくづく思う。
そもそも文明人は自らを文明人(華人)とはいわない。
蛮夷だからこそ中華(宇宙唯一の文明の意)などと僭称し強がるのである。

さてもう一方の蛮夷とくれば韓国だろう。韓国朝鮮はかつて中国の〝中華〟に対し
「小華」と称した。いったいどこに文明らしい文明があったのだと、わずかに
朝鮮史を知るものとしては訝しく思うのだが、虎の威を借るキツネみたいに虚勢を張るのが
国民性みたいなものだから、海の向こうの島国を〝倭奴(ウェノム)〟と蔑称するのは、
支那が日本を〝小日本(シャオリーベン)〟と罵倒するのと根っこは同じで、
自分たちだけが文明人なのだ、とする伝統的な儒教(礼教)論理に因っている。

さて去る8月22日、竹島の領有権問題などをめぐり、野田首相が李明博大統領宛に送った
親書が日本側に突っ返されるという珍事が起きた。日韓関係に詳しい米国有識者の多くは
「李大統領は偏狭」と批判、「戦後、日本は一貫して韓国に経済支援を続けてきた。北朝鮮が
暴発したとき頼りになるのは、日本と米国しかないではないか」と、大衆迎合的な李大統領の
ギャンブル的政治手法に大いなる疑問を投げかけている。

「東方礼義ノ国」と呼ばれた朝鮮の〝無礼〟には実は前科がある。
1868年、日本では王政復古の大号令により明治新政府が誕生。近代化の一歩を踏み出した。
同年9月、新政府は国際法に則り、善隣の意を込め隣国の李氏朝鮮にその旨を通告した。
すると朝鮮は日本から送られた国書を冷然と突き返したのだ。
「文章の字句が礼にかなっていない」というのがその理由だった。

国書にはこう書いてあった。
《本邦(日本のこと)、頃(このごろ)、時勢一変、政権一ニ皇室ニ帰ス》
朝鮮側は、
「〝皇〟とはなんだ、皇たるお人は北京におわすだけではないか」
と反発、骨の髄までしみ込んだ事大主義(自主性を欠き、勢力の強大な者(支那のこと)に
つき従って自分の存立を保とうとすること)の本領を思うぞんぶん発揮した。

で、今回の2度目の〝突っ返し〟だが、その理由がまたふるっている。
大統領府の高官はこう言った。
「親書には大統領が竹島を訪問したとあるが、そのような事実はない。大統領は独島を
訪問したのだ」と説明、事実関係に間違いのある親書には応えられない――。
どちらのケースも〝字句〟などというつまらない小事にこだわり、大事を忘れている

愚かにも19世紀に犯した〝無礼〟とまったく同じ次元の無礼を
21世紀になってもまたぞろ繰り返しているのだ。
失礼ながら、あの国にはぜんぜん進歩がない。

中華でも小華でもいい。ただ、あなたたちが思っているほどには
文明人だと見られていない、という事実に早く気づいたほうがいい。
実力もないのに虚勢を張りたがる非文明人を隣人に持った、
日本こそいい迷惑なのである。
 

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