2012年9月13日木曜日

思わず失禁

年のせいか、近頃失禁することが多くなり、こまっている。
むかしは人前で醜態を見せたくないと、ぐっとガマンしてきたのだが、
最近はコドモ返りしているのか、それとも人の目を気にしなくなったのか、
ところ選ばず、ついお漏らしをしてしまうのである。

昨日もエレベーターの点検と云うことで、しかたなく外階段を使って階下に降りたら、
階段のあちこちに蝉の死骸がころがっていた。この時期、よく見かける光景なのだが、
ボクは不覚にも〝失禁〟してしまった。それは自分にとっても小さな驚きだった。

蝉の一生は「地中7年、地上7日」といわれる。7年間地中にいて、ようやく日の目を見たと
思ったら、わずか7日で寿命が尽きてしまう。その間、雌を呼ぶために力の限り鳴き続ける。
(ついでながら角田光代さんの『八日目の蝉』はタイトルのつけ方が絶妙ですね)
ボクは儚い蝉の一生を思いながら力尽き死んでいった蝉を見たとたん、
愛しさのあまり思わず失禁してしまった。そして蝉に向かって心の中で呟いたのだ。
(よくがんばったな……)

この不可抗力的な現象はオリンピックを見ていたときにも頻繁に起こった。
優勝した選手が歓喜にむせび泣く姿を見ても起こるし、
パラリンピックで、両腕のない選手が必死に泳ぐ姿を見ても起こった。
(年のせいだな)
何だかみっともないが、こんな自分がまんざらきらいではなかった。

ずいぶん前振りが長くなってしまったが、ここで云う〝失禁〟はもちろん
期待されるような大小便のお漏らしではない。「感情失禁」という医学用語で、
何事にも涙もろくなり、ちょっとした刺激で目元がうるんでしまう現象を指している。
原因は脳の動脈硬化が関係すると云われているが、加齢による生理現象だともいう。

年を取ると涙腺がゆるくなる、とはよく云われる。が、ボクに限って云えば、
けなげに咲いている一輪の花を見ただけで失禁してしまうなんてことは、
かつて1度もなかった。ようやく小さな感動を受けとめられるようになったのだ、
と思えばわずかながらも人間的に成長したのかもしれないが、
脳みそが動脈硬化を起こし腐りかけている、と思うとやはり心穏やかではいられなくなる。

最近とみに怒りっぽくなったのも、ひょっとすると脳の動脈硬化によるものかもしれない。
韓国の李大統領が日本の領土に無断で上陸したり、首相親書を突っ返してきたり
したときも、ボクは瞬間湯沸かし器のごとく荒れ狂った。支那の傍若無人ぶりに対しても
同じ。支那人への考えられる限りの悪口雑言をテレビに向かってぶちまけた。いうならば
ケツの穴に蚤の入ったむく犬みたいなもので、その憤激狂乱ぶりは尋常ではない。

こうやって泣いたりわめいたり怒ったりしていると、
自分は文明人からどんどん遠ざかっていくのでは、といささか心配になる。
が、感情を素直に出すことはカタルシスになり精神衛生上すこぶるよろしい、
という意見もあるから、誰が何と言おうが、これからも八っつぁん熊さん的な
生き方を押し通していきたいと思う。

感情失禁は、まあ、しかたがないとしても、ムーニーちゃんやパンパースのお世話に
なるような〝尿もれ失禁〟だけは願い下げにしたいものだ。
が、まかり間違って「八日目の蝉」になってしまうと、老人用オムツも現実のものとなってくる。
「わァ、ジージのおちんちん、エノキ茸みたいで可愛い!」
孫が指でピンとはじいたりして……ああ、いやだいやだ。







 

4 件のコメント:

帰山人 さんのコメント...

労師、指でピンとはじくのが孫ならば、私は本望です。
「わァ、ジジイ!オマエのちんちん、クセ悪いネ!」
デカセギ中のガイジン介護士が指でつねったりして…
ああ、もっと、いやだいやだ。
考えただけで「失禁」しそう。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

帰山人様

たしかに閣下のちんちんはクセ悪そう。
左に曲がってるんだか右を向いているのか、
いっこうに分からない。

こういうクセモノには定規をあてがって
糸できつくしばってやるといいのだが、
出稼ぎ中のガイジン介護士じゃあ
気色わるがって敬遠するだろうから、
やっぱ愛しい孫にやってもらいなさい。

「知性的でクール」な水瓶座も、
指でチンポコをはじかれるように
なっちゃァおしまいだね。

ああ、いやだいやだ。

Nick's Bar さんのコメント...

「お後がよろしいようで・・・」にはまだまだなようで。

御同慶の至りでございます。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

NICKさんの失禁はまだですか?
まだでしょうね。
あなたはクールを売り物にしてっから。

でもね、年頃になると、
日本人は必ず〝もののあはれ〟に
目覚めるものなのよ。

人生は蝉の一生みたいに儚い。
無常迅速の意味が分からないと、
はらはらと落ちる涙の意味も
分からないんだろうね。

こんな感性を持った日本人に生まれて
ほんとうによかった(しみじみ)。
日本人は優れた愛すべき民族です。