2009年12月16日水曜日

お坊ちゃま君

鳩山のお坊ちゃまは、相変わらずどこを見ているんだか、
視点の定まらない大きな目を宙に泳がせながら、
語勢のない言葉をボソボソとしゃべってる。

沖縄の普天間基地移設問題の結論は、とうとう来年に先送りされてしまった。
〝Trust me〟と大見得を切ったまではよかったが、発言は二転三転、
結局はオバマ大統領の信頼を裏切る形となってしまった。

民主党政権の危ういところは、この日本国をどんなふうにリードしていくのか、
どんな国にしたいのか、どうやって国を守るのか、
方向性をまったく示さないところにある。
海図が示されないのだから、この大型船は限りなく漂流せざるを得ない。

かつてお坊ちゃま君はこう言ったことがある。
「日本社会はアジアの人々に対する責任を果たさずに今日を迎えている」

おいおい、バカも休みやすみ言ってくれ! 戦後の日本人は、
お坊ちゃま君が何不足なく、豪奢なお屋敷でノホホンと育った時代に、
歯を食いしばり、15億ドルに及ぶ賠償金をアジア12カ国に支払い、
BC級戦犯(ちなみに日本に戦犯は存在しない。法務死と呼ぶ)
1061人の尊い人柱を捧げてきたのだ。
時流や大衆に迎合するうすっぺらな歴史認識しか持ち合わせない男が、
何を言うか! である。

それに小沢チルドレンと称される新人議員たちの破廉恥ぶりは
どうだ。選挙用だとは思うが、胡錦濤主席と握手をしている写真を
次から次へと(1人2~3秒か)撮りまくり、
どなたも紅潮した顔で「感激です!」
なんてやってる。

これじゃまるで「朝貢」ではないか。
胡錦濤はかつて、チベット自治区の党書記を務めていた頃、
チベット族を徹底的に弾圧し、それで株を上げた男だ。
温厚そうな顔をしているが、徹頭徹尾、筋金入りの共産党員なのである。

その胡錦濤と握手している写真がほしいからと、百数十人の議員が列を作る。
これは国辱ものの光景である。
中国から見れば、日本なんて今も昔も「東夷」そのもの。
そして朝貢のお礼が、天皇と習近平副主席との
特例的な会見だった。

古女房のアメリカに冷たく、愛人の中国にやさしい鳩山政権。
「友愛政治」だなんて甘っちょろいことを言ってると、
そのうち尻の毛まで抜かれちまうぞ!

0 件のコメント: